江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
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ガメラの思い出1。

2014年04月26日 23時49分07秒 | ガメラ
 ども、江戸です。今日は平成『ガメラ』三部作の1作目について語ってみましょか。


●ガメラ 大怪獣空中決戦

     
 表は角度によって絵が変化する仕様なので上手くスキャニングする事は不可能な為、裏面。

 古代の文明を滅ぼしたギャオスの復活に合わせ、それに対抗する為に生み出されたガメラも出現。そして日本を舞台にして人類の命運を賭けた戦いが繰り広げられる……というそんな話。

 1995年に復活したこの『ガメラ』は、昭和シリーズの子供向け路線から大きく方向性を変えてリアリティを追求した物となっているので、大人でも純粋に楽しめる「怪獣映画」となっていると思います。まあ、一部ではツッコミ所も無い訳ではないのですが(説明台詞が多すぎるとか、国がギャオスの捕獲にやたらとこだわるとか。ガメラだって稀少生物だろうに)、全体的には怪獣映画としてはお手本の一つと言ってもいいくらい完成度で、ある意味ではジャンルそのものに革新的な流れを生じさせた切っ掛けになっているのではないかと思います。

 もっとも、特撮やCGの技術は後の2作品から比べるとまだまだ劣る部分もあるのですが、破壊された東京タワーに巣を作ったギャオスの映像は非常に美しい物ですし、他にも映像的に目を奪われる部分は多いと思います。特にガメラの代名詞とも言える回転飛行を初めて行ったシーンは、BGMの良さも加わって実に素晴らしい。ちなみに、このBGMは『水曜どうでしょう』でも使われた事で有名なので、『ガメラ』を観た事が無い人でも聞いた事があるかもしれません。なお、作曲の大谷幸は『灼眼のシャナ』などの多くのアニメ作品も担当していますね。

 さて、本作のガメラですが、彼(?)と人間の関係にはこの国における防衛問題を重ね合わせる事が出来るように思います。「ガメラは血を流して戦っているのに、人間はそれを見ているだけでいいのか」とか、「ガメラは人間を守ってくれる事がある一方で、その戦いに人間を巻き込む事もある。それでも人間はガメラと共闘すべきか否か」などと、ある意味集団的自衛権的な要素がありますよね。怪獣映画って災害や戦争のシミュレーション的な側面があるけれど、そんな難しい要素をふんだんに盛り込みつつも、娯楽作品としての面白さを損なわずに絶妙なバランスを保っていると思います。そしてその傾向は次回作で更に強くなるのですが、これが怪獣映画の最高峰とも言える仕上がりになっているので必見なのですよ。

 そんな訳で、次回の『ガメラ2』に続く。



 じゃ、今日はここまで。

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2 コメント

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Unknown (あびゃく)
2014-11-21 19:09:53
怪獣っていう存在が当たり前になってる系じゃなくて
希少生物とかそういう扱いになってるというシリーズ1作目の感じがすごく好き!(ゴジラ映画ばかり見てると 人間達の方で怪獣が存在して当たり前の感が多々あるので こういう系が結構好き)

捕獲作戦の時を始め ギャオスの飛行シーンは全体通して凄い良いと思ってます。

東京タワーに巣を作るシーンは凄い絵になりますよね!
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Unknown (江戸まさひろ)
2014-11-21 21:50:24
あびゃく 様

>希少生物とかそういう扱いになってるという
ある程度のリアリティを持たせようとしていますよね。

>東京タワーに巣を作るシーンは凄い絵になりますよね!
怪獣映画史に残る名シーンですよね。
返信する

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