母の遺品である映画のパンフレット 日本公開年(1950年~1958年/昭和25年~33年)から察するに、結婚する前に両親が見に行った時のものと思われます 「パパと何度か映画を見に行った」「エデンの東、見に行ったわね」と話してくれたことがありますので間違いないと思います。
左から「ジェームス・ディーン アルバム」「エデンの東」「理由なき反抗」。「アルバム」の裏表紙には”映画ストーリー新年号付録”とあります。
付録である「アルバム」欲しさに雑誌を購入したのであれば、なかなかのジェームス・ディーンファンだったかもしれませんね。まぁ、当時はジェームス人気はすごかったらしいので、日本全国に多くのファンはいたでしょう ちなみに発行されたのはジェームスが事故で亡くなった2年後の1957年ですのでメモリアル版といったところでしょうか。
「シーザーとクレオパトラ」「OK牧場の決斗」「喜びも悲しみの幾年月」
「十戒」「聖衣」
この時代から私たちの青春時代の頃の特徴として、パンフレットには上映した映画館の館名が印刷・記載されていることですね。上のパンフにも日比谷映画、有楽座、松竹ピカデリーなどと記載されています。興行施設として、映画館に威厳/存在感/華やかさ・・・があった時代ですね
『聖衣』は始めてのシネマスコープ作品で、それまで見た事がない超横長のスクリーンで大盛況だったと聞いてます。
映画黄金期と呼ばれた時代のさなかに、映画館に足を運ぶ…しかも戦後10数年しか経っていない頃、多くの人たちが前を向き楽しむ事をしていたのだろうと思うと、ちょっと羨ましくさえ思いますね。