Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

間質肺炎にECMO

2018年06月30日 | 呼吸
Gonçalves-Venade G, Lacerda-Príncipe N, Roncon-Albuquerque R Jr, Paiva JA.
Extracorporeal Membrane Oxygenation for Refractory Severe Respiratory Failure in Acute Interstitial Pneumonia.
Artif Organs. 2018 May;42(5):569-574. PMID: 29323413.


間質性肺炎による重症呼吸不全3例にECMOを使ってみた、診断治療に有益ではないか、という話。日本人的には、違和感を感じないかい?

そうそう、今月号のChestにも間質性肺炎の話があったね。

Gannon WD, Lederer DJ, Biscotti M, et al.
Outcomes and Mortality Prediction Model of Critically Ill Adults With Acute Respiratory Failure and Interstitial Lung Disease.
Chest. 2018 Jun;153(6):1387-1395. PMID: 29353024.


一施設126名、予後を予測するスコアを作ったよ、という研究。こっちも、こんなのでChestに出ちゃうのかい?という違和感があったりする。

ちょっと専門から外れるから自身はないが、つまりは、間質性肺炎による急性呼吸不全という概念が一気に世界に広がっている、ということなのかな。
やっと世界が日本に追いついて来た、という見方もできるけど、日本がまともに研究を発表してこなかった、という見方もできる。
以前似たようなこと書いたな、そう言えば。そうだけ文献がどんどん出てきているということだと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« GCS瞳孔スコア | トップ | Frailtyと予後の関連 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

呼吸」カテゴリの最新記事