Sevransky JE, Checkley W, Herrera P, et al. ; United States Critical Illness and Injury Trials Group-Critical Illness Outcomes Study Investigators.
Protocols and Hospital Mortality in Critically Ill Patients: The United States Critical Illness and Injury Trials Group Critical Illness Outcomes Study.
Crit Care Med. 2015 Oct;43(10):2076-84. PMID: 26110488.
アメリカの59のICU、6179例。各ICUで使用しているプロトコルの数と予後の関係について調査。プロトコルの数の中央値は19(!)。単変量解析でも多変量解析でも、プロトコルの数と予後には関係性が認められなかった。
中央値が19というのがまず凄い。さすがアメリカという感じ。
そして、プロトコルがあっても予後改善には必ずしも繋がらないというのもよく分かる。研究の中ではプロトコルの有効性は示されるし、中には生命予後の改善まで認められているものもあるけど、実際の臨床においては、そうは行かない。それはプロトコルというものが実は無効だということではなく、継続してちゃんと使うことが難しいから。
慈恵ICUにもいくつかあります。
・経管栄養
・持続インスリン
・VTE予防
・経皮的気管切開の施行と管理
・ECMOの導入
・大動脈瘤術後の脳脊髄液ドレナージ
・クエン酸CRRT
・CEによる人工呼吸器の初期設定
細かいものも含めればもっとあるかもしれないけど、文書化されているのはこんなところかな。8個ね。思いの外、あった。でもこの文献のFigure 2と比べると、一番少ない部類。
ECMOみたいに滅多に使わないものを除き、どれも比較的ちゃんと使用されている。理由やきっかけがあって作成されたから、というのもあるけど、習慣になるまで誰か(作成者とか)が周囲にremindし続けたからだと思う。
ちなみに、Discussionの中で、多施設RCTにおいて有効性が示されているプロトコルとしてSATとSBTが例として記載されているけど、両方とも慈恵ではそもそも行ってません。その理由はまたいつか。
Protocols and Hospital Mortality in Critically Ill Patients: The United States Critical Illness and Injury Trials Group Critical Illness Outcomes Study.
Crit Care Med. 2015 Oct;43(10):2076-84. PMID: 26110488.
アメリカの59のICU、6179例。各ICUで使用しているプロトコルの数と予後の関係について調査。プロトコルの数の中央値は19(!)。単変量解析でも多変量解析でも、プロトコルの数と予後には関係性が認められなかった。
中央値が19というのがまず凄い。さすがアメリカという感じ。
そして、プロトコルがあっても予後改善には必ずしも繋がらないというのもよく分かる。研究の中ではプロトコルの有効性は示されるし、中には生命予後の改善まで認められているものもあるけど、実際の臨床においては、そうは行かない。それはプロトコルというものが実は無効だということではなく、継続してちゃんと使うことが難しいから。
慈恵ICUにもいくつかあります。
・経管栄養
・持続インスリン
・VTE予防
・経皮的気管切開の施行と管理
・ECMOの導入
・大動脈瘤術後の脳脊髄液ドレナージ
・クエン酸CRRT
・CEによる人工呼吸器の初期設定
細かいものも含めればもっとあるかもしれないけど、文書化されているのはこんなところかな。8個ね。思いの外、あった。でもこの文献のFigure 2と比べると、一番少ない部類。
ECMOみたいに滅多に使わないものを除き、どれも比較的ちゃんと使用されている。理由やきっかけがあって作成されたから、というのもあるけど、習慣になるまで誰か(作成者とか)が周囲にremindし続けたからだと思う。
ちなみに、Discussionの中で、多施設RCTにおいて有効性が示されているプロトコルとしてSATとSBTが例として記載されているけど、両方とも慈恵ではそもそも行ってません。その理由はまたいつか。