パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

某大学 整形外科医局の忘年会写真流出 カルトのイニシエーション?

2007-07-23 19:37:25 | Weblog
今、ネットで某大学整形外科医局の忘年会写真が流出して話題になっている。
いや、この場合、流出というのではなくてただサーバーにおきっぱなしにしていて誰でも見れる状態にあったらしい。 なんともお粗末。

なんでも大学のサーバー管理者第3者に写真(コミケの写真?)見せるのにアップしたところ、その第3者が別の写真(ここの大学のサーバーソフトは親切にも間違ったファイルにアクセスするとこのファイルですか?と案内してくれるらしい)にアクセスして発覚したとのこと。サーバーの管理者が私物の写真をアップするのもどうかと思う。自分が勤めてる病院でやったら懲戒ものだし、一般の企業ではまず許されない行為だろう。サーバーの管理者は医者だろうか?サーバーの私物化といい、ずさんな管理といい驚く。

それにもまして驚くのは新入医局員とおぼしき方々の宴会芸。自分が整形外科医になったのは90年代前半だが、その頃の時代でもこんな宴会芸はなかったなぁ。今時、こんな宴会芸(患者を馬鹿にしたと思われる表現もあり)をやっているということさえ時代錯誤的で驚く。それにホームページの忘年会に対する教授の言葉からMRやディーラーも忘年会に出席するのが恒例だったようで、公立大学なのにその感覚にさらに驚かされる。

ここの教授はある分野では有名な教授で医局員に対する指導の一環として手紙を時々書いていてそれをこの医局のオフィシャルサイトで掲載されていた。
でも、こんな写真見せられてからではその素晴らしかった言葉も空しい。

この写真を見ていて少し考えた。こういった宴会芸は90年代を過ぎて激減したはずだが、なぜ未だにやっているのか、その理由をだ。これまでの自分の経験からまず考えたことは、結束の固い医局=カルト然とした組織ではないかということだ。

カルトはグルを頂点として結束の硬い組織であり、カルト然とした組織は結束が固い。こういった侵入医局員の宴会芸はカルトのイニシエーションの儀式を連想させ、このような儀式を通して医局の結束が高まるのであろう。それはそのように教授も考えていたことが、オフィシャルサイトに掲載されていた手紙からもよくわかる。教授はグルであり、医局員への手紙は「ご宣託」である。

90年代後半以降、カルトへの嫌悪感から知らず知らずのうちにこういう宴会芸=イニシエーションも衰退していったはずだが、それを未だに行っているのはやはり時代遅れなんだろう。そういえば、学生運動も他の大学で衰退していったのに、この大学では最後まで盛んだったそうだ。