徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

いまさら…どうなるものじゃない…けど…。

2007-02-08 11:22:00 | ひとりごと
 今日も天気上々…。
親がぎっくり腰でぜいぜい言ってる他は…何ら健康には問題もなく…入試三日目突入…。
頭脳的には問題山積かもしれないが…。

 昨日・一昨日の二校…本人的には撃沈状態のふたりだが…試験に慣れてきたのか今朝は緊張さえしていない…。
…ってかこの二日帰宅してからずっと遊んでいる…。

さすがに三校連続受験は疲れるようだが…そういう決まりだから仕方がないな…。
…とはいえ…なんもせんでいいのか…?

 まあ…結果が出るのはもう少し先だから…ひょっとしたらどっか拾ってくれるかもしれんし…ね。
…んなこと期待できるか…!

 塾の先生が言ってたじゃないか…。
自分はできる自分はできる…できなかったら問題が悪い…そう思えって…。
とりあえず…今日の試験は…それで行け…。

 関東・関西とは異なり…普段の出費を抑える土地柄故か…このあたりは伝統的に公立高校の方がレベルが上で私立は滑り止めだ…。
最近は私立寄りに少しずつ変わってきたけれど…。

できれば滑り止めで滑り落ちるのだけはご勘弁願いたい…が…どうなるか…。

 受かった私立高校のレベルで…受ける公立高校のレベルを上げたり下げたりしなきゃならないのが鬱陶しいので…できれば私立も本命に受かってくれるといいんだけどなぁ…。

 だけど…言わせて貰えば…これまで遊んでたおまえたちの責任なんだから…どんな結果になろうと文句は言えないぞ…。
本命に受かったら儲けもんだ…。

 これが終わるとすぐ公立入試がやって来る…四日連続面接つきで…。
いまさら…内申書はどうなるわけでもないけど…試験の方ならまだまだ点数上げられるかもしれない…。

…と思うのは親と塾の先生ばかり…溜息…。

今度こそ遊んでる場合じゃないんだから…な…。



あ~ぁ…やっちゃった…!

2007-02-07 09:47:00 | ひとりごと
 年末に主婦&主夫仲間のひとりがやっちゃったと言う話を聞いていたので注意はしていたんだが…。

やってしまった…ギックリ腰!!

 二年に一度くらいの周期でやって来る有り難くないお友達…。
もう少しで朝っぱらから雪隠詰めになるところだった…。

 大学二年くらいの時に部活で腰を痛めて以来の大親友…できればさっさとお別れしたい…。
一月・二月は特に危険なので…毎年この時期になると蒲団の上げ下げさえドキドキものなんだが…重いものを持ち上げなくても立ち上がっただけで来てしまうこともある。

 doveは中年だから…そりゃぁ腹や腰にはたっぷり脂肪はあるけれど…自分を支えられないくらい太ってるというわけでもないのに…なんで腰に来るんだろうなぁ。

やっぱり…日頃の運動不足か…ね。

最悪なことに今日は資源ごみの日…。
沢山あるんだ…これが…。

 公園の方まで運んでいかなきゃいけないんで…考えると恐怖…。
こんな時くらい代わってくれりゃいいものを…小ばかにしたような笑いを浮かべて連れ合いはさっさとご出勤…。

おにっ!
通り道一本ずらすだけだろ…公園はよっ!

 いつもなら子供たちに頼めるんだが…今日に限って入試の真っ最中で朝早くから出かけてしまった…。

 まっ…ブツブツ言ってても仕方ないやっ…。
ちょっくら…頑張って行って来ますか…。

あ~痛てぇ…。



続・現世太極伝(第百十二話 ああ…眠れない…。 )

2007-02-06 17:16:00 | 夢の中のお話 『続・現世太極伝』
 麗香の好きだった薔薇の紅茶を飲みながら…ほっと一息ついている…。
今はもう…面影すら残っていないこの部屋で…ひとりきり…。

 それでも今は…以前のように痛いほどの寂しさは感じられなかった…。
まだ淡いながらも温かな陽光の射し込む部屋…庭田にも春が訪れていた…。

 バラ園の方から楽しげな子供たちの声…。
ちょっと微笑んで智明は席を立った…。

 窓から見下ろす庭園の中ほどに…学校帰りの少年たち…。
みんな…智明が預かった庭田の将来を担う子供たちだ…。

 これまでの庭田のやり方では、主流と傍流に隔たりが有り過ぎて、いざという時に意思の疎通を欠いてしまう…。

 お告げ師である天爵ばばさまが選ばれると…一族のことはほとんどばばさまひとりが仕切る…。
何事も無ければ…それはそれでいいのかもしれないが…万が一…ばばさま自身に何かことが起きた場合に…他に一族を動かせる者が居ない…。

子供の頃からお互いの人となりを知っておくことが大切…。
そうやって育んだ信頼関係が後々ものを言うのよ…。

そう考えて…一族から力のある子供たちを選び出し…将来の幹部として教育することにした。

 その中には…あのHISTORIANの少年も混ざっている…。
庭田の子には為り得ないが…これまでとは違う同年代の子供たちとの生活の中で自分の本当の生き方を見つけて欲しいと思う…。

 HISTORIANの誤った教理から解放された少年は、最初は戸惑いながらも他の子供たちと次第に打ち解け、手探りながらも少しずつ齢相応の生活を取り戻しつつある…。

 お姉ちゃまのように偉大な存在にはなれないかも知れないけれど…私は私なりに庭田の長としてできる限りのことをするわ…。

 飾り棚の上からこちらを見ている麗香の遺影にそう囁く…。
麗香の前では未だにスミレのまま…。
そう…多分一生…このまま…。

天爵さま…ただいまぁ!

子供たちが窓を見上げて大声で言う…。
智明は笑顔で手を振った…。
 
いけませんねっ! ただいま戻りました…と申し上げなさいっ!

三宅の叱咤する声…。

聞いた…? お姉ちゃま…。 三宅も一人前よ…。

クスクスと笑いながら智明はまた…湯気を立てているティーカップの前に戻った…。



 仕事部屋の床に腰を下ろしたまま…壁にもたれ掛かってぼんやりとイラストボードの方を見つめている…。

 このところ手元に置きたい作品…が描けない…。
依頼されたものは描けるのに…本当に描きたいものが浮かんでこない…。

やっと時間ができたというのに…。

 朝から何度…この部屋に来たことか…。
もう覚えてもいない…。

ただいまぁ…。

 仕事から戻ったノエルが子供たちを連れて部屋に入ってきた…。
可愛い手が四つ…西沢に飛びついてくる…。

 西沢はふたりをいっぺんに抱きかかえると…お帰り…と頬ずりした…。
嬉しそうにキャッキャッと笑う声…。

 お父さんの抱っこに満足すると…ふたりは滝川にただいまを言うために部屋を出て行った…。

 イラストボードを離れて壁際にへばりついているということは…思うように仕事ができていないという証…ノエルは西沢の邪魔にならないように子供たちの後から部屋を出て行こうとした…。

 「ノエル…ごめんな…。 子供たち任せっきりで…悪いな…。 」

不意に西沢が申しわけなさそうに言った。
えっ…?とノエルは振り返った…。

 「何言ってるの…紫苑さん…あの子たちは紫苑さんが育ててくれたんだよ…。
最近ちょっと面倒看てるだけで…僕…今までほとんど何もしてなかったんだから…。」

申し訳ないのは…こっちなのに…と思った。

 「少し仕事の間が空いたから…明日は子供たち置いて行っていいよ…。 」

そう言って西沢は笑顔を向けた…。 心労で憔悴した悲しい笑顔…。 
麗香が亡くなった時でさえ…これほどではなかった…。

 「ねえ…紫苑さん…先生の眼は…きっと良くなるよ…。
太極も何か考えてくれるって言ってたし…そんなに思いつめない方がいいよ…。」

ノエルはそっと西沢の頬を撫でた…。
西沢は…また微笑んで見せた…。

 「恭介の…ことだけじゃないんだよ…ノエル…。
もう少しで…大切な仲間たちや無関係な人々まで…巻き添えにしてしまうところだった…。
恭介が止めてくれなければ…僕自身が…滅びを招くところだったんだ…。 」

微笑が消えた…。
切なげな…表情だけが残った…。

 「だって…それは…紫苑さんのせいじゃないし…。
あの時…お伽さまが言ってたよ…。
紫苑は嫌でも…戦わねばならない…って…。 」

 そう…もし…西沢が居なければ…或いは戦わなければ…おそらくは宗主の後継者たちや宗主自身が動かねばならない…。
裁きの一族としては…できればそうした事態を避けるべきだ…と考えているに相違ない…。
西沢に何かことがあれば…本家の面々が表に出るとしても…まずは御使者である西沢を先陣に…ということなのだろう…。

 「それでも…この世に存在しなければ…存在しないでよかったのかもしれない…。
少なくとも…僕が居なければ恭介にひどい思いをさせることはなかった…。 」

それを否定するようにノエルは首を振った。

 「馬鹿なことを…。 紫苑さんが居なければ…僕等はとうに死んでたんだよ。
人間はみんな消えていたんだ…。 

 そんなの…紫苑さんらしくない…。 
僕に存在する意味があると教えてくれたのは…あなただよ…。 」

西沢はまた笑みを取り戻した…。
けれどそれは…自嘲するような遣る瀬無い笑み…。

 「そうだね…。 矛盾してるよね…。
偉そうなことを言っても…僕自身…未だに母の遺した呪縛から逃れられなくて…得られる筈もない答えを探してる…。 」

恭介はね…と西沢は話し始めた…。

 「いつでも…どんな時でも…紫苑のためにって…そればかり考えてくれてる…。
僕がどんなにすげなくしようと…ただ笑って…見返りも求めない…。
正直…恭介が居てくれて…どれほど…救われたかしれない…。 」

 見返り…は…結構あると思うけど…とノエルは胸の中で呟いた。
だって…ねぇ…先生ってば…わりと無遠慮に紫苑さんのこと玩具にしてるし…。

 御人好しのちょい抜けで…少しばかり鈍なところのある西沢本人は…それに気付いていないのかもしれない…。
そんなふうに思った…。

それとも…長い付き合いだから少々のことには慣れちゃったのかもね…。

 「恭介が身体張って…僕を止めようとすることくらい…分かってたのにな…。」

溜まりに溜まった怒りを自力では抑えられなかったことに対する後悔が西沢を責め立てているようだった…。

 「大丈夫だよ…紫苑さん…きっと治る…。 僕は…そう信じてる…。 」

そう言ってノエルは西沢に頬寄せた…。



 西沢を護るために滝川が怪我を負ったことについては…宗主から滝川本家に対して正式に謝罪と御礼の文書が届けられ…滝川族長は快くこれを受け取った…。

 滝川の治療と生活については宗主が手厚い保障を申し出たが…滝川は最初これを丁重に辞退した…。
能力者の間でしか通用しないものの治療師を本職とすれば…食べることくらいはなんとかなる…というのが辞退の理由だった。

 しかし…宗主の顔を潰しては族間のトラブルの元になる…と滝川家の族長が直々に諭し…滝川は渋々ながらも申し出を受けた…。

 「今の宗主の治療師は裁きの一族でも最も力のある人で…有さんがその後継に指名されているんだ…。
その治療師が…僕を有さんの後継にと推挙したらしい…。 
つまり…裁きの一族本家の治療師として雇われちゃったってわけ…名目上は…。」

同族でもないのにな…。
滝川は苦笑した…。



 明かりを消してから…かなりの時間が経つというのに…眠れない…。
眠っている滝川を起こさないように溜息もつけない…。
ノエルは風邪気味の来人について子供部屋…。
そうでなくても…滝川が眼を傷めてから…何を思ってか…子供部屋で寝ることが多くなった…。

ああ…眠れない…。

 原因は分かっている…。
昼間…滝川の兄俊介から出た話…。
恭介を引き取りたい…と…。

それを聞いた瞬間から…西沢の奥底にある恐怖が頭を擡げだした。

 「紫苑…? 」

そっと寝返りをうった時…不意に滝川が声をかけた…。

 「ごめん…起こしちゃった…?  」

西沢は済まなそうに訊いた…。
暗がりで滝川がクスッと笑った…。

 「紫苑…僕は何処へも行かないよ…。
おまえに面倒かけることは分かってるけど…。 」

面倒だなんて…。
そんなこと思ってない…。
ただ…。

 「もし…また…僕が暴走したら…今度こそおまえを殺しちゃうかも知れないじゃないか…。
僕の傍に居たら…どんな目に遭うか分からないんだぜ…? 」

それなら…それで…いいよ…。

滝川はまたクスッと笑った。
が…すぐに真顔になった…。

 「たった四歳の子供が実母に殺されかけたあげく…その実母が養母の過失によって事故死する現場を見てしまった…。

おまえが受けた衝撃がどれほどのものだったのかは想像もできないけど…。

 ケアもされずにひとりぼっちで部屋に閉じ込められ…心を病んだ従兄弟たちに暴力をふるわれ…養父母には不本意なことばかり強いられて…。

 相庭のお蔭でなんとかまともに育ったとはいえ…おまえが長年耐えに耐えて抑え込んできた恐怖と怒りが消えないのは仕方のないことだよ…。 」

それに…この眼のお蔭で…もうひとつ答えができた…。

滝川の手がそっと西沢の頬を撫でた…。

 「紫苑は…僕のために生きてくれなきゃ…。
僕の面倒…看てくれるだろ…。 ちゃんと存在の理由ができたじゃないか…。 」

 なっ…紫苑…生きていていいんだよ…。
紫苑は要らない子なんかじゃない…。
頬から頭へ…滝川の手が移動した…。

 いっそ…おまえのせいだ…と責めてくれればいいのに…と西沢は思った…。
生涯…おまえにたかってやる…とでも言ってくれた方が気が楽だった…。
懸命に庇ってくれようとする滝川の気持ちが痛かった…。

 「止せよ…子ども扱いは…。
そう簡単に死ぬわけないじゃない…ふたりも子供抱えてるんだぜ…。 
ノエルも居るしさ…。 」

 不機嫌そうに西沢は自分の髪を撫でている滝川の手をはらった。
滝川は少しだけ寂しそうな表情を浮かべたが…西沢には見えなかった…。

 「紫苑…実は…もうひとつ…答えがあるような気がするんだ…。
眼を傷めてからずっと考えていたんだよ…。
おまえの中に太極がなぜ滅のエナジーを埋め込んだか…を…。 」

 滅の…エナジー…。
西沢の知らないうちに体内に潜んでいた魔物…。
怒りで我をなくした西沢に滅びをそそのかしたとんでもない奴…。

 「今の段階では…想像に過ぎないんだけど…太極と宗主が交わした契約に因るものじゃないかと思うんだ…。 」

 太極と宗主との契約といえば…能力者たちが気と交わした約束を護っている限りは怒りに任せて人類を滅ぼすようなことはしない…というもの…。

 別段…それ以外に西沢が知っている…或いは知らされているものはない…。
西沢はトップではないから…西沢自身が直接…太極と契約する権限もない…。

 それが…なぜ…西沢の存在理由に関わってくるのか…?
しかも…体内に埋め込まれた滅のエナジーという形で…。

西沢は訝しげに…薄闇の中の滝川を見つめた…。
 





次回へ

御免下さい…下さいな…!

2007-02-05 16:17:00 | ひとりごと
 doveさん…○○のバーゲン連れてって…と子供たちが言う…。
連れてって…は…買ってくれ…と言うのと同義語…。
万年財布の寂しいdoveにとっては悩みの種である…。

 何しろ…当節の子供たちの欲しがる服ときたら…頭痛がするほど高額…。
バーゲンと言っても…ほんとに安いのかよ…と疑いたくなるくらいだ…。

 うちのふたりは雑誌は読まないが、どうやら学校で友だちから情報を入手するらしく、今は○○が流行だとか…××が常識だとか…小生意気なことを言っては親を煙に巻く…。

 だから…doveは誤魔化される前に、金額と枚数を指定しておく…。
それ以上は出さないからな…と…。

 
 子供たちがまだ幼稚園の頃…近くの大型スーパーに買い物に行った際に、子供服の店がバーゲンをやっていた…。
ブランド物を扱っている店なので普段は結構高い…。

 ついでだから…一枚ずつ何か買ってやろうか…と思い…doveさんはお金がないから安いのしか買わないぞ…と言い含めた…。

 ふたりは…うんうん分かった…と…頷いた。
思えば…この頃はまだ素直なもんだった…。

今なら…えぇ~そんなん分からんし~…ってなことを言うに決まっている…。

 よし…先に行って良さそうなの見て来い…。
そう言ってふたりを放した…。

 ふたりは嬉しそうにきゃっきゃと店の方へ駆けて行った。
後ろからゆっくりとdove…。

店の真ん前でぴたりと止まったふたり…何を思ったか…いきなり声を合わせて…。

 「ごめんくださ~い! 安いのくださ~い! 」

あたりに響く大声で…。
時はバーゲン…お母さんたちで溢れかえった店に向かって…。

店員さんの目とお母さんたちの目が…一斉にdoveに集中…。


あは…あはは…。


もう…これは…笑うしか…ない…。
 

逃げるわけにも…いかない…。


・・・・・・・・・。





春は名のみの…寒っ!

2007-02-04 12:13:14 | ひとりごと
 節分から一夜明けて…今日は立春…。 一応…春である…。
外では風がピュ~ピュ~言っている…。
暖冬ではあるけれど…春の草が庭を埋め尽くしているけれど…やっぱり寒い…。

 寒い時は鍋…なんだけれど…今年はまだ一回やっただけ…。
鍋は家族が揃わないと作る気がしない…。
 受験生の塾は土日でも休みなし…だから晩御飯の時間も家族バラバラで…下手すると三段階…。

 おでんなら作り置いて…それぞれの分を温めてやればいいのだが…鍋はひとりで食べても美味くないし…ひとり分ずつ作るのは手間…。
だから…この冬はもっぱらおでんやシチュー…スープ類で暖を取った…。

 鍋といえば…doveはアンコウやアンキモ…シラコが好きだが連れ合いは嫌がる。
特にシラコは人間の脳に見えるといって…鍋に入っているのさえ嫌う…。
美味しいのに…!

 生来…下手好きのdoveは…シラコであろうとナマコであろうと平気の平左…よほどのもの…dove的に食用とは思えないもの…でなければ食べてしまう…。

 しかし…他人が嫌だというものを無理に鍋に入れるわけにもいかないので…doveはなかなか好物にはありつけない…。
子供たちは平気なんだけど…あやつだけがねぇ…。

受験が終わると…三月も終わり…。

もう…鍋は無理だなぁ…。



太巻き…豆撒き…鬼は外…。

2007-02-03 17:05:55 | ひとりごと
 今日は節分…。
地方によっていろいろな慣習があるんだろうね…。

 昼にスーパーへ行ったら…恵方巻が棚にどっさりと積んであって売出しをやっていた…。
恵方の方角…今年は北北西だそうで…そちらを向いて無言で丸齧りをすると厄払いになるらしい。
恵方とは陰陽道でその年の干支のめでたいと定められた方角のことだという。

 恵方巻を食べるのはこの地方の習慣ではない…。
子供の頃には恵方の太巻きなんて聞いたこともなかった…。
 ごく最近になって関西方面から入ってきたと思われる…。
もともとは船場あたりのものらしいが…よくは知らない…。

 子供の頃には…夕刻になると大豆を炒って神棚にお供えし…暗くなると神棚から降ろした豆を…親父が先頭に立って…家の外に繋がる窓や扉からまく…。

鬼は外…福は内…。

家中を回ると家族全員で歳の数だけ食べるのが習慣だった…。

 我が家ではそれだけのことだったが…ご近所には玄関の扉の上にヒイラギといわしの頭を括りつけて…鬼を祓うところもあった。
同じ土地に住んでいてもそれぞれに祓い方が異なっていたようだ…。

 子供が中学に上がるまでは…うちでも豆撒きをやっていた。
しかし…その頃でも最早…豆撒きをやっているのはうちぐらいなもので…うち以外から鬼は外の声が聞こえてきたことはない…。

 ひょっとしたら…dove家は毎年…大声で騒いでうるさいと思われていたかも…。
だんだん…そういう習慣も近所迷惑のひとつにされてしまって…廃れていくのかもしれないね…。

 撒いた豆は朝になると庭に来るキジバトの餌になっていた…が、これも道や町を汚すゴミのように思われていたのかもしれない…。

子供が中学校に入ると…さすがに豆撒きはしなくなったが…豆を炒って食べる…。
ご利益はないかもしれないけれど…何となく…止められない…。

 さて…今日は…太巻きを食べよう…かな…。
面倒だから…買っちゃいます…。
恵方巻…は高いから…開運太巻きの方で…。

これなら…どこからも文句は出ないぞ…。

えっ…財布から…苦情…?

それは…今日に限ったことでは…ございません…。


何が…何して…何とやら…。

2007-02-02 12:16:00 | オカン
 オカンがまだ…今の自分より若かった頃…。
近所のお年寄りが道端で大声で立ち話しているところをたまたま通りがかって…聞こえてきた話の内容に爆笑していたことがあった。

 「あれがあれで…あれしてあれなんだわ…。 」

 「ほうかねぇ…それで…何は…何して…何だね…。 」

 「それは…あれだぎゃぁ…。 」

 こんな感じで…傍で聞いていると何を言っているのかさっぱり分からないのに…話している本人たちには通じているらしい…。
お互いに納得して…ほうかほうかと…頷き合っている…。
本当に分かっているのかどうかは謎だが…。

案外…年寄り同士はあれで通じとるのかもしらんね…と…その時のオカンは言っていた…。

50を越えた辺りから…オカンの会話も何だか面白くなってきた…。

 「其処の…あれとって…。 」

 「どれだぁ…? 」

 「えぇっと…其処の何だわ…何…。 」

家の中の物だと…これでもなんとか通じる…。
前後関係と慣れで…。

が…外部の物だと通じないこともある…。

 「ほら…何だったぁ…あんたが言っとったやつ…あれあれ…。 」

どれだ…?

 「ほれ…あの人…何処其処の…あの人…。 」

誰だ…?

 「え~っと…なんだったけ…? 」

分かるかっ…!

オカン…通訳を雇え…通訳を…。
そんなことを言いながら親子でよく笑っていた…。


最近…。

 「ほら…学校の…あの人…えっと…おまえの…先生…。
なんだったけ…名前…? 」

 「ああ…○○先生か…。 」

よく…人の名前を忘れる…。

 「あっ…其処のそれ取って…。 」

 「これ…? 」

 「違う…えっと…その何の…それ…。 」

 「ああ…これね…。 」

 「そうそう…。 」

物の名前がすぐに出てこない…。

 「一分四十秒…チンだな…。 」

そう言いながら…レンジのボタンを押す際に忘れ…冷蔵庫にしまった冷凍食品の袋を再び取り出して確認する…。


だんだん…自分の会話が面白くなってきている…。
行動も…。




 

包丁一本…砥石で砥いで…。

2007-02-01 11:03:00 | ひとりごと
 包丁の切れ味が悪くなってくると…トマトが切り難い…玉ねぎの薄切りができない…など使い勝手が悪くなる。
最近では様々な形の包丁砥ぎ器なるものが市販されているが、doveは砥石を愛用している…。
包丁砥ぎ器より砥石で研磨した切れ味の方が好きだからだ。

 実家で初めて包丁砥ぎ器なるものを使ったが…全然気に入らない…。
すぐに切れ味が悪くなるので…頻繁に研磨する必要がある。

 今使っているのは…義母がどこかで購入してきてくれた人工砥石だが…doveは天然石を手に入れたいと秘かに思っている…。
けれど…まだ使えるものを捨ててしまうのも勿体無いので…人工砥石が完全に磨り減ってしまうまで…しばし…我慢するとしよう…。

 取り立てて包丁砥ぎが上手いわけではない…。
むしろ下手…。
包丁の刃と石だけがやたら減っていく…。
下手なんだけど…砥石で砥ぐ時のあのシュッシュッという音が好きなんだ…。

おまえは鬼婆か…?

 いやぁ…別に人とって食おうとは思わないけれど…。
遠い記憶の中に…ぼんやり浮かぶ光景があるから…。


 小さな盥に水を張って…砥石を真ん中に据えて…親父が刃物を砥いでいる…。
摩擦を防ぐための水音と包丁を砥ぐ時の石と金属の奏でる音…。

水に浸された砥石の上に残る石と金属の白い泥…。
ちょっと指で刃に触れてみて…さっと盥の水で泥を流して…また砥ぎだす…。

シュッシュッ…。

どのくらいの歳月…使ってきたのか分からない磨り減って河原の石ころのようになった砥石…。

其処だけゆっくりと時が流れているような…静寂な空間…。


 昔はよく砥ぎ師さんが回ってきて道端で店を広げて砥いでいた…。
包丁だけでなく…裁縫鋏なんかも砥いでくれていたようだ…。
今でも…昔のように道端で仕事をしている砥ぎ師さんが居られるようだが…このあたりではなかなか見かけない…。

 この頃はステンレス製品が多いから…砥がないものもあるんだろうな…。
包丁なんて滅多に買わないから…今時の商品のことはよく分からないけれども…。

 毎日使う安物の包丁だから…わざわざ刃物屋さんに送って砥いで貰うほどでもないし…やっぱり下手でも自分で砥ぐしかない…。
こんな下手っぴぃに砥がれる刃物にはいい迷惑だろうだけど…。

 砥いで砥いで…包丁の刃がなくなるのが早いか…新しい砥石を手に入れるのが早いか…。

どちらにせよ…それって…料理いっぱい作らないと意味ないんじゃない…?


・・・・・・・・・・・・。


溜息…。