徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

何が…何して…何とやら…。

2007-02-02 12:16:00 | オカン
 オカンがまだ…今の自分より若かった頃…。
近所のお年寄りが道端で大声で立ち話しているところをたまたま通りがかって…聞こえてきた話の内容に爆笑していたことがあった。

 「あれがあれで…あれしてあれなんだわ…。 」

 「ほうかねぇ…それで…何は…何して…何だね…。 」

 「それは…あれだぎゃぁ…。 」

 こんな感じで…傍で聞いていると何を言っているのかさっぱり分からないのに…話している本人たちには通じているらしい…。
お互いに納得して…ほうかほうかと…頷き合っている…。
本当に分かっているのかどうかは謎だが…。

案外…年寄り同士はあれで通じとるのかもしらんね…と…その時のオカンは言っていた…。

50を越えた辺りから…オカンの会話も何だか面白くなってきた…。

 「其処の…あれとって…。 」

 「どれだぁ…? 」

 「えぇっと…其処の何だわ…何…。 」

家の中の物だと…これでもなんとか通じる…。
前後関係と慣れで…。

が…外部の物だと通じないこともある…。

 「ほら…何だったぁ…あんたが言っとったやつ…あれあれ…。 」

どれだ…?

 「ほれ…あの人…何処其処の…あの人…。 」

誰だ…?

 「え~っと…なんだったけ…? 」

分かるかっ…!

オカン…通訳を雇え…通訳を…。
そんなことを言いながら親子でよく笑っていた…。


最近…。

 「ほら…学校の…あの人…えっと…おまえの…先生…。
なんだったけ…名前…? 」

 「ああ…○○先生か…。 」

よく…人の名前を忘れる…。

 「あっ…其処のそれ取って…。 」

 「これ…? 」

 「違う…えっと…その何の…それ…。 」

 「ああ…これね…。 」

 「そうそう…。 」

物の名前がすぐに出てこない…。

 「一分四十秒…チンだな…。 」

そう言いながら…レンジのボタンを押す際に忘れ…冷蔵庫にしまった冷凍食品の袋を再び取り出して確認する…。


だんだん…自分の会話が面白くなってきている…。
行動も…。