徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

やめときゃいいのに…。

2007-02-12 16:22:00 | 簡単手抜き料理
 本日のお昼御飯…デカ稲荷。
ぎっくり腰なんだからやめときゃいいのに…ついつい貧乏性で作ってしまった…。
さすがに普通サイズだと数が多いため腰に来るのでデカ稲荷…。
これだとそんなに長いこと寿司飯を詰める時に立ってなくてもいいからね…。

 海鮮ものを別にすれば…doveは巻き寿司より稲荷寿司が好き。
揚げが好きだから…ってこともあるけど…甘辛く炊いた揚げと寿司飯の酸味がほど良く口の中で混じり合って…単純だけどなんとも美味しいんだよね…。


 子供の頃…法事があるといつもオカンが助六を作っていた…。
いろいろな種類の煮物を作ったうえに助六を作るのは大変な作業なんだけど…昔は安易に店で買ってくるということができなかったんだ…。

 経済的にも豊かではなかったし…そういうものは家庭で作るもんだという考え方も根強くあった…。
doveが小学生低学年の頃までは助六も煮物もオカンが作っていたが…助六は時代とともにだんだんに寿司屋から買うようになっていった…。

 当節では家で作ったものでは出し渋ったみたいでお客さんに悪いとか…奥さんたちが忙しくて大変だとかいった様々な事情で…外から仕出しを頼んだり…料理屋の席を予約したりする家庭が多くなった…。

 doveは子供の頃から自分ちだけでなく親類の葬式や法事で裏方をやって働いてきたけど…確かに大変…。

 客の出入りや読経の間合いを見計らってお茶や菓子を出したり…膳を整えたり…その合間に食器を洗って次に備えたり…後片付けをしたり…。
料理屋で席を設ければ裏方要らずで簡単…。
最近では親類も代替わりをして呼ばれる法事も減ったし…あっても家で饗応する方が珍しいくらいなので…doveもすごく楽になった。

 まだ…長老衆が健在で…何もかもうちで作っていた頃…オカンが珍しくキンピラだけ買ってきた…。
doveはまだ煮物を担当していなかったから高校を出たばかりか…大学へ入ったばかりか…。

いつものように芋の煮ころがしや蒟蒻の煮しめ…がんもどきの煮含めたもの…など精進料理を作って…助六は寿司屋に持って来て貰った。

 前にも話したが…オカンの煮物は…多々難有り…。
それでも…まあまあ…今回は何とか…それなりにましなものを作ってあった…。

宴席が終わりかけると…中でも最も年嵩の大伯母さまがみんなの前で大声でオカンに声をかけた。

 「○○ちゃん…美味しかったわぁ…。 味がええ塩梅で…。
助六も美味しいし…特に…このキンピラが一番美味しかったわぁ…。 」

オカン…思わず噴出した…。
無論…事情を知っている家族も…。

未だに我が家族の語り草になっている話だ…。

 その後1~2度…doveが煮物を担当して…doveが就職してからは実家でも仕出しを頼んだり…料理屋に席を設けるようになった…。


 お稲荷さんを作りながらそんなことを思い出した。
これだって…買ってしまえば楽なんだけど…いつもなら買ってしまうんだけど…。
何でだか自分でも分からないんだが…あれだこれだ…と…何かを急に作りたくなる時がある…。

 作りたくなると…作らなきゃいけないような気になって…作ってしまう…。
別に誰かが…そうしろ…と言うわけでもないのにね…。


あ~ぁ…やっぱ腰に来た…。
痛てぇなぁ…。