月初めの親孝行。 っていってもただ顔を見せに行くと言うか見に行くだけの話なのですが。
いつもの金曜日では無く 今月は母の都合で火曜日になった。 電車に乗っているといつの間にか外は春色。 昨日までのみるくいろの世界はやっと取り払われて 今日は青空さえ出ている。
この時期子どもの頃 岐阜祭りがあって 新学期迎える気持ちよりも祭りの楽しみで落ち着かなかった。 元々こちらの人では無いから 祭りと言っても特に何かするわけでは無かったけれど お祭りのごちそうを食べてお小遣いをもらって 特別な日だった。
家族そろって 水道山に登ったり 金華山に登ったり 丁度咲きそろった桜に山が薄いピンクに染まるのを 楽しんでいた。
そんなことを食事しながら話していると「桜見に行こう」という話になった。
観光地には行けない。父親はたくさん歩けないので 近くの荒田川の堤防にある桜並木を見に行くことになった。 ここは幼稚園へ通うときも 中学校へ通うときもいつも通ったはずの生活道路。 でもまったく桜並木の記憶が無い。
家から5分も歩いただろうか。小さな用水路の様な川の両側に 一面の桜。
あら~~ びっくり こんな綺麗なところがあったんだねぇ いつも見ていたはずなのに。
今年は暖冬と言うことで 桜は3月の初めに咲くはずだった。 でも思いがけない 厳しい寒の戻りに 桜見損ねていた。 なんだか私の回りはまだ3分咲きぐらい。変だね。暖かい場所なのに。
だからここの桜は すこし衝撃?だった。 世の中はもうこんなに桜であふれているんだ。
満開どころか 散り始めて 用水路に白い帯を作っている。
この川 昔はアヒルがいて 同級生の男の子 アヒルに追いかけられて川にはまったな
梅雨の頃 水がいっぱいで 妹を幼稚園へお迎えに行ったとき 変に喜んで興奮した妹 大はしゃぎで橋の上で飛び回り川に落ちて 青くなったこともあったな。
そんなことを思い出しながら 母とゆっくり歩く。父は 肺気腫があるのでそんなに早く歩けないのに 高校野球が気になってすたこらすたこら いつの間にかいなくなってしまった。
桜は木の幹を見てみるとかなりの古木。 大きな大きな枝を広げて 用水路いっぱいに覆い被さっている。
ようちえんの頃にもこの桜はあって ちびっ子の私を見ていた筈なんだよね。
標準木にもなっているそうで 思いがけない桜を見て なんだか嬉しい散歩になりました。
しあわせな気分になってくださったのですか? いやぁ 照れるなぁ って話では無いですね? なんだか子どもの頃の事が懐かしい年になったようです。
レンゲやシロツメクサで花輪を作って遊んだことが 心の中で大きくふくらんでいきます。 不思議です。面影は消えてしまってもそこに立つと 見えるのです。
だって、子供の頃の思い出に浸りながら
暖かな春の日に、桜並木を歩くって、サイコーではありませんか?