11月14-15日 娘も参加して家族旅行に出かけた。 娘が旅番組で日本一長い路線バスが走っている十津川のことをみて 行きたいという。
日本一面積の広い村。 奈良県の五分の一の面積の十津川
私は 新十津川物語で この村のことを知っていて 4ねんほど前に行ったことがある。 な~んにも無い村 でもなんだかホッとする村。 好きな場所だから 賛成と すぐに決まった。
ホテル昴に予約を取ろうにも 一ヶ月後でないと取れなかった。へ~~人気あるんだね。
この村に来るには 大きな問題がある。それは道路が狭くて 運転が大変な事。 前は知らないものの気軽さで 何とか乗り切ったけれど 今回はまずそれが気がかり。 何しろ細かいS字カーブの連続で 見えないカーブの向かうから車が飛び出すのは 当たり前のこと。
それでも 日頃山道をくねくね運転している私は 山道担当になった。 4にん運転できるのだから疲れたら変わればいい。
さて出かける前 168号線が通行止めと知った。 秋の大雨で 崖崩れが起きていて修復工事が終わらないのだという。 迂回路無いわけでは無いが さらにせまく危険。村民が生活の為に使う道なので先導車月の2時間おきの交互通行 出来ることなら使わないようにして欲しい。 とのこと
仕方なく 伊勢湾岸から 伊勢道 42号線海に面した山道をくねくねくねくね進む。 二車線あるから ここは大丈夫。 でも疲れる。
前に来たときに 十津川に立派な道路を造る計画があって工事が進んでいるような事が書いてあった。 そのとき 一生に何度かしか訪れる事が無い私は 無責任に「十津川に 立派な道路は似合わないよね。」と言った。
谷瀬の吊り橋というのがある。
すっかり観光地となってしまっているけれど 本当は上野地から対岸の谷瀬までを繋ぐ村民の悲願で作られた。 対岸へ渡るためにある道路は何キロも川を下ったり 登ったりしなければならず みんなでお金を出し合って作ったと聞いている。
高さ54メートル 長さ297メートルの長さは とてもスリルがあると観光客が押し寄せる。夏にはこの上でたいこの演奏がある。(揺れ太鼓) 郵便局のバイクはこの揺れる吊り橋をすいすい渡るのだとか。。。 まさに村民とともにある橋。
その村民が 命を繋ぐ道路として168号線の整備を懇願していることを知った。 もし 急病になっても 救急車は走れない。 せまい道で 事故でも起こそうものなら 道路は封鎖されてしまって 生活に支障を来す。 今回のような幹線道路の災害では へたをすると陸の孤島になりかねない。 そう言った趣旨のものだった。
時々訪れるだけでも 二時間以上の連続S字カーブ運転は ひどいストレスだった。 これを毎日繰り返している村民の苦労を今回は 身にしみて感じ ひたすら安全運転に勤めたのだった。
僻地に高速道路を造れば 僻地が通過点になってしまってますます孤立化するとか言われる。それも うなずけるけれど 今回は 地方の道路事情について考えてしまった。