テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

「Su Yip Ta/死ぬまで戦う」6週目

2010-01-14 | タイドラマ
第10話
度重なる父の不審な態度に、ニットはとうとう、早朝にも関わらず養母に嘘をついて家を出てしまいます。昨夜撃たれた男が死んだと聞いて、タリンの家に。「一連の出来事は、父の仕業だと思う?」と尋ねるニットに「分からない」としか答えられないタリン。ニットが早朝からタリンの家にいるということを聞いたパーンは激怒。部下をすぐさま迎えにやります。「父に言いつけたのね!」と怒りを露にするニットに「みんなあなたのことを心配しているだけです」と話す部下ジョーン。しかしニットは銃を突きつけ、「あんたたちの指図は受けない」ときっぱり言い切ります。

ニットがタリンのもとへ出かけたと聞いてから酒を飲み始めたパーン。ニットを連れ戻すことも出来ず戻ってきたジョーンたちを叱責します。怒りに任せて怒鳴り散らしているところへ、ニットが帰宅。「彼は礼儀正しくて思いやりのある人。誤解する関係じゃない」と父に怒りを向けます。「あんたが余計なこと言うから!」と部下の一人を平手打ちするニット。再び家を出て行こうとするニットに、「俺はあいつが嫌いだ。付き合うことはゆるさない」というパーンでしたが、逆に「私はタリンが好き。認めてくれないなら出て行く」と口論になってしまいます。

パーンのやとった刺客のひとりが、仕事を降りると言い出します。いつ裏切られるか分からないという彼の言い分に、一緒にいた刺客も納得し送り出しますが、その様子を見ていたパーンの部下は、その男を追い詰め、口封じのため殺そうとします。畑を横切り必死に逃げながらも、撃たれて手傷を負ってしまう男。道路に飛び出してきた男を救ったのは、クリットとウッサーでした。どこの誰かも分からない男を助けることにはじめは反対したウッサーでしたが、彼を追っているのがパーンの部下だと気付いたクリットは、怪我を負った男を連れて帰ります。

またしてもクリットに邪魔をされたことでパーンの苛立ちも最高潮に。クリットたちに黒幕が自分であることをしゃべられてしまう前に片付けるよう命令を下します。自分の弟分がパーンの差し金で襲われてしまったことを知った刺客のニックは激怒、パーンのもとへやってきます。「どういうつもりだ」と凄むニックに「私は何も知らない」と言うパーン。一方、病院へ行くことを拒んだくだんの男は、クリットとウッサー、ニット、タリン、そしてシンの前で自分が何者で、誰に頼まれたかの一切を白状していました。やはりりパーンが黒幕だったことにニットは大きなショックを受けます。

信じたくなかった事実に愕然とするニット。

銃で撃たれ大怪我を死ながらも、クリットに命を救われたその男は、パーンから仕事を請けていましたがあまりの非道さに嫌気が差し、故郷に帰って正しく生きていこうとしていたところでした。男は命を救ってもらったことを心から感謝します。一方全てを知ってしまったニットはパーンのもとへ。「あの男が全部話した。お父さんは、悪いことをしているのね」と涙ながらに父の不正を訴えるニットに、「娘なのに、どうして私の言うことを信じないんだ!」と怒るパーン。あげく勘当宣言をしてしまいます。ショックを受けながらも、ニットは父の悪事を見過ごすことなど出来ないのでした。

ウッサーの母は具合が悪いのですが、病院に行くことを拒みます。そんな母を気遣うウッサーでしたが、再び銃声が聞こえてきます。いつものように飛び出そうとしたウッサーでしたが、具合の悪い母を置いてはいけません。その頃クリットは、タリンと共に銃撃戦のさなかにいました。ひとりに怪我を負わせることができたのですが、彼らの目的はクリットが匿っている男の口封じ。混乱に乗じて彼を射殺ようとします。さらに仲間のプイが撃たれ、命を落としてしまいます。騒ぎが収まった後、白々しく現れたパーンにクリットたちは冷ややかな視線を向けます。

プイが命を落としたことにウッサーはショックを受けます。用事を終わらせたら、葬儀の準備を手伝うと約束します。話を聞いた警察署長のチットも、黒幕がやはりパーンであったことに同様しつつも事件の早期解決を約束。プイの葬儀では、弟分のヌンが悲しみに泣き崩れます。そんな彼を「辛いけど、しっかりしなくちゃだめだ」とクリットたちが励まします。ニットは尼僧姿になっていました。理由を尋ねるタリンに、「父のせいでこんなことになって、みんなに合わせる顔がない。少し落ち着くまで、考える時間が欲しい」としばらくの別れを告げます。

黒幕がパーンだったことがはっきりし、悪には屈しない気持ちをいっそう強くする一同。「正しいことをしているのに、プイは死んでしまったんだ」と自暴自棄になるヌンを「いつか正義が正しかったことをみんなが知る日が来る」とクリットは励まします。警察官のサニットは、チットに当てて辞表を書きます。警察に迷惑をかけることなく、クリットたちとともに悪を断とうとする強い決意をチットは知ります。計画を練るため、しばらく家を開けることになり、クリットの身を案じるウッサー。「あなたの励ましだけが、僕の力になる」とクリットも答えます。

クリットと出会い、酒びたりの生活から脱出できたプイ。あっぱれな最期でした。

前半、ニットのカッコよさに惚れ惚れしましたね。父の悪事を見過ごせないだけでなく、そんな父の素性も知らず、「プーヤイ・パーンの娘」というだけでいい思いをしてきたこともあったであろうニット。そんな自分のことも許せないのですね。尼僧姿になみなみならぬ決意を感じました。そしてプイの壮絶な最期・・・。「自分は年寄りで酔っ払いで、クリットさんにとってなんの役にもたたないけど」とよく言っていましたけど、プイのような市井の人間と関わることでしか見えてこなかったものもあったはず。プイの志を引き継いで、ヌンにも頑張ってもらいたいものです。ウッサーとクリットの関係・・・もどかしい!いつか笑顔でクリットの胸に飛び込める日がウッサーにおとずれればいいですね。


第11話
警察署長チットのもとへ、一通の書類が届きます。その書類で、チットはタリンが何者なのか知ることに。後日チットのもとを訪れたクリットとタリンは、パーンが土地を購入している背景に大物マフィアの存在があるらしいことを話します。タリンはそのマフィアを追っている情報部員だったのです。今まで自分の素性を隠していたことを改めてクリットに詫びるタリン。一方ニットは、父パーンが地主モンと土地売買の話で口論をしているのを聞いてしまいます。父のただならぬ剣幕に思わず身を潜めるニットでしたが、父のよくない企みに胸を痛めるのでした。

ニットはシンに、地主モンと父とのやり取りを話します。モンがシンの土地財産を返すようパーンに迫ったもののパーンが拒んだことをシンに話すニット。「父があんなことをしてごめんなさい」と謝罪するニットに、シンは理解を示します。タリンのもとへ向かったニットは、「父を止められるのは私しかいない」と、父のもとを離れずにいることを伝えます。市場でパーンの雇った刺客クラームの姿を見かけたシンたち。クラームはパーンに「次は絶対に失敗しない。クリットもタリンも順番に殺してやる」と不敵な笑みを浮かべます。

ウッサーの家の周りを監視している不審な人影に気付いたクリット。振り返ると元警察官のサニットがいました。市場で刺客クラームを見かけたというサニットに促され、クリットはサニットと共に人影を監視します。そのころ、自分の弟分をパーンの部下に口封じのため殺されてしまった刺客ニックは、パーンの部下プワンに銃を突きつけていました。「仕事が終わったら、もうお前らとは関わらない」というニック。去っていくニックに銃を向けますが「どこまでも汚い男だ」とニックに言われ、銃を収めます。

パーンの部下たちが拠点としている家を襲撃する計画を立てるクリット、タリン、シン、そして元警察官のサニット。「死ぬまで戦おう」と決意を誓い合います。家では娼婦たちが呼ばれ、宴会が開かれていました。酔っ払った相手たちに襲撃をしかける4人。サニットの撃った銃弾が敵にあたり、敵は命を落としますが、このことにサニットは大きな違和感を感じます。今まで警察官として働いてきたサニットには、正義のため人を殺してもいいとはどうしても思えません。「間違ったことをしたわけじゃない」とシンに言われても「本当は人なんて殺したくはない」と言いきります。

村に残り、父を正しい方向へ導きたいと話すニット。カッコいい!

パーンの部下達が襲われ、5人も死者がでたことはすぐに村の噂になります。話を聞いたウッサーは驚き、ニットと一緒に詳細を調べに行きます。パーンもさっそくクリットたちを呼び出し、疑いの目を向けるのですがもちろん二人は容疑をはぐらかします。タリンはかつてバンコクで失った仲間の敵を討てたわけですが、シンに「やっぱり人を殺すのはイヤだ」と話します。パーンはすぐに報復を開始。スナイパーを使ってクリットを暗殺しようとします。そんなことは知らないクリット。見張り台の上にいるサニットに食事を届けて帰る途中、狙撃され銃弾を受けてしまいます。

重傷を負いながらも必死に応戦するクリット。どうにか逃げようとします。もちろん相手もクリットを見過ごしたままにはしません。少しずつ少しずつ家から離れ、逃れるうちにクリットはとうとう森の中で力尽き意識を失ってしまいます。パーンへクリットを狙撃したことを報告する部下達。死体を確認したわけではないながらも、致命傷を負っているであろうクリットが再び自分達に刃向ってくることはないだろうとたかをくくります。久しぶりの吉報にパーンの表情も和みます。暗い森の中でクリットは倒れたままでいました。

翌朝、クリットに食事を届けに来たサニットとヌン。地面に血のあとがあることから、クリットの身になにかあったのではと心配するサニット。ヌンはすぐさまウッサーに知らせに行きます。クリットの行方は分からず、連絡を受けたタリン、ニットも心配します。「死体が見つからないのだからきっと生きてる」と言うタリンに、ウッサーは「パーンにクリットの行方を聞きに行く」と言いだします。ニットも「絶対に父が何か知っているはず」と言います。仲間と父との間で板ばさみになりながらも、けなげに振舞うニットに一同は深く同情するのでした。

上機嫌で食事の席につくパーンの前に、ニットが現れます。「話がある」と切り出したニット。クリットが撃たれたこと、行方が分からないことをパーンに訴え、クリットの居所を問い詰めるニットに対し、パーンは「知らないと言っただろう」と声を荒げます。「今までのことは、全部お父さんがやらせたことでしょう?」と涙ながらに訴えるニット。パーンは「父の言うことよりも恋人の話を信じるのか」とニットを怒鳴りつけます。雨の中、必死にクリットを探す仲間達でしたが、クリットは気力で立ち上がり、パーンの部下達が潜んでいる小屋に単身乗り込みます。

とうとう撃たれてしまったクリット。どうか死なないで!!

悪を断つということは、決して悪人を殺すことではないのです。そのことに気付き始めたサニットとタリン。もちろんクリットだって分かっていることです。次々と人が死んでいくのを観ているのは決して気持ちの良いものではないのですが、それでもパーンは自分の罪を改めようとしません。ニットの渾身の訴えに対しても、しらを切りとおすパーン。しかしもうパーンの罪は公になりつつあるのです。瀕死の重傷を負いながらも必死にパーンの部下達に銃を向けるクリット。どうか命だけは落とさないでほしいですね。来週はいよいよ最終回。クリットとウッサーは結ばれるのか、タリンとニットは?パーンはちゃんと悔い改めることができるのでしょうか?盛り上がってきました。

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