いつも歌を訳しているので、今日は少し趣向をかえて、PVを紹介してみたいと思います。
私はタイ演歌(ルークトゥン)が好きなのですが、ルークトゥンはやっぱりPVを見るのが面白いのです。なんていうかこう、タイ独特の生活習慣やものの考え方、建物の様子などがうまく描写されていて、普通の人が普通に楽しむ生活を感じることができるのですよ。ということで、今回紹介するのは、タイで人気の若手実力派女性歌手、ターイ・オラタイの去年でたアルバムから。ちなみに歌詞の内容とキャプションは無関係です。雰囲気を味わってもらえたら・・・。
กรรมกรแก้มแตง(「丸い頬の労働者」ってとこでしょうか?)by ต่าย อรทัย
・・・いつもの出勤風景。並ぶバイクにタイを感じますね。(ちなみにコレ、タイホンダのソニックです。欲しいなぁ・・・)
・・・彼女の職場はタイスキのチェーン店でしょうか。うず高く詰まれたトレーがこれまたタイらしい。
・・・しかし家に帰れば普通の女の子。暑いよ~。
・・・たまにはミスして上司に叱られたりもしますが・・・。
・・・名誉挽回!上司もガッツポーズです!
・・・営業スマイルで「いらっしゃいませ~」
・・・さぁ、そろそろ出勤でしょうか。
・・・あっ、ぶつかっちゃった!
・・・新たな恋の予感?!?
歌詞の中に何度も「ボ・ミー・フェーン」(彼氏がいない)と歌われていますが、最後に新たな恋を暗示させるあたりが心憎いですね。画像にはしませんでしたが、給料をもらうシーンや、自宅で語学学習?に励むシーンもでてきます。そして要所要所に、歌っているターイ・オラタイの映像が練りこまれ、PVは進んでいくわけですよ。だいたい雰囲気は分かって頂けましたか?
これがタイポップスだと・・・わりと最初から最後まで歌手の歌唱シーンだったり、また恋愛物語風だったり、途中で登場人物が事故死したり(!)と、いろいろなものがあるのですが・・・。そして、それほど人気のない歌手の場合・・・もっと貧相だったりもしますね。まぁルークトゥンのほうが庶民派、といったところでしょうか。歌手が歌っているバージョンのものは、宝塚のようにキラキラしたおねーさんに囲まれて男性歌手が歌っていたり、またドラマの主題化になってたりしたらドラマのワンシーンが挿入されていたり・・・。奥深いですよ。
他にもお気に入りのPVはいくつかあるので、また紹介してみたいと思います。
「サーオ・ラーム・・・」とどちらにしようか迷ったんですよね~。あのPVはほんとに清々しかったです。
最近救われる結末のPVが多のは、やっぱり時代の流れなんでしょうか・・・。ああいうのって脚本家の先生とかが考えてるんでしょうかね?歌詞の内容にわりと沿ったものもあるし(ピーク&プリアオの『アイレーフユー』なんか、もろそのまんなでしたよね)、全然全く関係のないストーリーだったりもするし・・・。歌手が演じてたり演じてなかったり(ターイ・オラタイが演じてるものはなんか得した気分になりますね)。新人歌手だから歌うシーンが多い、というわけでもなさそうですし。奥深いですね。
บิว กัลยาณี ・สาวรามฯ ยามเย็น このヴィウ・ガンヤニーの『サーオ・ラームラーム・ヤーム・イェン』見ましたか?田舎少女がクルンテープの女子大生を夢見るパターンのアレですが。。ソイを歩いていると鞄をひったくられて、道の端でどん底に落ち込むんですが、それを取り返してくれる人が居るんですね、そして元のまま(直ぐ中のお金を数えるシーンが出てくるんですが。。)返ってくるという。。いつの日にかは胸のところでノートを抱えて街を歩く姿をと夢見るんですね。泣かせます。
面白がって頂けてうれしいです!やっぱりルークトゥンはPVが命なんですよね~。ポップスにも面白いものはたくさんありますが、バンコクのオシャレな若者スポットや若者文化を見るよりも、庶民の生活、というか、普通の生活感を味わうほうが楽しいと思ってしまう、庶民派なもので・・・。