いつもブログにコメントを下さるHiroさんが「めっちゃ感動した!ぜひ観て!」と言ったはった映画「サームチュック」。視聴サイトに上がってきたので早速観ましたが・・・ほんとにものすごく良い映画でした!めっちゃ感動。こういう映画こそもっと日本で評価されてもよいのでは?!2回続けて観てしまいましたよ。コープジャイナP'Ton!!!
とある田舎の村で暮らす7人の高校生。それぞれふとしたきっかけで麻薬に手を出すようになってしまいます。仕事の疲れを癒すためだったりとか、イジメにあい嫌なことを忘れるためとか・・・悪いことをしている意識もいつしか薄れ、薬におぼれる毎日。しかしそんな彼らを救おうと、一人の教師が立ち上がります。
子供達の親を呼んで、彼らが麻薬を常習していることを告げるあたりから、子供達への風当たりが変わります。恋人に避けられるようになったり、仕事を解雇されたり・・・そうしたなか、麻薬に手を染めている自分達がいかに弱い人間だったかを少しずつ、身を持って悟っていくんですね。
順調に体から薬が抜けつつあった彼らですが、あるときつい誘惑に負けてしまって・・・そして市場で騒ぎを起こし、再び周りの人たちの信用を失ってしまうことに。それでも、教師はあきらめず、「薬をやめさせるには、自分ひとりの力ではできない。みんなの協力が必要だ」と辛抱強く訴え続けます。
禁断症状に苦しみながらも、自分達を見捨てず見守ってくれた先生のため、親のため、仲間達のため・・・子供達は必死に生き、更生の道を模索します。そんななか、教師は施設のお金が少しずつ合わなくなっていることに気付きます。子供達は、再び麻薬に手を染めてしまったのではないか・・・子供達が寝静まった深夜、そっと寝室の様子を見に行く教師が目にしたものとは・・・。
これがタイの現状なのでしょう。だってまだ高校生ですよ?!普通に麻薬(ヤーバーですから、正確には覚せい剤)を手に入れ、隠し通そうと思えばいくらでも隠せそうな状況を生きているんです。実際には、薬を手に入れるため盗みを働いたりすることだってあるでしょう。更生するのだって、実際にはあんなに楽なことじゃない。ですがそれでも、子供達の更生をただひたすらに信じて、なんの見返りも求めることなく子供達と向かい合い続けたこの教師、なかなかできることではありません。
ラストシーンの感動は、それこそ今まで観たタイ映画のなかでも1、2を争うくらい。すごくいい映画でした。これは是非観ていただきたいですね。誰の日常にも起き得るだろうし、そしてあらゆる登場人物の立場にもなり得る出来事・・・だけど決して見過ごしてはいけない大切なものが見事に描かれていると思います。
ところで「サームチュック」は、調べてないんでよく分からないんですけど、地名ですかね??ワーンのお母さんのなまりっぷりからスパンブリーの地名かなと思ったんですけど、ご存知の方、教えてください。
ちなみに私も、P'Tonと同じく「ニータームガリレオ」と抱き合わせで観ましたが(笑)、まぁ、ガリレオのレビューはまた後日。
公式サイト(音が出ます)
http://www.samchukmovie.com/index.html
トレーラー
とある田舎の村で暮らす7人の高校生。それぞれふとしたきっかけで麻薬に手を出すようになってしまいます。仕事の疲れを癒すためだったりとか、イジメにあい嫌なことを忘れるためとか・・・悪いことをしている意識もいつしか薄れ、薬におぼれる毎日。しかしそんな彼らを救おうと、一人の教師が立ち上がります。
子供達の親を呼んで、彼らが麻薬を常習していることを告げるあたりから、子供達への風当たりが変わります。恋人に避けられるようになったり、仕事を解雇されたり・・・そうしたなか、麻薬に手を染めている自分達がいかに弱い人間だったかを少しずつ、身を持って悟っていくんですね。
順調に体から薬が抜けつつあった彼らですが、あるときつい誘惑に負けてしまって・・・そして市場で騒ぎを起こし、再び周りの人たちの信用を失ってしまうことに。それでも、教師はあきらめず、「薬をやめさせるには、自分ひとりの力ではできない。みんなの協力が必要だ」と辛抱強く訴え続けます。
禁断症状に苦しみながらも、自分達を見捨てず見守ってくれた先生のため、親のため、仲間達のため・・・子供達は必死に生き、更生の道を模索します。そんななか、教師は施設のお金が少しずつ合わなくなっていることに気付きます。子供達は、再び麻薬に手を染めてしまったのではないか・・・子供達が寝静まった深夜、そっと寝室の様子を見に行く教師が目にしたものとは・・・。
これがタイの現状なのでしょう。だってまだ高校生ですよ?!普通に麻薬(ヤーバーですから、正確には覚せい剤)を手に入れ、隠し通そうと思えばいくらでも隠せそうな状況を生きているんです。実際には、薬を手に入れるため盗みを働いたりすることだってあるでしょう。更生するのだって、実際にはあんなに楽なことじゃない。ですがそれでも、子供達の更生をただひたすらに信じて、なんの見返りも求めることなく子供達と向かい合い続けたこの教師、なかなかできることではありません。
ラストシーンの感動は、それこそ今まで観たタイ映画のなかでも1、2を争うくらい。すごくいい映画でした。これは是非観ていただきたいですね。誰の日常にも起き得るだろうし、そしてあらゆる登場人物の立場にもなり得る出来事・・・だけど決して見過ごしてはいけない大切なものが見事に描かれていると思います。
ところで「サームチュック」は、調べてないんでよく分からないんですけど、地名ですかね??ワーンのお母さんのなまりっぷりからスパンブリーの地名かなと思ったんですけど、ご存知の方、教えてください。
ちなみに私も、P'Tonと同じく「ニータームガリレオ」と抱き合わせで観ましたが(笑)、まぁ、ガリレオのレビューはまた後日。
公式サイト(音が出ます)
http://www.samchukmovie.com/index.html
トレーラー
これ観終わったの、早朝5時半くらいやったんやけど、あまりの感動に思わず電話しそうになったよ(笑)。
ほんといい映画だった。
もちろん映画だから、脚色してる部分もあるとは思うけど、実際にこういうストーリーはきっと頻繁にあるんやろうね。
いい映画を紹介してもらってほんと良かったよ。そして私のレビュー観て「観たい」「観た!よかった」と言ってくれる人までいはってほんと嬉しいよ~。
また良いのあったら教えてね。
これはほんといろんな人に見てほしいな。
タイに関心がある人はもちろんのこと、そうじゃない人にも見てほしいし、
いろんな世代の人に見てほしいなーって思うね。
映画が終わって出てくるときのみんなの満足したような顔を今でも思い起こすことができるなー。
ちなみに、サームチュックはスパンブリーにある町やよ。
最近あちこちで人気の出てる百年市場があるところのひとつで、結構名前のよく知られてる町みたい。
映画の冒頭で出てくる町の風景、素朴さを残しつつ、すごくきれいに撮れてたでしょ?
そういうところなんかも、いい作品やなーって思いました。
ドラマばっかり観てると、映画のセリフって分かりづらいですよね・・・。
特にこの映画、町の人たちの言葉がけっこう訛っているし、子供達のイマドキ言葉遣いとかも難しくて・・・でも言葉を越えた「伝えたいこと」がちゃんと分かります。
タイは決して貧しい国ではないけれど、貧しい国の豊かな一面を観れた気がしますね。
実話だったらスゴイですね!ある程度実話を基にしているらしいですけど・・・。
が。。。言葉がほぼ分かりませんでした。
なのに目頭が熱くなるシーンが何度かありました。映像だけでも伝わってくるものがありますね。
もっとタイ語が分かるようになったら もう一度観たいです。
田舎の風景も女の子も美しかったー。
このお話は実話ですかね?(最後に生徒のその後みたいなのが出てきましたよね?)
映画祭等だと・・・まずこの監督はこんな監督で過去にこんな映画を撮っていて・・・云々から始まりますよね?できればそういう先入観一切無しで、欲を言うと(ある程度タイ語が分かる人なら)字幕なしで観ていただきたいと思います。
地方のなまりとか、子供達のイマドキな言葉遣い、先生に対する敬語、教師の言葉・・・それらすべて、そういうのすべてをひっくるめて、ひとつの映画、ひとつのストーリーと捉えていただきたいんですよね。
分かることいっぱいあると思います。
こういう現状を、外国人目線で「これはいかん!なんとかしよう」と考え、金をつぎこみ活動するなんてのはとてもたやすいことですが、実際には現地の人が問題点に気付き、問題を解決する努力なりをしていかなければ本当の解決には繋がっていかないと思うんです。
そういった意味でも、この映画に出てくる教師のような考えを持つ先生の存在って大切だと思うのです。
ただ、れいによって、パソコンで動画を見るのが苦手なので・・・(眼がすぐ痛くなって、頭痛がしてくるんです)・・・。
映画祭かなにかで来てほしいですね~。
タイの子供の本の推進活動でも、その主旨を書いたもの(タイ語)に、「子供たちをヤーバーなどの悪の道に迷い込まないためには、親のネグレクトがあっても、自学自習で、自分に誇りをもつことで防ぎたい。そのためには、小さい時から読書に親しむ習慣をつけたい。本は友だちなんだから・・・」という文があったんです。
タイの良い先生たちは、本当に献身的で頭が下がる方がたくさんいらっしゃいます。やはりそれは、先生という立場がまだ形式的にせよ尊敬されているということもあるかもしれませんね。