昨日もちょっと触れましたが、hanaが選ぶ、今年のコミック・オブ・ザ・イヤーはコレ!
・・・古谷実「シガテラ」全6巻。
テーマは「残酷な青春」ですかねぇ~。だれにでも経験のあるような青春時代の出来事が、いじめられっこの主人公・荻野の視点から描かれています。
荻野は高校であるひとりの生徒からいじめられいて、でもバイクに興味をもち親や学校に内緒で教習所に通う。そこで知り合った年上の美少女・南雲さんから好きだと打ち明けられ、ふたりは恋人同士に。さえない荻野の日常は、南雲さんの登場によって華々しく楽しいものになるが、それと同時に彼女がすべてになってしまった荻野にはさまざまな試練が待っていた・・・。
なんかね、出てくるエピソードが、すごく生々しくて、リアルなんですよねぇ・・・。いろいろとシチュエーションを練っていたファーストキスも予想外に済ませてしまったり、自分をいじめていた奴がドロップアウトしてヤクザになってしまったり、別の女の子と不本意にもセックスをしてしまったり・・・。だれにでも起こりうる「日常」が淡々と描かれていて、すごく納得感があります。
ただね・・・結末だけが・・・ちょっと・・・納得いかないかな~・・・。
私にとっての「青春時代」・・・高校生ぐらいの頃は・・・、県内有数の進学校に通っていたのでとりあえず勉強が忙しかったですねぇ。しかもおちこぼれていたので、ついていくのに必死でした。予習・復習・宿題だけで明け方くらいまでかかっていましたね。勉強以外の思い出はあまりありません・・・。でもこの頃に「学ぶことの楽しさ」を知ってしまったので、まぁ何も実りのない学生生活だったわけでもありません。
大学に入ると、いろいろなひとに出会い、いろいろなことを知り、そしてタイに住むという人生初の暴挙?にでるわけですが・・・この期間にもいろいろなことがありましたね。タイに住んでいた頃の思い出は、なんていうか「極彩色」っていうんでしょうか?!思い浮かべるだけでその場にトリップできるような、その場の音や匂いまでよみがえってくるような、そんな感じですね。
今は、毎日仕事で忙しいし、家族と暮らして何不自由ない日々を送っていますが、いろいろなことで悩み、いろいろなことで楽しみ、いろいろなことを学んでいます。
・・・「青春」なんていうけど、自分自身、あまり変わっていないのかも・・・。あの頃に戻りたいとも思わないし、あのころにはあって、いまはなくしてしまった気持ちもほんとはないような気がします。ま、いずれにせよいつまでもこうしていろんな感情を持っている自分でいたいですね。