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臓腑熱の概念と治療薬

2012-11-20 00:15:00 | 漢方市民講座

スライド 臓腑熱 治療生薬

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スライドをクリックしていただければ拡大像が得られます。

あくまで2012年度のドクター康仁の試論つまり私論として受け止めてください。進化中の表です。

心熱(心火とほぼ同意)  治療生薬(黄連 梔子 木通 通草 蓮心

心熱の証:

不眠 焦燥感 多夢 顔面紅潮 心悸 口内炎 舌尖のしみる感じを伴う痛み

(古典的中医学では舌は心の苗と例えられる)

著しい心火の場合には狂躁などの精神症状 舌尖が紅い 脈数 

蓮心は蓮の実の中の緑色の胚芽の部分 苦寒 清心瀉火 安神に作用

煩躁 不眠 遺精に補助的に使用される。

方剤例

清営湯(せいえいとう温病条弁):生地黄 玄参 蓮心 連翹 犀角 麦冬 竹葉心 

丹参 黄連 金銀花

導赤散(どうせきさん 小児薬証直決):生地黄 生甘草 淡竹葉 木通(現代では木通は通草 あるいは灯心草で代用)。両者ともに利水滲湿薬で、引熱下行し、熱を小便から排泄させる働きがある。

中医学には心―小腸―膀胱という、臓腑間の関係があり、心熱が小腸に移り、排尿痛などの泌尿器の症状がでるという病因論がある。

現代医学的には検尿しても細菌の感染が確認できない無菌性膀胱尿道炎の場合に、奏功する。

効能は清心瀉火 利水通淋であり、心経熱盛証(心胸煩熱、口渇面赤、渇欲冷水、口舌アフター)に尿混濁、排尿痛などの熱移小腸の証が加わったものに効果がある。

心熱に対する ドクター康仁の個人的感想

 インフルエンザの際の異常行動について私は心熱熾盛が関係しているのではないかと疑っています。三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう 金匱要略)黄連 黄芩 大黄のような瀉心熱の方剤が今後見直されてくる可能性があると思っています。

肺熱 治療生薬黄芩 桑白皮 知母 石膏 地骨皮 腥草

肺熱の証:咳嗽 痰が黄色 咽頭痛

方剤例:

瀉白散(しゃはくさん 小児薬証直決)地骨皮 桑白皮 甘草 粳米

主薬である桑白皮は甘寒で入肺し、瀉肺鬱熱に地骨皮は清肺実熱退虚熱に作用する。桑白皮は瀉肺鬱熱作用に加え、利水消腫の作用を併せ持つ。地骨皮は枸杞の根あるいは根皮です。甘寒で帰経は肺肝腎、効能は退骨蒸 清瀉肺熱 清虚熱、清熱涼血、骨蒸(こつじょう)とは陰虚の際の午後の定時発熱、盗汗を伴い、骨の蒸されるような熱感を表す漢方用語です。軽い生津作用もあります。

五虎湯(ごことう 万病回春):

麻黄 杏仁 甘草 石膏 桑白皮 麻杏甘石湯(傷寒論)に桑白皮を加えたものです。

桑白皮湯(そうはくひとう 景岳全書):

桑白皮 黄芩 黄連 山梔子 蘇子 半夏 貝母 杏仁 効能:清熱化痰 止咳平喘

清金化痰湯(せいきんけたんとう 統旨方):

黄芩 山梔子 知母 桑白皮 貝母 麦門冬 栝萋仁 茯苓 陳皮 桔梗 甘草

清金(清肺熱)に作用するのは、黄芩 山梔子 知母 桑白皮 化痰に作用するのは貝母 栝萋仁です。麦冬は潤肺に 桔梗は痰除去に作用します。主治は内傷咳嗽、痰熱鬱肺です。温薬は陳皮のみです。桑白皮湯に比較して温薬が減り、平喘効果より祛痰熱の効能に偏した方剤が清金化痰湯です。知母には潤燥作用がありますし、栝萋には清肺化痰作用の他に潤肺作用もあり、養陰剤の麦冬が配合されていますから、肺陰の保護という治療概念が入ってきます。肺熱が長引き、やや傷津の傾向が出現した場合に適すると考えられます。

肺熱に対する ドクター康仁の個人的感想

肺熱に対する方剤はインフルエンザに十分に応用が可能。当初は銀翹散を投与し、咳嗽が強くなり、痰が黄色くなってくるようであれば、適当な清肺熱の方剤を選択しても過誤ではない。SARS治療剤で数年前に、前述した魚腥草(ぎょせいそう)は、帰経は肺、清熱解毒 排膿に作用し、古くから肺化膿症に用いられてきた。中国 貴州では魚腥草を常食にしていると聞いています。抗菌作用が判明し、注射薬は多用されています。生の魚腥草は独自の臭みがありますが乾燥品には臭気はありません。

胃熱知母 石膏 升麻

胃熱の概念は中国医学独自のもので西洋医学には相当する概念がない。

中医学では胃熱の原因の多くは胃熱の偏盛と情緒不安定による鬱火があい合わさるか、邪熱が胃を犯すか、辛い物の食べ過ぎによって生じるとしている。


白頭翁

2012-11-19 00:15:00 | 漢方市民講座

春望」杜甫 作 唐代「李白と並ぶ最高の詩人」です。

712年生まれ、丁度1500年前に生誕、60歳になる前に不遇のうちに逝去しました。

国破山河在     国破れて山河在り

城春草木深     城春にして草木深し

感時花濺涙     時に感じては花にも涙を濺ぎ

恨別鳥驚心     別れを恨んでは鳥にも心を驚かす

烽火連三月     烽火三月に連なり

家書抵萬金     家書萬金に抵る(家書とは家族からの手紙を意味する)

白頭掻更短     白頭掻かけば更に短く

渾欲不勝簪     渾べて簪に勝えざらんと欲す

(心労苦のために髪の毛は掻かけば掻くほど、抜け落ち短くなって、冠をとめるかんざしも挿せないほどになってしまった)

本日の漢方市民講座は要薬 白頭翁です。

白頭翁(はくとうおう バイトウウェン)

スライド 白頭翁

苦寒 帰経 胃大腸

細菌性の下痢、アメーバ赤痢に著効する。抗トリコモナス作用、抗真菌、抗菌作用があり、白帯にも効果がある。副作用なし。下痢を伴う湿熱、熱毒の要薬とされる。

主治:大腸湿熱症 方剤例 白頭翁湯

白頭翁湯(傷寒論):白頭翁 秦皮 黄連 黄柏

君薬である白頭翁は涼血解毒、止痢に作用し、黄連、黄柏、秦皮は清熱化湿する。秦皮は渋腸止痢に働く。さらに黄芩、金銀花、赤芍、牡丹皮、地楡などを加え、清熱涼血解毒止痢の効果を強化することも出来る。但し、下痢が長期間続き、脾胃が衰弱した場合には、健脾薬として党参 白朮を加える。傷寒論には葛根苓連湯も大腸湿熱症の方剤として記載があります。

葛根苓連湯(傷寒論):葛根 黄芩 黄連 炙甘草

ドクター康仁 記

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要薬考 黄芩 黄連 黄柏 苦参 龍胆草

2012-11-18 00:15:00 | 漢方市民講座

本日の漢方市民講座は清熱解毒燥湿薬の5薬です。ところで、苦参の読み方ですが、実は、私は最初中国語で覚えたためにクーシャンと発音していました。そしてクサンを経て、現在ではクジンと発音しています。

清肝瀉火薬として挙げられているものは 清熱燥湿作用と利胆作用のある龍胆草、同じく清熱燥湿薬で降圧作用、安胎効果のある黄芩、清熱瀉火薬であり三焦の熱を下げる山梔子、同じく清熱瀉薬であり降圧効果、明目効果のある夏枯草、平肝熄風薬に分類され、明目作用、潤腸作用、最近では高脂血症の改善が期待される决明子(草决明)、同じく平肝熄風薬に分類されており、明目作用、降圧作用のある青葙子チンシアンズなどがあります。最初から、分類にこだわるとややこしくなる傾向があります、中国の清書と日本の教科書では分類が一致していないことも多く、やはり、生薬は一つずつ面倒なようでも、起原、性味、帰経、効能、代表方剤の順で覚えて行くほうが結局は早道ではないかと思います。

中国時代のノートの要約メモを見返してみますと、生薬名の次ぎに、中国での1日常用量、効能のメモといった具合に記載していました。以下のごとくです。

黄芩15 清熱燥湿瀉火解毒 止血、安胎 降圧作用あり。抗アレルギー作用あり。

黄連 5 同上 抗菌作用最強。抗ウイルス作用 抗不整脈

黄柏12 同上 清退虚熱

臨床:腎内科では知母、黄柏各10 知/柏 各10のように処方箋に記載

15同上 利尿 祛風殺虫:?滴虫ミエ(滅ぼす)デイーチョン(トリコモナス)疥癬ジエシュアンに効果 近代の研究:喘息に効果、抗不整脈作用も報告。抗癌作用(乳癌、肝癌など)注目。

 同上 肝胆火 降圧

肝胆湿熱 黄疸(利胆作用)眼赤腫痛 口苦 耳聾 小便淋濁 高熱不退 急惊抽搐

「龍瀉肝湯」

黄連+山梔子+龍草の配合は必ず苦味が強くて吐くので禁止

それでは各論に入ります。

黄芩

苦寒 帰経は肺胆胃大腸(特に肺、或いは上焦)と学びましたが、日本の清書では胃を脾に、大腸に加え小腸も記載があります。効能は、清熱燥湿瀉火解毒+止血、安胎(降圧作用あり。抗アレルギー作用あり)、日本の清書には清熱燥湿 清熱瀉火 解毒 涼血 清熱安胎と詳しく記載があります。特に肺、或いは上焦に作用するのが特徴で、単味 30g「清金散」清肺熱に作用します。止血作用:清熱による間接的な止血作用です。とくに表症(早い時期)を伴う肺熱に有効「清金散」 鬱熱にも有効です。

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スライド 黄芩

入荷する前の黄芩の花などは、使用している漢方医は殆ど知らないでしょうね。

補講:

安胎薬の分類

①補気安胎薬 ②補肝腎安胎薬 ③行気(理気)安胎薬 ④清熱安胎薬

補気安胎薬:黄蓍と白朮

補肝腎安胎薬: 桑寄生、杜仲、続断、菟絲子

行気安胎薬:紫蘇、砂仁、蘇梗

清熱安胎薬:(湿熱が原因の胎動不安にたいする安胎薬) 黄芩、?麻根 

黄連

苦 寒 帰経 


要薬考 柴胡 升麻

2012-11-17 00:15:00 | 漢方市民講座

柴胡も升麻も辛涼解表薬に分類されており、一般的作用は、疏散風熱 発散風熱であり、風熱表症:悪寒、発熱、発汗、咽痛、脈浮数

 に対する薬剤とされ分類はされているが、単独で風熱に使用されることは稀である。

柴胡

(さいこ)セリ科ミシマサイコ或いはその変種の根。中国の野生種にはマンシュウミシマサイコ(北柴胡)ホソバミシマサイコ(南柴胡)がある。栽培品は野生種に比べ堅く、色が薄い。

性味 苦 微辛 微寒 

帰経 胆肝 三焦 心包

 

効能 和解退熱 疏肝解郁 昇挙陽気

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スライド柴胡

和解退

中国漢方の六経弁証(傷寒論)中の、太陽経と小陽経の引経作用に由来する作用概念であり、病邪が半里半表に存在し、寒熱往来を主症状とする「少陽病」に加え「太陽病」の高熱にも退熱剤として用いる。

私は小柴胡湯を臨床使用したことが無いので、関連事項は省略する。

疏肝解鬱

の主薬とされ、

肝気鬱結証(苛立ち、怒りがこもる、胸脇部の痛み)に対して使用される。

?陽気

下降しすぎた陽気を上昇させる効能を指す。柴胡は陽気を上げすぎないのが利点とされる。

古来より中国では

掌握ジャンウオー柴胡チャイフー 走遍天下ゾウビエンテインシャー」といい、「病機(疾病の原因)の結び目(枢机シュージー)特に肝経、小陽経)を、柴胡を用いて解くことが出来れば天下にあまねく知られるようになる。」という言い回しがある。

風熱の際の解熱剤の注射薬が存在するが筋肉注射ではかなり痛い。

静脈注射用もあるが血管痛があるのが難点である。

疏肝理気には、南柴胡(軟柴胡)春柴胡が優れ、解熱退熱には北柴胡、(秋柴胡)

が優れるとされる。

配合方剤で有名なものには、逍遥散、補中益気湯がある。

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スライド 頭痛部位、経絡および引経薬

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スライド 逍遥散 解析

中国では「肝病を見ると肝から脾へ伝移するのがわかるはず」という。ストレスが昂じて、肝鬱が進むと胃腸の具合までおかしくなるという意味と捉えてよい。

日本では加味逍遥散が多く用いられているが、

牡丹皮、山梔子の寒薬が2味加味されているので「冷え性」のあるご婦人には向かない。

補講:

銀柴胡インチャイフ ぎんさいこ /微寒 帰経 肝胃 効能 退虚熱 疳熱

除疳熱 子供の疳熱:食積(消化不良)に用いる銀柴胡はナデシコ科 Caryophyllaceae のフタマタハコベ Stellaria dichotoma L. var. lanceolata BGE. の根であり、柴胡とは別物です。陰虚発熱、労熱骨蒸、盗汗などの証に用います。地骨皮の退虚熱の効果に類似しています。
多くは、青蒿、鼈甲、地骨皮などを配伍します。

例:清骨散(証治準縄)銀柴胡 胡黄蓮 秦艽 鼈甲 地骨皮 青蒿 知母

 

炙甘草


要薬考 熟地黄 生地黄

2012-11-16 00:15:00 | 漢方市民講座

熟地黄  性味 甘、微温 帰経 心肝腎 効能:補血調経 滋腎益精と和書には記載されているが、中国の清書には養血滋

、補精益髄と記載されてもおり、原意は同じ意味であろう。補血調経の調経は、血虚による月経異常を正常化するという意味である。

ゴマノハグサ科のジオウRehmannia glutinosa LIBOSH、カイケイジオウR. glucinosa LIBOSH. var. hueichingensis CHAO et SCHIHの肥大根を乾燥した後、酒で蒸して塾製したものが熟地黄である。酒で処理した熟地黄は苦味が増し、温性が増す。 補血作用に優れ、四物湯(当帰、熟地黄、白芍、川芎)は養血の基本方剤である。六味地黄丸中に配合 熟地黄は補血補腎虚の要薬と呼ばれる。同じく、補血、滋陰 特に腎陰虚に用いられる阿膠との共通点は、「不動」の性質があり、滋?(じに):胃を障害しやすい。長期間の投与で食欲低下、胃の張満感が出現する。熟地黄の滋?の予防として配合される薬剤は  砂仁であり、砂仁と攪拌した砂仁拌熟地は滋?の副作用が少ない。中国漢方医が、

熟地、砂仁 拌と処方箋に書く意味は、熟地と砂仁を一緒に混ぜる意味であり、砂仁拌熟地を指す。

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スライド 熟地黄と乾地黄(生地黄)

新鮮地黄は苦味が甘みより強く、大寒であり、清熱涼血に優れているので、熱入営血や血熱妄行に適している。乾地黄は苦味より甘みが強く、滋陰養血に優れているので、陰虚陽亢 血虚化燥に適する。熱盛の時期には新鮮地黄が、後期で傷陰があり、余熱の残っている時期には乾地黄がよい。気血津液弁証によれば、熱邪が営分にある時は、高熱煩燥、舌赤脈数 斑疹隠隠(皮下出血)がさらに熱邪が血分に入ると斑疹悪露が出現する。

しかし、現実的には、日本の漢方診療では新鮮地黄を使用することは無い。冷凍庫に新鮮地黄を保存しておけば使用は可能であるが、熱性疾患で新鮮地黄を使用しなければならないような症例は、現在では西洋医学の分野であるからだ。発熱が続けば体力が衰える。癌患者にみられる抗生物質耐性の発熱などは、多くは入院しているので、漢方の出番が無いのが現状である。新鮮地黄や牛黄が奏功することがあるので、頑固な発熱には考慮されてもしかるべき薬剤である。日常診療では、乾地黄(干地黄 甘 苦 寒 心肝腎)を使用することになる。清熱滋陰に作用し、歴史的には、

清営湯(温病条弁) 熱邪が深く営陰に入り、津液を損傷した熱傷陰営に用いられる。

証:発熱(夜間甚)心煩少寝、譫語 斑疹隠隠 紅絳舌干(少苔あるいは

  無苔)脈細数 主治:熱傷陰営 効能:清営泄熱(清営透熱)滋陰活血

組成:清営湯

透熱転気の代表方剤

水牛角30

生地15玄参 麦冬9銀翹96 黄連5丹参6竹葉心3水煎服用

清営涼血水牛角生地 滋陰玄参麦冬 活血丹参と共に

透熱転気の金銀花 連翹 竹葉などにより営分邪気を衛分に戻す

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スライド 清営湯構成

犀角地黄湯千金方)組成:犀角 生地黄 赤芍 牡丹皮

 などや、

増液湯温病条弁)組成:玄参 麦門冬 生地黄

 

青蒿鼈甲湯温病条弁):青蒿 知母 牡丹皮 鼈甲 生地黄

 

知柏地黄丸景岳全書

)(方中の熟地黄を乾地黄に変える場合もある)

           知母 黄柏 生地黄 山薬 山茱萸 澤瀉 

                               牡丹皮 茯苓

大補陰丸景岳全書知母 黄柏 生地黄 亀板

 などに配合されている。

涼血止血を期待し、四生丸校中婦人良方生側柏葉 生地黄 生荷葉 

                                                         生蓬葉

 や、

生津止渇目的に益胃湯温病条弁):沙参 麦門冬 氷砂糖 生地黄 玉竹

消渇証の口渇 多飲に滋膵飲医学衷中参西録):生地黄 山薬 黄蓍 山茱萸 生猪膵 

がある。

生地黄の清熱涼血作用、

清熱、養陰生津の作用は知母と似ている。現実的には、熱邪に対しては生地(生地黄 乾地黄)を配合することを常道として問題はなさそうである。

久痺症に対しての

独活寄生湯備急千金用方):独活 桑寄生  防風 細辛 当帰 白芍  乾地黄 杜仲 牛膝 人参 茯苓 甘草 桂心

 方中 乾地黄を熟地黄にしても支障はない。あるいは熟地黄 乾地黄両者を使用しても支障はない。

放射線 化学療法時に副作用軽減 効果増強目的 中国での症例から

人参10g沙参10g麦門冬10g莪朮10g黄蓍3040g白朮15

熟地黄10g山薬15g女貞子15g茯苓12g当帰12g枸杞子12

菟絲子12g陳皮7g木香6g 甘草6g 白花蛇舌草30

化学療法開始5日前から連日服用2週間

以下症状症候を著名に改善させる。

嘔気 下痢 食欲不振などの消化器症状

白血球減少 血小板減少などの骨髄抑制

体重減少 

ほとんどの癌メール相談はすでに化学療法、放射線療法を受けた後に、いわゆる第4期の末期がんの状態が多い。化学療法中やそれ以前の相談が少ないのは非常に残念である。

ドクター康仁 記

甘草には炙甘草と生甘草があり、後者は清熱作用を有する。地黄にも熟と生(あるいは乾)があり、後者は涼寒で清熱涼血 滋陰の作用がある。四物湯の当帰、川は丹参で代用することも可能であり、熟地黄は生地黄に変えるというサジ加減が出来る。各生薬の性味、効能を熟知していれば、方剤全体の温熱涼寒平の具合を変化させられる、これは、実際の臨床で大切なことである。

下品なコメントが続いていますので、コメントは当分受け付けないことにしました。