要薬「桑寄生」(そうきせい サンジャーシャン)と「五加皮」(ごかひ)
桑寄生 サンジャーシャン そうきせい(或いはくわきせい) 苦 甘 平 ヤドリギ科の各種植物の帯葉茎枝 主な原植物はヤドリギ オオバヤドリギ
スライド桑寄生 本草綱目彩色図譜では桑上寄生の現在名が桑寄生あるいは、石刺木の現在名が桑寄生とあり、石刺木上の桑寄生には破血作用があり、産後の悪露に効能があるとされる。ヤドリギが寄生する植物の性質によるものと考えられる。
祛風湿強筋骨薬に分類される。
帰経 肝腎 肝(筋)腎(骨)
祛風湿 養血 強筋骨 補肝腎 養血安胎に作用する。
五加皮との相違点:補肝腎作用大 腰酸に効果 利水作用なし 安胎作用がある。
共通点:補肝腎(強筋骨)、祛風湿、慢性の風湿による痹症に用いる。
桑寄生が配合されている有名方剤:
筋骨痺痛方(新方):桑寄生 何首烏 枸杞子 続断 当帰 牛膝 胡麻
寒湿腰痛に対して、
独活寄生湯(備急千金用方):独活 桑寄生 秦艽 防風 細辛 当帰 白芍 川芎
干地黄 杜仲 牛膝 人参 茯苓 甘草 桂心
要薬 杜仲で紹介しているので解説は省略します。
肝陽上亢(上実下虚)の眩暈に対して
天麻鈎藤飲(雑病証治新義)
天麻9鈎藤12(後下)石决明18(先煎)山梔子 黄芩各9
牛膝12 益母草 杜仲 桑寄生 夜交藤 茯神各9
過去に何度も紹介していますので解説は省略します。