月経周期療法の解説の前に
無排卵性不妊 着床障害から妊娠した39歳B子さんからうれしいメール
B子さんは、結婚後6年、不妊症にて大学病院不妊外来に通院中でした。基礎体温表の結果は典型的な無排卵性の月経でした。卵巣原発性の無月経でないのでいずれは妊娠するでしょうと医師にいわれていました。
不妊が続くために、6ヶ月前から排卵誘発法(hMG-hCGのゴナドトロピン療法)を受け、妊娠したことがありましたが早期に流産しました。黄体ホルモン分泌不足が原因だろうといわれました。
食欲が無く、疲れやすく、寒がりで足腰の冷えが強いとのことでした。皮膚は乾燥気味、血色が悪く、舌は淡白 脈象は細弱です。前稿でお話した腎陽虚証と気血両虚証(脾気虚)の合併です。
脾気虚には六君子湯をベースにして常時服用し、月経周期療法に入りました。特に、黄体期に補陽薬を中心に少量の補陰血薬を併用して、受精卵を子宮内に着床させ妊娠を継続できるようにしました。
排卵誘発療法後に再度妊娠、妊娠4ヶ月後からは、補肝腎の漢方安胎薬を併用しながら、六君子湯を服用し続けました。妊娠は継続され、最終的には帝王切開により、体重2800gの健康な女児を得ることが出来ました。
「半ばあきらめかけていた子供を持つことができて、夢のような気持ちで、両方の実家の方も大喜びです。現在は東京ですが、主人の仕事がまた神戸勤務になりそうなので、その時は、主人ともどもお礼に伺います。」
少子化日本を憂うる小生には、まことにうれしいメールであった。
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