三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

柱時計の修理

2018-05-25 20:32:04 | 日記
「修理」と書いたが,実は「注油」である。
きょうフリーマーケットで栓抜きを買ったが,実はそのほかに柱時計も買った
のである。
あるコーナで柱時計を見つけ,値段を聞くと1,000円と言う。そんなに高くて
は買えない。つぎに見つけたところで聞くと500円と言う。買うことを即断し
た。もちろん,値段を聞く前にゼンマイの具合と,振り子・ねじまきが揃って
いることを確認しておいた。
メーカは愛知時計。若い人は知らないだろう。わたしと同じ年代の人でも知ら
ない人が多いのではなかろうか?
帰宅してねじを巻き,壁にかけたが間もなく止まった。

これは典型的な油切れの症状だ。経験を積むと次第に分かってくる。
注油しなければならない。前面の扉を開けたら底に時計販売店のシールが貼ら
れていた。

何となく気になる店名ではないか?
文字盤を外すとムーブメントが丸見え。埃などかぶっておらず,綺麗な状態だ。

ムーブメントを取り外して裏側を見た。やはり綺麗な状態!不動の原因は油切れ
のみという確信を得た。
歯車の軸受に注油して組み戻すことにした。
その前に文字盤の裏側を見るとオーバーホールの記録が残っていた。

「O.H.13.4.19K.T.S」とある。O.H.はオーバーホールのことであろう。13.
4.19は日付けであろうが,13は平成13年だろうか?それとも2013年だろうか?
このような不正確な表記は困ったものである。
その下にわたしの注油記録を追記しておいた。
組み戻してぜんまいをいっぱいに巻いた。いっぱいに巻いたら文字盤の丸窓が赤
くなる。「これ以上撒いたらぜんまいが切れるぞ」という警告だろう。
面白いのは,精工舎の他の柱時計。この場合は赤窓は「もうすぐゼンマイを巻か
なければならないよ」という警告だ。ゼンマイをいっぱい巻いたら「これ以上巻
いたら切れるぞ」ではなく,「もうこれ以上撒かなくていいよ」というアナウン
スに変わったのである。
とにかく正常に動き出した。

わが家には何台の時計が,柱時計があるのだろうか?
以上

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
振り子時計の油は? (大阪のYuta)
2023-05-07 15:48:38
振り子時計を手入れされる際に、どのような油をお使いでしょうか。当局が入手した時計のゼンマイや可動部に、手元にあったクレ5-56を注したところ、三年ほど動きました。今回動かなくなったので改めてきちんと手入れをしたいと思うのですが、ご教示いただけるとありがたいです。
回答 (ブログ主)
2023-05-08 05:59:48
わたしのブログをお読みくださってありがとうございます。
油種の件です。わたしは基本的には5-56を使用しています。その理由はつぎのとおりです:

①わたしの取り扱う時計は一般に長い期間(数年~数十年)使われずに放置された置時計・掛け時計です。よって,油の固着が著しい。(油切れというより,油の固着が問題)

②わたしは素人ですから全面的な分解掃除はできません。初期の頃,ほこりを払ってから通常の機械油の注油では駄目で,シンナーで洗って機械油を注油しても駄目。鍋で煮ても(大形の超音波洗浄機を持っていない)駄目。
さんざん挑戦したのち,5-56を噴射したら嘘みたいに一発でよくなった経験があります。軸受け部の奥深くの油の固着が原因だったと思います。

5-56の特性に関して詳しいわけではありません。経年変化で問題が生じるとかいったことを聞いたことがあるような,ないような・・・。しかし,素人の言い訳かもしれませんが,不動のものが動くようになり,数年もてればいいのではないでしょうか?昔の時計は普通に使っていても数年おきの分解修理が推奨されていたと思います。

以上
コメントありがとうございます (大阪のYuta)
2023-05-08 07:43:58
さっそくのご教示ありがとうございました。ネット上には「ゼンマイ油」も結構な値段で出品されています。しかし時計を入手した金額を考えると、「こんな油を使っていては油の方が高い(hi)」ということになりかねないと思って悩んでおりました。そもそも「ダメもと修理」なので、細かいことにはこだわらずにやってみることにします。当局HFから1200まで、大阪府岸和田市から出ております。機会がありましたらお空の方でもお相手ください。73

コメントを投稿