三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

低い山ある記(25) 多賀山

2021-03-20 08:49:46 | 日記
実は前回の記事で紹介した明神ヶ辻山登山を終えてすぐ,その隣にある多賀山に登った
のである。

上の写真の小高い丘のような山。地図を参照すればこれが多賀山だと同定できる。
この付近には半径約500メートルほどの範囲内に3つの山がある。下の地図をご覧いた
だきたい。

写真の下の方に明神ヶ辻山,その上に今回紹介する多賀山が,さらにその左側に豊前坊
山が認められよう。個人的にこれらを「水巻三山」と呼ぶことにする。
豊前坊山にも登ったので,これは次回ご紹介する。

さて,まず多賀山の諸元を明らかにしておこう。
(1)山岳名 多賀(たが)山
(2)位 置 33°51’45”N,130°41’24”E(福岡県遠賀郡水巻町古賀三丁目付近)
(3)標 高 103m
(4)登頂日 2021年3月15日(月)
(5)その他 駐車場は前回ご紹介した明神ヶ辻山登山口の駐車場が利用できる。
       中腹に旧日本炭礦配水タンク跡あり。麓に「殉職者招魂碑」あり。
車は明神ヶ辻山登山口に置いたまま多賀山の登山口を探した。登山口はすぐに見つかっ
た。

「多賀山 山頂」とあり,その下に「図書館 歴史資料館」ともある。これにより,山
の中腹か頂上に図書館があるものと思われた。
さらに道標とは別に「旧日本炭礦配水タンク跡」の案内板が設置されている。
期待しながら登山開始。
ほどなくコンクリート造りの大きな円柱状造形物が現れた。

これが,あの配水タンクであろう。中を覗いてみたい気持ちを抑えながらさらに登って
行った。
2度目の分岐点。頂上直下。左に行くと頂上,右に行くと図書館と表示されている。

図書館は後にしてまずは頂上を目指した。
間もなく頂上。

広場になっている。しかし,周囲は樹木に遮られて眺望はあまり利かない。以前はここ
に多賀神社があった由。明治43年に豊前坊山の麓の久我神社に合祀されたということで
ある。多賀山の名はこの神社に由来しているとも。
さて,木々に囲まれた瀟洒な図書館を想像しながら下山。しかし,図書館は見当たらな
いまま広場に降りてきた。

桜が1本満開に近い状態に咲いていた。公衆トイレもあり,市民の憩いの場所であろう。
広場の端のほうに何やら・・・

「殉職者招魂碑」と彫り込まれている。裏面を見ると「昭和13年6月建之」とある。炭
礦で亡くなった人の慰霊碑であろう。
楽しみにしていた図書館はこの場所からさらに下ったところにあった。と言うか,それ
らしき建物が望まれた。何のことはない。山の麓のほとんど平地に建っていた。登山口
の道標は何だったのか?誰が図書館に行くために山越えするのだろう?
以上

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