三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

エレキーをさらに改造

2017-11-10 05:35:52 | 日記
カツミ製のエレキーEK-150を改造したことはすでにお話ししました。興味のある方は9月16日の投稿記事をご覧ください。
今回は動作モードを更に追加したものです。と言っても,単なる追加ではありません。時系列的に述べるとつぎのようになります。
①初期状態(原型): AUTO-SEMIの2種類
②前回改造: AUTO-DOUBLEの2種類
③今回の改造: AUTO-DOUBLE-SEMIの3種類
そもそも改造はDOUBLEを加えるのが目的だったのですが,設定スイッチの関係でSEMIをDOUBLEに置き換えざるを得ませんでした。しかし,何事も機能を改善するには,いわゆるup-grade compatibleが原則であって,semiモードをなくしたことを気にしていました。

ここで,動作モードに関してごく簡単にご説明いたします。
モールス符号を送るには電鍵(でんけん=telegraph key)を使います。よく知られているのは上下に叩き,いわゆる米つきバッタ的な動作で短点(・)と長点(―)を手の動きだけで作り出すものです。この方式は最も簡単で符号も意のままに作れますが,高速になると疲れます。
この手の動きを半減させたのが往復電鍵(double key)と呼ばれるもので,横に振らせます。そして左右往復動作で短点・長点を作り出します。短点も長点もいずれの長さも指の動きで作ります。操作はちょっと難しい。
次いで登場したのがバグキー(bug key=semi-automatic)で,振り子の動きを利用して短点は自動で生成されます。しかし,長点は手(指)で作らなければなりません。左右に振ります。操作はちょっと難しい。
さらに進歩したのがここで話題にしているエレキー(これはカツミの登録商標らしい)(automatic electronic keyer?)です。短点と長点を電子回路によって作り出し,その制御をパドルと呼ばれる横振れの電鍵で行います。カツミは両者を一体として構成しました。その一つがここで話題にしているEK-150です。

さて,モードをAUTO-DOUBLE-SEMIとするため,電子回路を追加しました。

上記の回路図どおり集積回路を2個使いました。
これをユニバーサル基板上に構成したものを取り付けたところが下の写真です。

白い〇で囲んだ部分が追加基板です。大きさは3cm☓4cm程度です。
もちろん設定スイッチも交換しました。以前はON-ONのスイッチでしたが,今度はON-OFF-ONの3ポジションです。この中央のOFFのときにDOUBLE(複式電鍵モード)となるようにしました。

上の写真の矢印の先にあるレバーが今回取り換えたトグルスイッチです。写真ではDOUBLEの設定になっています。
なお,前回も指摘したかと思いますが,モードのAUTO-DOUBLE-SEMIのうち,AUTOというのは変です。と言うのは,SEMIはSEMI-AUTOMATICのことであり,そうするとAUTOはFULL-AUTOMATICのことだからFULLでなければなりません。つまり,FULL-DOUBLE-SEMIとすべきでしょうか?いずれ綺麗にレタリングして貼りつけたいと思っています。
以上

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