三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

ファンクションジェネレータ LFG-1300 の修理

2019-12-15 05:03:45 | 日記
修理譚が続きます。
先日推定500円でやや古いファンクションジェネレータを手に入れました。
ここで「推定」というのは,スイープジェネレータというもう1台の計器と
一緒で1,000円だったからです。
写真をご覧ください。

リーダー電子製のもので,なかなかいい感じの面構えですね。
さっそく電源を投入して出力波形を確認。

あれ?波形が歪んでいます。(赤〇で囲んだ部分。)でもこの歪み方は変
ですね。位相が丁度90°と270°でずれが生じています。何だかデジタル的
です。
それでもレンジ切り替えスイッチをいじっていると,ときどき歪がなくな
ります。これはどうもスイッチの接触の問題のようです。
上ぶたを開けてみみました。

集積回路が使われていますが,片面基板です。よく収まっています。アー
トワークが上手ですね。
底板も外しました。

特筆すべきことはありません。綺麗にはんだ付けされています。
しかし,肝心のスイッチにはアクセスできません。基板を取り外しました。

赤の楕円で囲った部分がスイッチです。きっちり半田付けされており,接
点は完全に密封されています。仕方がないので押しボタンの軸付近に接点
復活剤を噴射してオン・オフを繰り返しました。
組み戻して波形を確認。

歪がなくなりました。
ところが,低周波領域では出力がありません。低周波といっても超低周波
で,×0.1, ×1, ×10 Hz の帯域です。こんな低い周波数は使うことがな
いのでこのままでもいいのですが,機能に不備があるのは面白くありませ
ん。
回路図を眺めると(読むのではありません。わたしはアナログ回路は苦手
です。)どうも超低周波のときのみ働く演算増幅器(IC)があります。こ
れが壊れているとあたりをつけ,インターネットで代品を手配しました。
2日後 IC が届きました。さっそく取り換え。

赤〇で囲んだ部分です。今後取り換えやすいようにソケットを使用しまし
た。
結果はバッチリです。
本体購入価格が(推定)500円。取り換えの IC が500円。何だか釈然と
しないものがありますが,1,000円で楽しんだと思えばいいでしょう。
ところで,このファンクションジェネレータ,いつ使う?
以上

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