三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

置時計を修理すること

2024-08-17 10:56:07 | 日記
毎週開催される中古品の競売でゼンマイ式の古い置時計を手に入れました。

文字盤に TOKYO TOKEI とあります。また,2 JEWELS とも。
背面です。

大切なつまみ類はすべて揃っています。

この時計,長針(分針)が外れています。背面からゼンマイを巻き上げるとアラームが鳴ります。つまり,ゼンマイもアラーム機構も生きているということです。しかし,アラーム時刻を変えてもつねに鳴ります。また,アラームを止めようとしても止まりません。
時計本体を持って揺さぶるとカラカラと音がします。何かの部品が外れているのでしょう。

さっそくモールドの裏蓋を外しました。

内部はきれいでした。もっとも,この段階ではムーブメントの状態まではわかりません。机の上を見るとテーパピンが2本転がっています。上の写真の赤丸で囲まれた部分にあります。振るとカラカラ音がしたのはこのピンのせいでしょう。

さらにムーブメントの裏蓋を外します。

内部(ムーブメント)は綺麗でした。しかし,この状態では原因がわかりません。やはりムーブメントを取り出さなければ。

ねじを2本はずしたらムーブメントが取り出せました。さっそく長針を取り付けてねじを巻きますが,時計は動きません。アラームの動きは同じです。どうも油切れであることは間違いないようです。注油して慣らし運転をしますが改善しません。いや,わずかに改善の兆しが見えました。
周囲をよく観察すると,‥‥ありました。テーパーピンが抜けたと思われる穴です。

上の写真の赤丸で囲まれた部分ですが,お分かりいただけますか?さっそくピンを差し込みました。
さらによく観察するともう1か所同様な場所のピンが抜けていましたのでここにもピンを差し込みました。これによってムーブメント全体がきちっと固定されました。
すると,時計も動き出し,アラームも設定時刻以外では鳴らなくなりました。また,設定時刻で鳴り出しても停止ピンを押すと止まります。
以上で機能的には解決しました。

最後に前面の風防ガラスを綺麗にして組み戻しました。

さて,この時計,どうしようか?
以上

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