三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

無銘腕時計の手入れ

2023-02-18 15:23:31 | 日記
おととい手巻き式腕時計の遅れを調整する記事を書いたら,昔愛用しちょった腕時計を思い出した。数年前動かんごとなってちゃーらんき抽斗に放り込んだままやった。
そん時計,20年ほど前にリサイクルショップで見つけたもんたい。無銘のためやろか安かった。今でもそん時の値札を持っちょる。

値札には「手巻き時計」ち書いちょるけど本当は自動巻きたい。正確に言うと,手巻き可能な自動巻きちゃ。やや小ぶりな意匠が気に入って買(こ)うてしもうた。

文字板にゃ BRIGHT ち表示されちょる。これがこの時計の名前やろか?裏蓋には PRODUCED BY WELCOME STATION CO. LTD ち書かれとる。

じゃから,この WELCOME STATION ち言(ゆ)うんがメーカ名やろう。じぇんじぇん知らん名前ばい。(ただし,ムーブメントはミヨタ製。シチズン系のメーカやね。)

買うてからしばらくすっと風防がはずれるようになった。そんたびにはめ込みよったが,あるときとうとうのうなってしもうた。文字板と針がむき出しになったたい。そんで時計屋に修理してももろうたらえろう高い金を取られた。
また,そんうち竜頭が馬鹿になってしもうて,こんときもえらく高い金を請求された。
ちゅう訳で買うたときは安かったけど,その後ずいぶんと金をつぎ込んでしもうた。
5年ほど前,オーバーホールしちもろたら,ほどなく動かんことなったとたい。それで初めに書いたごと抽斗に放り込んだっちゅう訳。

さて,裏蓋をこじ開けると,

ムーブメントが丸見え。振っても,叩いても,たしかにテンプが動かん。
そこで,いつもんとおり埃を払って注油たい。ほんの少量の油を注ぐ。(以前,テンプのひげゼンマイ付近にたっぷり油を注いだことがある。すると,スピードが倍ぐらいになって時計として役に立たんようになったことがある。)
それでん動かん。で,ガンギ車(と言うんやろか?=上の写真の赤丸で囲んだ歯車)に注油したら動き出した。どうも前回オーバーホールに出したとき,時計職人はガンギ車に注油し忘れたんとちゃうやろか?それですぐ動かんごとなったとばい。
「えっ,時計職人が注油を忘れるなんちゅことはないやろ」ち思われるか知れんが,状況証拠があるとたい。ちゅうんは(と言うのは),戻ったときの時計の状態たい。時刻が合っちょらんやったし,もっとひどいことに竜頭が飛び出したままやった。えらい雑な時計職人やなと思ったばい。

完璧かどうかわからんが,しばらく使うてみるばい。

こん時計,どうも中に小さなごみが入っちょるごとある。それがあっちこっち動き回ってたまに歯車に噛みこまれたときに動かんごとなるんやなかろうか?
何か新しいことがわかったらまた投稿するばい。
以上

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