三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

ニキシー管電卓の修理

2018-05-24 20:55:27 | 日記
ニキシー管と聞いても何のことかわからない人は多いと思います。ラジオ少年
と同じく死語になりつつあります。
現在では電卓などの数字表示には7セグメントの液晶が圧倒的な支配を誇ってい
ます。しかし,少し前は液晶ではなく,ダイオードでした。そして,その前は
蛍光表示管とかニキシー管とかが使われていたのです。
ここは表示素子の説明が目的ではありませんので,上記の素子について興味の
ある方はインターネットで調べてみてください。
さて,先日ニキシー管表示の電卓を手に入れました。

東芝のTOSCAL 1213という機種です。ニキシー管12桁です。残念ながら不動品
です。何しろ,ニキシー管は現在では希少品ですので完動品は途方もなく高価な
のです。
これから修理に挑戦です。トップカバーをはぐってみました。

残念ながら,不動の原因と思えるような状態は認められませんでした。
そこで中身を取り出して見ました。

やはり部品の破損や焼損などは認められません。それにしてもたくさんの部品!
まだ集積回路が充分発達していなかったのでほとんどディスクリート部品で構成
されています。プリント基板など,一応両面基板ですが,スルーホールメッキが
施されていないようです。当時はまだ使われていなかったか,信頼性に問題があ
ったのでしょう。
背面を見ていると,電解コンデンサの+極が変な具合です。

もしかしたらこれが原因かも?ということで取り換えました。

手前の単体のコンデンサが取り外したもの。その向こうに見える黒いコンデンサ
が新しく実装したものです。
さあ,良くなったかな?
‥‥‥
残念。動作しません。
その後2枚目の基板を観察していたら針金が出てきました。何これ?

取り除いて,電源投入!‥‥‥やっぱり駄目でした。
根気よく進めていきたいと思います。またご報告いたします。
以上