勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ミスターロンリー

2010-04-30 23:52:15 | Weblog
狼男は満月の夜、突然恐ろしい狼に変身して人を襲うという。今宵、4月30日は満月である。
 狼の遠吠えも聞こえてきそうな春の宵、下町の空に孤独に聳えるスカイツリーは、雲間に見え隠れする満月に照らし出され、月に届けとばかりに夜空に向かって背伸びする。

 月夜の街を散歩していたベートーヴェンは、盲目の少女の弾くピアノに感動し、少女の家で即興演奏をした。その曲が「月光の曲」である、といわれているが、その話は後に作られたフィクションらしい。

 西行は「願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」と詠み、その歌のとおり陰暦2月16日入滅したとか。


 何かが起りそうな満月の夜、孤独な僕の耳に聞こえてくるのは、枕元のCDから流れる「ミスターロンリー」。そして、その音楽に重なる今は亡き城達也さんのナレーションが、夜の静寂(しじま)に誘(いざな)い、夢に溶け込んでいく。



Good-Night