勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

言の葉

2008-06-21 23:42:44 | Weblog
 枝を離れた木の葉は、風に舞い、水に漂い、自分の意思に背いて一人歩きをする。言葉も口を離れた瞬間から、一人歩きをすることがある。ましてや言葉を文字にしたときには、ニュアンスが変わり、思わぬ誤解を招くことがある。

◇ 言葉のダシのとりかた ◇

かつおぶしじゃない
まず言葉をえらぶ
太くてよく乾いた言葉をえらぶ
はじめに言葉の表面の
カビをたわしでさっぱりと落す
血合いの黒い部分から
言葉を正しく削ってゆく
つぎに意味をえらぶ




-長田弘詩集から-

 鳩山法相を「死に神」と非難した、朝日新聞夕刊のコラム・素粒子は、昨日取り上げたばかりだが、今日(21日)の夕刊で、筆者がコメントした。コメントには少しばかり無理があるように思われるが、言葉の難しさを浮き彫りにしている。ましてや風刺となれば。。。

 長田弘さんは、詩の中で云う。『言葉を水に沈め火にかけて、アクをすくって言葉を濾しとるのだ、そうすると言葉の澄んだ奥行きだけがのこるだろう』と。

 口数の多い僕は、時々、いや、しばしば言葉で失敗をする。話を面白くしようとするあまり、他人を傷つけることは数知れず、奥行きのある澄んだ言葉は難しい。

言葉は きめの細かな 単純な言葉がいい
古い言い方や日用品のようによくなじんだ言葉
すっきり筋のとおったものの言いあらわしかた
言いたいことを 目に見えるように書くのだ

-長田弘詩集「ファーブルさん」より-

 皆様への我がコメント、失礼の数々をお許しください。表現の方法や技量をもっと磨かねば・・・♪