勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

2008-02-05 20:06:44 | Weblog
 マンションのエレベーター、乗って真っ先に押すのが『閉』のボタン。次に行き先の階のボタンを押す。少しでも早く目的の階につくように。どちらを先に押せばより早いかは試したことはない。気分の問題である。公共の建物内では、まず目的の階のボタンを押し、人が乗ったのを確認して「閉」ボタンを押す。

 米国勤務から帰国したばかりのある人、エレベーターの中で舌打ちされたことがあるという。行き先のボタンを押したまま立っていると、若い男が「チェッ」といいながら、腕を伸ばして「閉」のボタンを押したそうだ。

 彼によると、米国では「閉」ボタンは押さずに扉が閉まるのを待つのが当たり前。高々2~3秒のこと。それに慣れていた彼は、日本人のせっかちさに驚いたという。

 最近自分のせっかちさに気づかされた僕だが、エレベーターで「閉」を押す僕は、やはりせっかちなのだろうか。エスカレーターでは歩くことはしない。横断歩道で信号が点滅を始めたら、走らずに次の青になるまで待つ。それは年齢から来るものかもしれないが。

 先日はレジでの支払い方法の話をした。後ろに並んでいる人に迷惑を掛けたくないという配慮と、自分のもたつきが許せないから、レジの会計を待つ間に小銭を全部出しておく。マンションでエレベーターを降りるとき、他に乗っている人がいれば、その人のために「閉」ボタンを押してから降りる。

 米国では皆おおらかで、他人のモタモタにも寛容だという。都内の駅のエスカレーターは通勤時間帯は、スピードが速くなるところもある。はたしてその必要があるのだろうか?しかしエレベーターで「閉」ボタンを押さずにはいられない僕ではある。やはりせっかちなのだ。