勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

親切?

2008-02-24 00:46:07 | Weblog
 20年ほど前に郊外に家を建て、片道2時間近くをかけて踊りに来てくださるお客様がいる。彼女の話から・・・。

 昨年のこと、近くでの工事のための騒音のお詫びの挨拶だと、建築関係者を名乗る2人が訪れた。「屋根を見ると、だいぶ傷んでいるのでちょっと見てあげます」と言って、持参のはしごと、デジカメを持って屋根に上り、写真を撮ってきた。家に上がって、その写真をテレビに映し出し説明する。いま工事をやれば、150万円くらいでできる、と言われた。

 そろそろ屋根瓦も傷んできたので、取替え時と思った。見ず知らずの人が親切にアドバイスしてくれたので、150万円くらいなら工事を頼んでもいいと思った。主人のいるときに来て下さいと、名刺を貰う。ところがいつも主人の留守に来るので、まだ頼んでいない。


 そこまでの話を聞いた僕は彼女に尋ねた。「そのとき近所で工事があり、騒音がしたの?」。それはなかったと言う。

 「TV報道などで、お年寄りが、傷んだ家の工事と称して、莫大なお金を払わされた話知ってる?」「知ってるわ、おばあさんが、シロアリに荒らされた床下の工事に、何もしていないのに、はじめは少ない金額から、徐々に増えて、1千万以上のお金を払った話でしょ。ばかな人がいるのよね。」「その話とあなたの話と、どこが違う?」

 きょとんとした彼女「屋根と床下の違いだけ・・・?」そういいながら不思議そうな顔をしている。まだ、事の重大さに気がついていない。そこから延々と僕の説教が始まった。

 彼女、僕が説明するまで、まったくそんなことに気がついていないどころか、世の中には親切な人がいるものだと思っていたと言う。

 そして、先ほどメールが届いた。「今日は、大変な社会学も教えていただき、勉強させてくださいました。授業料納入しなくてはね。督促状くださいね~」

 「請求書、楽しみにしていてくださ~い」
 と返信した。詐欺が減らないわけだ。