勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

疑う前に

2005-09-02 21:30:33 | Weblog
 我がホール新世紀では、ウィークデーの昼間、低料金でホールを開放している。
音楽は本営業の時のような生バンドではなく、CDを使用しているが、入場料も教授料も通常の半額以下で持ち込み自由。こんなシステムが好評で、連日午前中から賑わっている。

 月に数回、友達を誘って茨城の水戸から来てくださるお客様がいる。早朝に家を出て一日楽しんで帰られる。それがストレス解消だと言っていた。
昨日もお弁当と飲み物持参で二人で来店、楽しんで下さったようだ。

 先日紹介した雑誌「散歩の達人」を差し上げたのだが、帰り際、口の大きなバッグに入れたはずのその本がない。周りを探しても見当たらない。何度も席を外しているので、思わず「誰かが持っていったかな」と僕。雑誌社には申し訳ないが、持って行かれるほどのものでもないのだが。
するとお客様 「他人(ひと)を疑う前に自分を疑わなくては」 そう言って椅子を移動して探した。すると椅子と椅子の隙間に挟まったその本が出てきた。

 間違いや勘違いは誰にでもあるのに、自分はいつも正しいと思っている。不都合があるととかく他人(ひと)のせいにしたいものだ。そんな自分を目の当たりにして恥ずかしくなった。この言葉肝に銘じよう。

 このお客様、彼女なりの哲学を持っているようで、時々ドキッとするようなことを言う。
ダンスは教えているが、人生哲学は教えられている。
こんな出会いがあるからダンスは面白い。
2005.09.02