花には美しい名前がたくさんある。
《月見草》《宵待草》《誰故草(たれゆえそう)》などはロマンチックで夢がある。《一人静》《二人静》というような楚々とした名前の花もあるが、三人では静かではなく、姦しいになってしまうのだろうか。そして好きな花の一つ《都忘れ》や《物忘れ》(あっ、これは僕のこと)
我がブログのタイトルでもある《勿忘草》も名前に魅かれ、また花言葉にも由来して付けてみました。
《勿忘草》にはこんな伝説がある。
『恋人のために水辺に咲くこの花を採ろうとした青年が、川に落ちて流された。 彼は流されながらも恋人にその花を投げ「私を忘れないで」と叫んで沈んでいった。 恋人は生涯この花を髪に挿して暮らしたという。青年の最後の言葉がその花の名前となった』
花言葉は「真実の愛」「私を忘れないで」
この花言葉のように、心の片隅にほんの少しでいい 記憶として残していただけたらうれしい という気持ちを込めてブログの名にしました。
写真の花は、先日訪れた向島百花園の入り口の片隅の目立たない場所に咲いていた《忘れな草》です。
季語は春ですが、何故今頃咲いていたのでしょう。
目立たない場所にひっそりと咲くこんな花が僕は好きです。
2005.09.27