今年3月で閉園した国見幼稚園の取り壊しが始まった。
わが家の子供3人がここを卒園した。
もう園舎はない。
解体の途中だ。
重機、トラックが置きっぱなしになっている。
ほこりが立たないよう、水が撒かれてある。
子どもたちに、「強く生きなさい」とささやき続けた栗の木。
砂場はまだ壊されていなかった。
ホールだった場所。ステージの基礎が見える。
ここで53年間、入園式、お誕生会、学芸会、卒園式が行なわれた。
子どもたちが逆上がりを覚えた鉄棒。
運動会の入場門が置かれた場所。
20年前は園児も多く、園庭も狭く見えた。
子どもたちが遊んだ遊具も使命を終えた。
自転車を停めて解体に見入る人。
卒園児のお母さんか、それとも卒園児か。