昨日(4月5日)、ついに当地区も都市ガスが復旧した。
静岡から来たというガスマンが開栓してくれた。
今日(4月6日)、温水器、風呂に使う灯油を燃料店が満タンにして行ってくれた。
これで風呂も毎日入れる。昨日までは倹約のため、風呂とシャワーを隔日にしていた。
風呂に入る時は、被災地に向かって合掌し、すみません、すみません、と唱えている。
ここにきて復興は急である。
先週まで長蛇の列だったスタンドが昨日からがら空き状態。
レギュラーもハイオクも、いくらでも入れられる。24時間営業も復活した。
3月10日までは当たり前だと思っていたことにひどく感激する。
スーパーに食品がふんだんに並んでいるのを見ると、涙が出そうになる。
馴染みのスタンドで満タンにした。ちょうど1カ月ぶりの給油になる。
これで往復2時間の自転車通勤も終わりだ。ついに給油の列に並ばなかった。
不足の時はいくらでもいいから給油したいと思ったが、急に値段が気になてきた。
このひと月でハイオクが145→163円/l に上がっていた。
わが家では、地震後26日にしてライフラインが完全に復旧したことになる。
ガソリン事情が改善したためか、通行量が急に増えた。
被災地に向かう道路も渋滞し始めたという。
壊れたライフラインが自然に復活することはない。そこには無名の人たちの見えない努力がある。
地震直後の食糧難は、個人商店の頑張りで救われた。店頭の焚火は心まで暖めてくれた。
電気、水道の早い復旧は、雪の中で作業してくれた電力マン、水道マンのおかげだ。
ガスが予定より半月も早く復旧したのは、新潟ガスからのパイプラインと、全国から駆け付けてくれたガスマン達のおかげだ。
ガソリン不足は想定外だったが、北海道、関西で増産し、タンクローリーがフル輸送してくれたおかげでそれも解消した。
「放射能が怖い」と家に閉じこもっていた我々のために、彼らは朝4時起きで働いてくれた。