愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

南アW杯 グループリーグ第1節 ベスト11

2010-06-17 10:44:34 | 各国代表戦
わたくしの独断と偏見で、第1節のベスト11を選んでみました。

システムは4-2-3-1。

GK    エニェアマ(ナイジェリア)

CB    オニェウ(アメリカ)
      グリシュティン(スイス)
右SB   マイコン(ブラジル)
左SB   永友(日本)

守備的MF V・ボメル(オランダ)
      カルモナ(チリ)
右MF   ヴァイス(スロバキア)
左MF   パク・チソン(韓国)
トップ下  エジル(ドイツ)

CF    デルディヨク(スイス)

こんな感じになりましたが、みなさんはどう思いますか?

2節以降も終わった段階でこれはやっていこうと思います。

ホンジュラス-チリ(W杯 グループH)

2010-06-17 10:24:19 | 各国代表戦
観戦日 6/17(木)       

愛丸’s チェック
南アW杯第1節の最後の試合がこの試合に。
スペイン-スイスを観戦後になったが、この試合が、あの試合よりも前に行われた。
ホンジュラスのサッカーがどんなものか見たことがなく、何人かの選手は知ってるが、果たしてメキシコのような中南米のサッカーを展開するのか、より個人技を活かした南米のサッカーを展開するのか、ちょっと楽しみ。
ただ、このグループでは一番格下の存在なのは違いない。
チリは南米予選をブラジルに次ぐ2位で突破。
パラグアイよりも、アルゼンチンよりも上。
ビエルサが、かなりいいチームに仕上げてきた。
自国開催でのW杯でだけでしか勝利を挙げてないし、サ・サコンビを要してもドローまでが精一杯だった。
今大会では久しぶりの勝利の美酒に酔いたいところ。

ボンジュラスは、D・スアソに期待してたんだが、最後までピッチにその姿を現すことはなかった。
確かにインテルから放出され、その後は泣かず飛ばずだったことを考えると、コンディションに問題があったのか。
それでも世界を知ってる選手だけに、W・パラシオスとともに、チームを引っ張っていく存在なはず。
1点のビハインドでも出場しなかったってことはケガでもしてるのか。
D・スアソとともにこのチームの顔である、W・パラシオスは、スパーズで見せるようなプレーが見られなかった。
守備面では、気の利いたプレーもあったんだが、攻撃になかなか絡めない。
これは、この男に問題があるのではなく、トップのパボンがうまくボールをキープできなかったから。
D・スアソを使わず、この大ベテランを使ってきたわけで、それなりの仕事をしてくれるかと思ったが、年齢のせいか、運動量は少ないし、フィジカルもそう強くない。
ホンジュラスのサッカーを考えると、ここでいかにキープして、中盤からの上がりを待つか、それにかかってくる。
それができないと、チャンスすら作り出せない。
右のサイドでバーリで活躍するアルバレスが何度かいい突破を見せはしたが、これも決定機には繋がらず。
どうも攻撃が単発で、チームとして機能してなかったから、この結果を生んだのかも。
これを今からどうのってことはできないだろうから、まずは、トップでうまくキープすることを考えないと、このまま3連敗もある。
守備では、チリのシュートミスなんかにも助けられ1失点で済んだ。
GKのバジャダレスのビッグセーブなんかもあり、ここから流れをつかむこともできたはず。
ただ、それも前線には伝わらず、このまま0-1で敗戦。
キーになれる選手がいるわけで、その選手たちが、自分のプレーをできるようなサッカーになれば、まだ勝機も見えてくるんだろうが、残りの2試合、スペインとスイスが相手。
なかなか厳しいだろう。
チリはさすがビエルサというサッカーを展開した。
こちらもトップで出るだろうと思われたH・スアソを使わず、ゼロ・トップ気味の3トップ。
中央にはヴァルビディアで、右にサンチェス、左にマティと個性の強い選手を並べてきた。
誰もがテクニシャンだし、見てておもしろい攻撃を展開。
マティがちょっと下がり目でプレーし、サンチェスはドリブルで、ヴァルビディアは意外性のあるパスで、ボジュラスのDF陣を混乱させた。
ここまで楽しそうにプレーできてて1点だったのは残念だったが、得点については、今後に期待しよう。
チリはこれまでの南米予選では3バックを敷いてくることが多かったが、この試合なんと、ヴィダルを左SBで起用する4バックを採用。
この奇襲にボンジュラスは多少なりとも対応しづらかっただろう。
こういうことをやってくるのがビエルサ。
これでサイドの攻撃に厚みが増し、得点シーンも、右のイスラが猛然とオーバーラップしてからのクロスから。
あのスルー、それに抜け出したイスラ、そこからのクロス、中に詰めてきたボーセジュール、どれも完璧だった。
このチリのサッカーを見てると、今後の2試合がとても楽しみに。
スイスのあの組織だった守備をどう崩すか、スペインとのポゼッションサッカーをどっちが制するか、ビエルサがどんなサッカーをやってくるか、わくわくする。
今大会の台風の目になりそうなチリから今後も目が離せない。

スコア 0-1

<得点者> 
チリ   ボーセジュール    
~愛丸's MVP~
カルモナ(チーム全体が前がかりになるなか、アンカーの位置でしっかりフィルター役に徹した。相手のカウンターにいち早く対応し、早い攻撃を阻止。なかなかのアンカー)

南アフリカ-ウルグアイ(W杯 グループA)

2010-06-17 08:45:41 | 各国代表戦
観戦日 6/17(木)       

愛丸’s チェック
南アは開催国のプライドからか、格上と見られたメキシコとの開幕戦を1-1のドローとまずまずのスタート。
ただ、先制したことを考えれば、勝ってもおかしくない試合だった。
勢いは、あれでついただろうし、グループリーグ突破を最終節のフランス戦には持ち込みたくないだろうし、この第2戦が勝負か。
ウルグアイは、このグループ一番の強豪フランスとスコアレスドローを演じ、勝ち点1をゲット。
やりたいサッカーを展開し、見事にフランスを押さえ込んだ。
ただ、この南ア戦もこの戦いでいいかと言うとそうもいかない。
相手が開催国でやりづらさはあると思うが、点を取りにいくサッカーをしないと。
それができる攻撃陣を揃えてるし、ロデイロ不在もそう穴にはならないだろう。

南アは、やっぱり攻撃の厚みって点で、ウルグアイに劣ってしまった。
サイドを起点に攻撃したかったんだろうが、このサイドに展開するまでに、どうしてもウルグアイの守備網に引っかかってしまう。
開幕戦では、それなりの働きができてたピーナールが、なかなか持ち味を発揮できなかった。
ここを起点に両サイドがうまく勝負できる状況を作りたかったはず。
完全にウルグアイに南アのやりたいサッカーを消されてしまった。
トップのエムフェラもルガノ、ゴディンの屈強なCBふたりを相手に勝てるトップでもなかったし、これがマッカーシーだったら、また状況も変わったんだろうが・・・。
なかなか点が入りそうもない中、フォルランに一発を食らい、これでかなり意気消沈した感じ。
攻撃に転じても、中盤で手詰まりになるし、守っても、ウルグアイの3トップの対応に苦労する。
イライラがたまる展開に。
実力的に劣ってるわけで、どうにかして流れに乗らないと、こんな試合になってしまう。
まだ1点差のままだったら、最後になんとかパワープレーでってこともできるんだろうが、後半にPKで追加点を与えてしまう。
このPK、フォルランのシュートがリフレクトし、スアレスへのいいパスに。
オフサイドを取り損なって、スアレスのフェイントにクーンが着いていけず、倒してPK。
これで、クーンは一発レッドで、数的不利になり、さらに追加点を奪われる最悪なパターン。
ここで頼みになるのが、地元サポーターの大声援なんだろうが、ここで、なんと南アの人たちは家路を急ぐたちがわんさか出てきた。
これでは選手たちもなんとかしてでもって気持ちが出てこないだろう。
この敗戦で、南アは最終節のフランス戦に全てを賭けることに。
このままだったら、太刀打ちできなさおうだから、もっとサイド攻撃を活発しないと。
コンフェデではガクサ、マシレラと両SBの攻撃参加が目立ってたが、この本大会では、それが鳴りを潜めてる。
なんとかして、サイドをふたりで崩すような展開に持ち込みだた。
開催国が、このグループリーグで消えることは許されない。
ウルグアイは、スアレス、カバーニ、フォルランの3トップで、この試合に勝負をかけてきた。
本来なら、トップ下でロデイロが、前のふたりをコントロールするようなサッカーが主体なんだろうが、そのロデイロは若さが出て、フランス戦で退場。
それならと、フォルランがトップ下に入り、絶妙な3トップを形成した。
この3人、うまく連携しながらって感じではなかったが、誰かが空けたスペースを誰かがつくといった感じで、これはうまくやれたように思う。
3人とも積極的にシュートまで持ち込んでたし、点を取るって気持ちは南アの選手たちよりははるかに上だった。
PKも含め、フォルランが2得点と、取るべき選手がしっかり取ってくれると、チームは乗ってくる。
この前の3人以上によかったのが、中盤の3人。
アルバロ、D・ペレス、M・ペレイラと、見事にフィルター役を果たした。
ここでの守備が効果的だったから、南アの攻撃を未然に防ぎ、ここでピーナールを押さえ込めたから、うまくサイドに展開させなかった。
サイドで仕掛けられても、両SBと、インサイドハーフで対応できてたし、クロスからのピンチの数はかなり少なかった。
この守備が今後も続けば、メキシコ戦でも勝ち点は奪えそう。
ただ、こまかくテクニックで勝負されると、個人能力では劣ってるから、その対応がどうなるか。
人を割いてまで守るようなことになると、どこかにスペースが生まれるし、そこを突かれるようなことになれば、穴も出てくるかも。
ただ、このままのウルグアイだったら、決勝トーナメントには間違いなく進出できる。

スコア 0-3

<得点者> 
ウルグアイ   フォルラン、A・ペレイラ    
~愛丸's MVP~
フォルラン(これぞエースとしての働き。チームを盛り上げるゴールを2発叩き込んだ。ひとつ下がった位置でのプレーだったが、それも見事にこなしてみせた)

スペイン-スイス(W杯 グループH)

2010-06-17 01:02:58 | 各国代表戦
観戦日 6/16(水)       

愛丸’s チェック
諸事情により、グループHはこの試合を先に観戦。
これより前に行われたホンジュラス-チリ戦は、明日ってことで。
グループリーグ、最後の試合にスペインが登場。
優勝候補の筆頭。
あのメンバーで、あの華麗なポゼッションサッカーを展開するチームだし、ここが優勝候補になってもなんらおかしくない。
ただ、このスペイン、これまで何度無敵艦隊と呼ばれながら期待を裏切ったことか。
EUROを制したことは立派だが、昨年のコンフェデではアメリカに敗退してる。
それを忘れてしまったわけではないだろう・・・。
スイスは、このスペイン戦というよりかは、このグループを突破することに重点を置いてるはず。
この試合は勝ち点1でも御の字だろうし、とにかく守備的にくることは間違いない。

無敵艦隊が、このW杯本大会の初戦で、いきなり沈没の危機に。
というか、ここで敗れてしまったわけで、これでは無敵艦隊とはもう呼べない。
どうもここ南アの地では相性が悪いのか。
昨年のコンフェデでアメリカに敗れたようなサッカーをこの大事な初戦でやらかしてしまった。
完全に試合の主導権を握りながらゴールが奪えない。
そこで前がかりになったところをカウンターでやられる始末。
スペインが負ける典型的なパターン。
あれだけポゼッションしておきなながら、どうして点が奪えなかったのか。
まずはここを考え直さないと。
しっかりしたパス回しと、高い個人能力に疑う余地はない。
攻撃的なSBが、その力を存分に発揮し、かなり高い位置でプレーできてた。
ってことは攻撃の人数は足りてる。
ただ、これがスペインの得点パターンに繋がるわけではない。
やっぱり、X・アロンソからの効果的なロングパスだったり、チャビの決定的なスルーパスだったりが、決まらないと、決定機は生まれない。
このふたつが、いつものスペインのサッカーより少なかった。
これは、スイスが、このふたりをマンマークするのでなく、このふたりが出したいところのスペースをうまく埋めてた。
いくら高い能力を持ってても、出し場がないことには、この能力の消されてしまう。
出し手を止めるのではなく、出し手に仕事をさせないことを選択したスイス。
これがかなり効果的だった。
D・シルバ、イニエスタと、その前で単独で試合を決めれる選手もいたが、イニエスタは明らかにコンディション不良だし、D・シルバは、バレンシアで輝いてたようなプレーはできてなかった。
もっとビジャとうまく絡むシーンがってもよかった。
そのビジャもなかなかいい形でボールを受けれないから、自分の仕事を全うできず。
後半、F・トーレスとの2トップに変更したが、F・トーレスも手術明けで、全く全盛期の動きにはない。
これでは並のレベルのFW。
カウンターから1点を奪われ、ペドロまでも投入したが、これも何の足しにもならなかった。
交代ではJ・ナバスがかなりアクセントを付けれたが、これも得点には繋がらず。
ただ、J・ナバスは今後武器になるはず。
ホームシックにもかかってないみたいだし、コンディションは万全みたい。
DF陣も攻撃陣がなかなか点を奪えず、なら自分たちも攻撃でなんとかって気持ちが芽生えたかどうかはわからないが、魅せるべき守備でカウンターの餌食になってしまった。
一番集中して守らないといけないはずなのに、あんな簡単に突破されては・・・。
スペインが、このままずるずるいってこのグループを突破できないってことはないだろうが、もし2位通過ってことになったら、決勝トーナメントの相手はグループGの1位との対戦に。
スイスは、これまでスペインとの対戦が18回あり、内訳は3引き分け15敗。
これまで一度も勝ったことがない。
それが、この大舞台で見事にミッションを遂行して、無敵艦隊を沈没させることができた。
これはひとえにあの完璧に組織された守備を、最後まで切れなかった高い集中力の賜物。
ヒッツフェルトが完璧なチームを作り上げた。
フレイ、ベーラミとトップ、中盤のキーマンをケガで欠いたが、これがよりチームの結束力を高めることに。
中盤、DFの2ラインがスペインにスペースを与えず、これにデルディヨクもしっかり守備に加担した。
それで狙いに狙ったカウンターは一発炸裂した。
一度は止められても、J・フェルナンデスが泥臭く詰めて値千金のゴール。
スイスは、このサッカーを強豪相手に絶えず披露できれば、かなり上位まで進出できそう。
ただ、残りのグループの2チームは強豪と呼ばれるチームではないし、ここでポゼッションサッカーに切り替えれるとも思わない。
そうなると、果たして今後スイスはどんなサッカーを展開してくれるのか。

スコア 0-1

<得点者> 
スイス   J・フェルナンデス    
~愛丸's MVP~
グリシュティン(センデロスが前半で負傷退場になり、パートナーが代わっても、最後まで集中を切らさずスペインを押さえ込んだ。この勢いで次からもしっかり守ってもらいたい)