愛丸のサッカー観戦記

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スペイン-ポルトガル(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-30 09:46:23 | 各国代表戦
観戦日 6/30(水)       

愛丸’s チェック
決勝トーナメント1回戦の最後の試合。
イベリア半島対決。
これでベスト8が出揃うことに。
スペインは、ここまでまだEUROを制したときのようなハイレベルなポゼッションサッカーを展開できてない。
苦しんだ試合が多いが、ここから本領発揮といくだろう。
デルボスケも1トップがいいのか、2トップがいいのか、まだ悩んでる感じ。
この問題が解決すれば、強いスペインが戻ってくるはず。
ポルトガルは死のグループをブラジルについでの2位で通過。
ただ、グループリーグでは北朝鮮相手にしか点は奪えてない。
ここでの7得点が大きかった。
守備では未だ無失点と、こちらの方で結果が出せてる。
守備のいいチームがここまで結果を出してるし、この点ではポルトガルにとっては追い風か。

スペインは、前半から後半の途中までかなり苦しんだ。
ペースを握ってたのはポルトガル。
スペインは、全くスペインのサッカーができてなかった。
カシージャスの活躍でなんとか失点せずに踏ん張れたことが、この後の結果に繋がった。
カシージャスが目立つ展開ってことが、どれだけスペインが自分たちのサッカーができてなかったかっていう証拠。
この局面を打開したのが選手交代。
デルボスケはこの試合もF・トーレス、ビジャの2トップで挑んだが、この2トップ、EUROほどの破壊力がない。
ビジャに関しては全く問題なんいんだが、F・トーレスはやっぱり手術明けってことで、コンディションが上がりきってない。
これを見かねて、F・トーレスに代えて、F・ジョレンテを投入。
このハイタワーを投入したことにより、スペインのサッカーが激変。
投入直後、S・ラモスのクロスをF・ジョレンテがダイビングヘッド。
これはエドゥアルドの正面で得点にはならなかったが、一気に流れがスペインに傾いた。
ここからチャビ、イニエスタの距離がよくなり、こ気味いいパスサッカーを展開。
ふとりの距離がよくなったのと、高い位置で、攻撃ができるようになり、そこで点が生まれた。
この得点がスペインらしさ満点の得点。
F・ジョレンテがポストになって落としたボールをイニエスタが受けてスルー。
DFラインの間でチャビがこれを受けてダイレクトのヒールパス。
これを左から入ってきたビジャがシュート。
一度はエドゥアルドに止められたが、このこぼれを落ち着いてビジャが決めてみせた。
この得点シーンを見て、ため息が出なかった人はいないんじゃないかってぐらい惚れ惚れする得点だった。
ここから得点を重ねることができなかったが、ペースを絶えず握り続け、このまま終了のホイッスル。
ポルトガルに押し込まれてもここからはカシージャスではなく、プジョルが対応できてたし、ここが目立つうちは失点の心配はない。
いい流れのまま、QFに進出。
F・ジョレンテの投入で流れをつかんだスペインだが、これを基本軸にすることはないはずで、あくまでもこれは点を取るためのオプション。
今後、スペインがどんな先発でくるかはわかないが、パラグアイとの戦いを考えると、中盤を制したいだろうし、ビジャの1トップでD・シルバ、イニエスタ、チャビで中盤を構成して戦う方が得策のような・・・。
ポルトガルは、自分たちにペースで試合を運び、惜しいシーンも何度か作ったが、これを活かせず、スペインの選手交代にうまく対応できないまま破れてしまった。
この試合も無得点だったわけで、取れたのは北朝鮮戦だけってことに。
期待のC・ロナウドも1得点と、やっぱり代表では輝くことはできなかった。
どうも、この世界的なスーパースターはチームに溶け込んでない。
ボールを持つ時間が長いし、ポルトガルのチャンスは、この男を介さないときの方が多くできてる。
この試合も、C・ロナウドを活かすのではなく、シマオン、R・メイレレスがもっとフィニッシュに絡むような展開になれば点は取れたかも。
ペペがアンカーで安定した守備を見せてたし、もっとR・メイレレスあたりは上がっていってもよかった。
テストマッチ、グループリーグを見てると、シマオンからの展開が一番可能性があったし、そうなると、C・ロナウドを左サイドあたりで囮で使えれば、まだ点は取れたはず。
ケイロスにはその決断ができなかった。
コエントランとC・ロナウドが左でコンビを組んでたら、破壊力満点だったし、どうもこの戦力を活かしきれてなかった。
ポルトガルはスペインみたいに、選手交代で流れを掴めず、逆に流れが悪くなった。
何度も言うが、シマオンには最後までやってもらいたかったし、R・メイレレスにももっと積極的にフィニッシュに絡んでもらいたかった。
結果、1失点で、このW杯を終えたポルトガルだが、C・ロナウドがいなかったら、もっと上まで行けたかも。

スコア 1-0

<得点者> 
スペイン   ビジャ     
~愛丸's MVP~
ビジャ(この男のポテンシャルの高さをこの試合でまざまざと見せつけてくれた。この男の決定力の高さと、周りとの連携。仕掛けるタイミング、どれも世界一流のプレー)