愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ポルトガル-北朝鮮(W杯 グループG)

2010-06-21 22:44:04 | 各国代表戦
観戦日 6/21(月)       

愛丸’s チェック
コートジボワールとの2位突破を賭けるであろう初戦で、ドロー劇を演じたポルトガル。
結果、勝ち点1ってのは悪いことではないんだが、内容がまるで伴ってない。
注目されてる国の戦いとはとても思えなかった。
この北朝鮮戦が鍵になるんだが、ここでも、あんな試合内容だったら、先が思いやられる。
ただ、いい内容で、結果を出すようなことになれば、一気に流れに乗れるだろうし、ポルトガルがグループ突破を果たすことに。
北朝鮮は、ブラジルに敗れはしたが、2-1と大敗を喫したわけでもないし、内容もよかった。
かなり自信はついてるだろうし、この試合で、世界をあっと言わせるかも。
今後、世界が注目しそうなチョン・テセにゴールでも生まれればおもしろいんだが・・・。

ポルトガルが、この試合で、やってくれた。
ここまで点が取れるとは誰も予想できなかっただろう。
取りも取ったり7得点。
北朝鮮の気持ちが切れたこともあるが、それでも、これだけ点が取れるなんて思いもよらなかった。
前半の早い時間は、北朝鮮がペースを握り、かなり危ない場面も。
技術の低さからゴールこそ奪われなかったが、全く流れに乗れてなかった。
この時間は、C・ロナウドがボールを持つと、周りの動きが止まり、いい攻撃なんて見ることができなかったが、それが、R・メイレレス、シマオンが目立つようになって変わった。
今のポルトガルは、このふたりがチームを支えてる。
親善試合を見たときも、R・メイレレスがいかにフィニッシュに顔を出すかて、チームの調子のよさがわかった。
コートジボワール戦では、守備にかなり重点を置いてたのか、なかなか高い位置でプレーすることがなかった。
それが、この試合、押されてる状況で、この男がフィニッシュに絡んで先制点をゲット。
ここにパスを出したのが、シマオンで、C・ロナウドがボールを持ってるときには、消えた存在。
それが、逆のサイドで起点になれれば、こうやって点が取れる。
C・ロナウドのチームであることに間違いないんだが、チームを助けてくれるのは、このふたり。
C・ロナウドがいるから、他の選手のマークが甘くなり、そういった点では必要な選手なのかも。
前半は、この1点で押さえられたが、後半の早い時間に、シマオンがゴールを奪い、ここから怒涛のゴールラッシュ。
チアゴが2得点、先発したトップのH・アウメイダ、これに代わったリエジソン、それにC・ロナウド。
取るべき選手がきっちり仕事をして7得点。
これだけの得失点差があれば、もうこのグループを突破したも同然。
ブラジルとの最終戦を残してるが、ここでこの逆の展開にでもならない限り、大丈夫だろう。
北朝鮮に押し込まれた時間は、守備の不安定さも伺えたが、失点をしたわけでもないし、これだけ点差が離れても無失点だったことは誉められる。
この勝利で、ポルトガルは勢いに乗るだろうし、休ませる選手は休ませることができる。
それにしても、よくもここまで取れたものだ。
北朝鮮は、ブラジル戦で見せた気迫が、最後まで続くことはなかった。
前半の早い時間は、このままポルトガルを食ってしまうんじゃないかってぐらいの勢いだったが、失点をしてからじょじょにトーンダウン。
期待のチョン・テセにも決定機は訪れたが、それを決めることはできなかった。
開幕戦で、これだけ出来だったら、ここまでこのチームに期待しなかったんだが、ブラジル相手にあれだけのプレーができると期待もしてしまう。
あれは、ブラジルも初戦だったってことで、多少の固さもあったんだろう。
ここで決めるって強い意思をもったポルトガルには手も足も出なかった。
これがアジアとヨーロッパの強豪との差。
たまたまこれが北朝鮮だっただけで、これが韓国でも日本でもこうなった危険性はある。
北朝鮮は、これでグループリーグの敗退が決まってしまったが、最後のコートジボワール戦では、気持ちを切らすことなく戦ってもらいたい。
チョン・テセなんかはプレミアで重宝されそうなタイプだし、世界にアピールするようなプレーを見せてもらいたい。

スコア 7-0

<得点者> 
ポルトガル   R・メイレレス、シマオン、H・アウメイダ、チアゴ×2、リエジソン
        C・ロナウド     
~愛丸's MVP~
R・メイレレス(この男が、高い位置で目立つプレーを見せてると、ポルトガルが調子のいい証拠。今後、この男がどれだけ得点に絡むようなプレーを見せてくれるか)

ブラジル-コートジボワール(W杯 グループG)

2010-06-21 08:35:09 | 各国代表戦
観戦日 6/21(月)       

愛丸’s チェック
ブラジルは北朝鮮との初戦で苦しんだが、勝ち点3をゲット。
終わってきたら、ブラジルの良さも伺えたし、軽率なミスからの失点はしてしまったが、これは2点を取った後の話。
集中してプレーできてる時間では、あの守備が崩れることはない。
破壊力満点の攻撃を披露できてるわけではないが、ここってところでは点が取れてるし、ここも問題はないだろう。
ここから更にコンディションを上げていき、6度目の世界チャンピオンに向けて戦ってもらいたい。
コートジボワールは、グループ突破へ向けての最大のライバル、ポルトガルとの初戦を0-0のドロー。
これは想定内だろうし、このブラジル戦で負けたにしろ、最小得失点差で終えたいところ。
ここもドローってことになったら、グループ突破の芽が出てくる。

ブラジルが、開幕戦よりもだいぶ調子を上げてきた。
試合開始からコートジボワールにペースを握られる時間が続いたが、危ない場面は作らせなかった。
ダブル・ボランチのふたりと両CBのセンターでの守備は、いくらのドログバをもってしても、突破することは不可能。
誰かが必ずストップする。
世界を見渡しても、このブロックを突破できる攻撃陣がいるかどうか。
相手からペースを奪い返したのが、マイコンがオーバーラップを仕掛けるようになってから。
やっぱりこの男の攻撃参加が鍵になる。
初戦はスーパーゴールを決めたが、この試合は、ブラジルの攻撃陣にゴーサインを出す攻撃参加。
ここから、L・ファビアーノ、カカ、ホビーニョの距離感が縮まり、パスワークで崩すことができだした。
そこで生まれたL・ファビアーノの先制点。
この3人のパス交換から、カカのスルーに抜け出したL・ファビアーノがGKの上を抜く豪快なシュート。
あのシュートを蹴られると、どのGKも止めることはできないだろう。
この1点でブラジルは精神的に優位に立ち、ここからずっとブラジルのペース。
前半をこのまま折り返し、後半の頭には、調子に乗ったL・ファビアーノが魅せてくれた。
個人での突破から2点目をゲットしたんだが、この突破がお見事。
足元で相手を抜き去るのではなく、不安定なボールをうまく浮かせてDF3人をかわしてのゴール。
最後、かわしてシュートにいくときのトラップはハンドだったように思うが、それでも、ああの突破は見事なもん。
これぞブラジル人って感じのシュートだった。
これで試合を決め、カカの左での突破からの折り返しを、エラーノがダメ押しの3点目を奪って、コートジボワールの息の根を止めた。
エラーノは、チャンスと見ると中に切れ込んでのフィニッシュがあり、守備での貢献も大きいだが、ケガで退場。
かなり大きいケガっぽいし、今後、この穴をどう埋めるか。
もしかして、いつも交代でやるD・アウベスのひとつ前での起用もあるかも。
ブラジルは調子に乗れると、いい攻撃で相手をねじ伏せることができるんだが、それと同時に守備陣の集中力が途切れるシーンがある。
この試合もドログバにするするとDFラインに進入され、フリーでヘッドで決められ1失点。
試合が決まった状況だからよかったが、こういうシーンはなるべく避けたい。
イライラしたコートジボワールの挑発に乗るシーンもあり、カカが2枚のイエローで退場になったが、この勝利で突破も決めたし、これはさほど問題ではない。
次を心置きなく休養に回せる。
下馬評通り、死のグループでも苦しむことなく突破を決めたセレソン・ブラジレイラ。
優勝に一番近いのはこのチームか。
コートジボワールは立ち上がりに自分たちのペースを作った以外は、ほとんどやられっぱなし。
この時間にもっとチャンスを作れればよかったんだろうが、ボールは持てても決定機までは作れなかった。
ドログバは驚異的な回復力で先発したんだが、仕事ができてたとは言えない。
CL同様、ルッシオに押さえ込まれてしまった。
初戦でいいプレーを披露したジェルビーニョを先発させず、カルー、ディンダンが両サイドにいたんだが、このふたりがノーインパクトで、後半入ってきたそのジェルビーニョが流れを変えたことを考えるとこの男が先発した方がよかった。
スピードもテクニックもあるし、戦う姿勢が全面に押し出されてる。
なんとかラフプレーで対応しおうにも、カカを退場させただけで、何の効果もなかったし、コートジボワールは追い込まれてしまった。
今日のポルトガル-北朝鮮の結果が気になるところだが、最終節は大量点での勝利が必要に。

スコア 3-1

<得点者> 
ブラジル     L・ファビアーノ、エラーノ
コートジボワール ドログバ     
~愛丸's MVP~
L・ファビアーノ(そう多くボールに触る機会はなかったが、ここってシーンではしっかり仕事をしてくれる。あの2点目の個人技には惚れ惚れした。得点王も狙える位置に)

イタリア-ニュージーランド(W杯 グループF)

2010-06-21 00:57:18 | 各国代表戦
観戦日 6/20(日)       

愛丸’s チェック
このグループで、一番強いであろうチームと、一番弱いであろうチームの戦い。
初戦はどちらも勝ち点1を獲得し、それも両チームとも先制を許し追いついてのもの。
イタリアは、それでも、パラグアイが相手だったら、勝ち点3を獲得したかったはず。
守備のいいチームだし、なかなか崩すのは難しかったのかもしれんが、前回チャンピオンとして、もっと強いところが見たかった。
ただ、チームのピークを持っていくのはまだ先だし、強いイタリアはトーナメントに入ってからか。
NZは、ATに劇的な同点ゴール。
これでチームは勢いに乗っただろうが、これがイタリア相手にもできるかと言ったら・・・。
ただ、昨年、コンフェデの前に行われた親善試合では3-3のドロー劇を演じてる。
それを思い起こしてくれればもしかしたらもしかするかも。

イタリアがまだ目を覚ましてくれない。
このW杯で、一番実力がないであろうNZ相手に、なんと1-1のドロー。
これで開幕から2戦連続でのドローで、勝ち点も2しか取ってない。
まだ、グループリーグは後1試合残ってるし、そこで勝てば突破できる慌てる必要もないんだが、あまりにも内容が悪すぎる。
要注意だったセットプレーで前半の早い時間に先制を許し、そこから攻撃的に出るも、流れの中から崩しきれない。
なんとか奪った同点ゴールもPKだったし・・・。
あれだけチャンスをつくりながら、どうして点が奪えなかったのか。
これって思うシーンはミドルばっかりで、NZの守備陣を崩して、エリア内で迎えた決定機はほとんどなかった。
実力者が多く顔を揃えてはいるんだが、どこかパンチ力に欠ける。
エースと呼べる選手がいないし、ジラにその役割を担ってもらいたいんだろうが、ヤクインタとのポジションなんかで、どうもうまく絡んでない。
ジラがここってシーンで顔を出すことがなく、サイドに流れてプレーしても、この男の魅力は微塵も感じられない。
リッピは、ジラ、ヤクインタ、ペペの3人をファーストチョイスにしてるみたいだが、もうこれは解体した方がいいかも。
後半の早い時間に、毎度交代をするってことはうまくいってない証拠で、これが2戦も続いたから、この結果に。
ディ・ナターレもウディでのプレーからはほど遠いし、パッツィーニも代表じゃからっきし。
カモに至っては、この男が、この試合で流れをストップさせてた。
選手交代もうまくいかず、頼りになるのは、中盤のモントリーボとデ・ロッシぐらい。
このふたりが、攻撃に絡んだときに多くの決定機を作り出せてたし、ここを中心に、これに合う前線を考えた方がいい。
2試合を終わって、未だ流れの中からは得点できておらず、相手GKの出来がよかったこともあるが、これが前チャンピオンの戦いではない。
こうやって選手を見てみると、これが今回も優勝を狙えるメンバー構成ではないような・・・。
試合を決めれる、流れを変えれる選手が見当たらないし、ピルロがいてくれても、それは同じこと。
最終節は、こちらも状態が下がり気味のスロバキアとの対戦で、この試合を見たスロバキアは自信が湧いてきたかもしれん。
守備でもカンナの衰えが目立つし、イタリアを知ってるハムシクあたりが、ここで活躍するようなことになれば、イタリアが、ここで姿を消してもおかしくない。
残りの数日で、強いイタリアが戻ってくるかどうか・・・。
NZは、このドローは歴史的な勝ち点1になることだろう。
あんなに早い時間に先制できるとは思ってもなかっただろうし、あのイタリアの猛攻を1失点に押さえるってのも思ってなかったのでは?
ただ、最後まで全員が集中を切らさず、よく守りぬいた。
DF陣に勇気を与え、自らの魂溢れるプレーでチームを引っ張ったネルセン。
中盤の底で、前線と守備陣の繋ぎ役をしっかりこなし、フィルター役として奮闘したエリオット。
このベテランたちにつられるように、チーム全体が、最後まで粘りの守備ができた。
後半、ウッドが決定的なシーンを向かえ、いいシュートも放つもわずかに枠を外れ、このシュートが決まってれば、今大会一のアップセットを演じることに。
ただ、この1-1のドローってのも、十分ジャイアント・キリングに相当する。
GKのパストンも際どいミドルをことごとくセーブし、ハイボールへの対応のばつぐん。
慌てる素振りも見せず、チームに安定感を与えた。
NZも最終節にグループ突破を賭けることに。
もし突破するようなことになれば、これは奇跡としか言いようがない。

スコア 1-1

<得点者> 
イタリア     ヤクインタ
ニュージーランド スメルツ     
~愛丸's MVP~
パストン(ミドルへの反応もすばらしかったが、クロスへの対応もぴか一。周りを怒鳴り散らすシーンもなく、たんたんと自分の仕事を全うした。これがチームに与えた影響は大きい)