愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ウルグアイ-フランス(W杯 グループA)

2010-06-12 12:39:17 | 各国代表戦
観戦日 6/12(土)       

愛丸’s チェック
グループAのもう1試合。
この両チームが、決勝トーナメントに進んでもおかしくない。
初戦だし、硬い試合になるかも。
ウルグアイは、2トップに点が生まれるかどうか。
どちらも力は持ってる。
このふたりがうまく絡むことができれば、かなり強力な2トップに。
しっかり守って、ここにいい形でボールを渡すような展開に持ち込みたい。
フランスはアンリをベンチに置く英断をドメネクが下した。
フランスの絶対的なエースであることは間違いないが、今シーズンの状態を考えると、とてもスタメンでは使えない。
果たして、この決断が吉と出るか、凶と出るか。
まだフランス自体が状態が上がってきてない感じだが、試合を重ねていけば、力を発揮できるはず。

ウルグアイにとって、この勝ち点1は計算通りだろう。
カウンターから点が取れれば儲けもんって試合運びだった。
ロデイロを先発させず、中盤以降はまず守備を考える布陣に。
どこがこのグループを突破してもおかしくないし、それなら、格上との対戦ではしっかり勝ち点1を取ったチームが有利になる。
ウルグアイはまずそれを実行した。
リベリ対策には梃子摺った印象だったが、それでも点は奪われなかったわけで、この無失点で、守備陣は自信がついたはず。
この短期決戦で、いかに早くチームが波に乗るかが重要。
その波に守備陣は乗れたはず。
攻撃では、フォルラン、スアレスの2トップは動き自体は悪くなかった。
トップにスアレスが入り、フォルランがセカンドトップとして振舞う。
フォルランにとって、アトレチコでのプレーに近いし、やりやすいはず。
それが伺えた。
左から中にカットインして惜しいミドルを放ったし、スアレスの落としをダイレクトで狙うシーンもあった。
どちらもいいシュートだったが、これがゴールを割ることはなかった。
いい攻撃だったし、これが実を結べば、攻撃陣も勢いに乗ることができる。
スアレスのプレーを代表戦でしか見たことがないんだが、アヤックスではもっとやれてるはず。
レベルが違うからかもしれんが、もっと積極的に振舞っても。
後半に、ロデイロを投入し、勝負に出たウルグアイだったが、このロデイロが・・・。
イエロー2枚で、退場。
これで、次節サスペンションで出場できない。
南米予選で、この男を見たとき、何かやってくれる選手だと期待してたんだが、それが、こうなってしまっては。
若さが出てしまった。
ゲームを作れる選手で、突破力も持ち合わせてるから、2トップとどう絡むか楽しみだったのに・・・。
これで、ウルグアイは残りの2試合も守備に重点を置いて戦うことになってしまうかも。
勝ち点1だけを積み上げていくだけでは突破は難しい。
フランスは、ここでの勝ち点3が絶対条件だったかというと、そうでもない感じだった。
初戦だし、まず負けないことを考えたはず。
好調のマルダを使わず、左サイドは完全にリベリに託した。
この期待にリベリは応えれてたように思うが、ここからの突破、クロスにセンター、右サイドがうまく絡めない。
アネルカもチェルシーでトップでやるよりは、セカンドトップとして動いた方が結果を出せてたし、そこで、ちょっとしたギャップがあったのか。
3センターハーフが、グルキュフ、ディアビ、トゥラランと、ちょっと意外な組み合わせに。
ディアビは、アーセナルで見せるような積極的な攻撃参加が少なかった。
バイタルエリアでのドリブルは何度か見せたが、周りとの連動となるとなてなマークが。
これなら、マルダをここで使った方がいいように思えるんだが・・・。
このフランスを見てると、もっといい選手がわんさかいるはずなのに、どうも選手選考を間違えてるような・・・。
ただ、守備では安定したプレーが見せれてたから、失点をすることはそう多くないはず。
このグループで、やられるフランスは想像できなかったが、相手を叩きのめす強さも想像できなかった。
このグループ、全試合がドローってことになってしまうかも。
とにかく、どのチームも次に勝負をかけてくるはずで、次節は、もっと積極的な攻撃が見ることができる・・・はず。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし    
~愛丸's MVP~
リベリ(この試合で、可能性を感じられたのが、この男とフォルラン。よりボールを多く触ったこっちの方が出来は良く見えた。もっともっとフィニッシュに絡んでもらいたい)

南アフリカ-メキシコ(W杯 グループA)

2010-06-12 09:10:36 | 各国代表戦
観戦日 6/11(金)       

愛丸’s チェック
とうとう、2010南アW杯が開幕。
その開幕戦は、開催国の南アとメキシコの一戦。
アフリカ勢は、開幕戦での相性がいい。
カメルーン、セネガルとこの開幕戦で勝利し、ベスト8まで進出。
南アも、ここで勢いに乗って、最低条件でもあるグループリーグ突破を成し遂げてもらいたい。
スタジアムのほとんどが後押ししてくれるはずで、ブブゼラの音も味方してくれる。
メキシコは、これまでのW杯で、5回開幕戦に登場し、その全てで敗戦。
アフリカ勢とはまるで逆の展開。
ただ、ここを落としても、その後にしっかり帳尻を合わせてくるチームで、ここでの勝敗がそう影響してこない。
それでも、初戦をものにするのとしないのとでは大きく違ってくるだろうし、なんとか勝ち点は取りたいところ。

黄色に染まったスタジアムで、南アがなんとか勝ち点1をゲット。
昨年のコンフェデのときの出来よりはいい感じがした。
ただ、決勝トーナメントに行けるかといわれると、まだどこか疑問符が。
開催国ってだけのアドバンテージでどこまでやれるかどうか。
この試合を見ても、カウンターからのチャンスは作れるが、ボールをポゼッションしたときに、まだチームの未熟さが伺える。
ピーナールが持ったとき、うまくサイドの選手たちが、連動して動けてるようにも見えるが、どうも日本のサッカーのように、これってプレーができてない。
いくつかいいスルーが通っても、フィニッシュまで持ち込めないようだと・・・。
バイタルエリアでのパス交換だけでは点は取れない。
レベル的にもメキシコに劣ってることを考えれば、この勝ち点1ってのは上出来なのかもしれんが、開催国としては、しっかり勝利しないと。
先に点が取れたわけで、あの失点はいただけなかった。
せっかく、最高のカウンターから先制し、なんとか守りきろうってサッカーを展開しながら、ミスをしてしまうと、流れに乗れない。
セットプレーを防ぐことはできても、その後の対応が。
これがアフリカのサッカーと言えばそれまでだが・・・。
一度守れたら、そこでいったん集中が途切れてしまう。
そこをメキシコにきっちりつかれてしまった。
クロスを上げたグアルダードには誰もついてないし、そのクロスに対してのオフサイドトラップも揃ってない。
3人もフリーにしてしまったら、そりゃ点も取られる。
この開幕戦で、攻守で課題が見えただろうし、ここは名将パヘイラの手腕が問われるところ。
攻撃ではピーナールに収まった後、守備ではラインコントロール、この2点がうまく改善されたら、最低条件はクリアできそう。
トップにマッカーシーでもいてくれたら、もっと厚みのある攻撃ができるんだが・・・。
メキシコは、この試合、だいぶ戦いづらかったはず。
初のアフリカ大陸でのW杯で、相手は、そこまでレベルの高いチームではない。
普通に試合をすれば、メキシコが勝つであろうが、そうならないのが、このW杯の開幕戦。
2戦目以降の試合だったら、また違った展開になったはず。
立ち上がり、うまく主導権を握っても、点が奪えず、ここで南アに守備でのリズムを作られ、嫌な流れに。
そこで、後半、先制されたときには、またメキシコは開幕戦で勝てないかと思えた。
攻撃的な選手たちを次々に投入し、流れを変えようとアギーレも必死だったが、この交代が実を結んだとは言いがたい。
ただ、同点に追いつくことはできた。
相手のミスを見逃さなかったのはさすが。
決めたのがマルケスと、守備で目立つ選手が、いいところで仕事をした。
クラブで、かなりのプレッシャーの中やってる経験が活きたシーンだった。
ジオバニ、ベラと若いサイドアタッカーに注目されがちなメキシコだが、ここってところでやってくれるのは、経験豊富なベテラン。
ジオバニの個人技も悪くはなかったが、決めきれないと意味がない。
ベラにいたっては、ノーインパクトだったし、これなら左のサイドはグアルダードの方がいい。
アギーレは2戦目にどんな手を打ってくるか。
G・フランコももう下り坂の選手だし、これなら、ベラを真ん中に置いて、ジオバニを右、グアルダードを左ってシステムもおもしろいかも。

スコア 1-1

<得点者> 
南アフリカ   チャバララ
メキシコ    マルケス    
~愛丸's MVP~
ピーナール(エバートンでのプレーとは違った役割を担ってるが、このチームの中では、最高に技術の高い選手。ここにボールが落ち着くし、もっと周りと連動できれば)