愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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スペイン-韓国(国際親善)

2010-06-06 14:46:04 | 各国代表戦
観戦日 6/6(日)       

愛丸’s チェック
優勝候補筆頭のスペイン。
この試合しかチェックすることはできないが、あのメンバーで大崩れすることはないだろう。
前だけでなく、守備陣も安定してるし、各国のリーグ戦が終わって、どれだけリフレッシュできたか。
万全の状態で、本大会に挑みたいはず。
韓国は、埼玉で日本に格の違いをまざまざと見せつけた。
今の韓国は、アジアではオーストラリアと1、2を争いレベルの高いチームに。
ヨーロッパでやってる選手も多く、若い世代もしっかりチームに取り込み、ベテランも要所に配置。
目標に掲げるグループリーグ突破ってのは、そう難しくないミッションかも。
スペインを仮想アルゼンチンに見立て、どこまでやることができるか。
いいテストになるはず。

スペインは、この韓国戦をほとんどサブメンバーで挑んだ。
両ラテラルだけは、S・ラモス、カプテビラとレギュラークラスを使ったが、後は、ほんとにテストといった感じ。
ケガ明けのセスク、イニエスタもここが実戦復帰。
そのふたり、状態はまずまずのように思えたが、最高のできまでは達してない。
デルボスケが、2トップを採用するのであれば、どちらかは外れることに。
ビジャの1トップだったにしろ、セスクは、EURO同様スーパーサブ的な存在に。
このテストで気を吐いたのが、右のJ・ナバス。
ここまでセビージャではいい働きができてたんだが、ホームシックになりやすい性格から、なかなか代表に呼ばれなかった。
それが、この大事な時期に召集され、見事な働き。
デルボスケは、サイドアタックも重視するし、このできだったら、右のサイドはこの男が先発してもおもしろい。
ただ、S・ラモスとのコンビってことを考えると、まだまだ改善の余地はある。
ライン際でのプレーを得意をしてるし、こうなると、S・ラモスのオーバーラップするスペースがない。
この試合でも、ふたりで、右サイドを攻略するシーンはなかったし、S・ラモスのオーバーラップの回数自体も少なかった。
中でボールに触る機会も多く、これではネガティブ・トランジション時に不安が残る。
もうひとりレギュラークラスが先発してた。
J・マルティネスとボランチでコンビを組んだX・アロンソ。
やっぱり、この男がいるのといないとでは、攻撃の組み立てが違ってくる。
右からの大きな展開で、チャンスを作ったし、J・ナバスがいくと見せかけてのサイドチェンジは相手にしたら、かなりやっかいな攻撃。
正確なあのキックで、多くのチャンスを演出するだろう。
後半に入って、主力級がピッチに登場し、スペインが徐々に自分たちのサッカーを展開しだした。
スペースがそうあるわけでもなかったが、あのパスサッカーは健在だったし、韓国ぐらいのレベルなら、フィニッシュまで持ち込める。
ビジャ、D・シルバ、チャビとコンディションもよさそうだし、スペインも優勝候補は揺るがないだろう。
意外なことが一点。
バルサの正守護神V・バルデスが、この試合が代表デビュー。
後半からの出場だったが、これといった見せ場は訪れなかった。
ただ、本大会で出番があるかと言うと、ちょっと疑問だが、このW杯に出場するのとしないのとでは、今後の気持ちの面で違ってくるだろう。
韓国は、スペイン相手に80分過ぎまで0-0とかなり善戦。
まさかここまでやるとは思わなかった。
ボールを回されるシーンが多かったが、それでも、最後まで崩された場面はそう多くなかった。
J・ナバスへの対応もなんとか堪えたし、これが仮想メッシにはなってはないが、ただ、個人技への対応という部分ではいいテストになっただろう。
パク・チソンが筋肉系の故障で、この試合には出場しなかったが、本大会には問題ないみたい。
この前の日本戦でも思ったが、韓国はボランチが安定してる。
ここでの守備がまずいいのと、機を見ての攻撃参加のタイミングもすばらしい。
ミドルを打つ力もあるし、キム・ジョンウ、キ・ソンヨンと今大会で、ブレイクしてもおかしくない。
スペイン相手にチャンスを作れなかったわけでもないし、押されっぱなしってこともなかった。
組織だった守備もまずまずだったし、目標とするベスト16進出は、あっさりクリアしてしまうかも。

スコア 1-0

<得点者> 
スペイン   J・ナバス    
~愛丸's MVP~
X・アロンソ(今のスペイン代表で最も欠かせない選手。ここからの展開力にますます磨きがかかってきた。マドリーでプレーするよりも代表の方がいいプレーを見せれるかも)

ポルトガル-カメルーン(国際親善)

2010-06-06 09:49:48 | 各国代表戦
観戦日 6/6(土)       

愛丸’s チェック
ポルトガルは、仮想コートジボーワールとして、カメルーンは仮想オランダとしての理想的なテストマッチ。
どちらも、最近の試合では、なかなかいいサッカーができておらず、どこまで準備が進んでるか。
ポルトガルは、死のグループに組み込まれたわけだが、普通にやれば、ブラジルに次いでこのグループを突破できるはず。
C・ロナウドが代表では不発なのが気になるが、本大会でしっかり結果が出せれば、それで十分。
カメルーンは、内紛でチーム状態がよくない。
エースのエトーの精神状態がどうなのか。
それに、FIFAがまだ登録を認めてない選手もちらほらいるし、この状態が続くようなら、グループリーグで力を発揮できないことも。

ポルトガルは、ようやくチームが完成形に近づきつつある。
カメルーンの出来がすこぶる悪かったから、これぐらいやれてあたり前なんだろうが、いい準備はできてそう。
この試合で先発したメンバーが、そのままW杯でもレギュラーになるそうな予感。
トップにリエジソンを置いて、その両サイドにシマオンと、C・ロナウド。
3センターにはデコ、R・メイレレス、P・メンデス。
DFラインも右からP・フェレイラ、R・カルバーリョ、B・アウベス、ドゥダ。
なかなかの好メンバー。
これで、デコがこの試合みたいにしっかりゲームを作ることができれば、これだけチャンスを作ることができる。
C・ロナウド、シマオンのサイドチェンジも効果的だったし、2列目からの上がりもよかった。
カメルーンの弱点をしっかりついて、アーリークロスを入れたり、ここを狙うと見せかけてマイナスに放り込んだり、試合に応じて対応できてる。
これで先制点もゲットできたし、本大会前にいいテストマッチになったはず。
R・メイレレスのあの積極性は、かなり武器になるはずで、この試合でも2得点。
またしてもC・ロナウドは点が取れなかったわけだが、これはそう悲観的になる必要はない。
仕掛けの部分ではカメルーンを圧倒してたし、切れ味も十分。
果たしてブラジルにこれが通用するかはわからないが、他の2チームを相手にしたときは、これぐらいのパフォーマンスはできるはず。
点を取れなくても、アシストができればそれでいいわけで・・・。
後半は、トップにC・ロナウドを置いて、ナニを投入。
ナニはユナイテッドでの出来そのままに代表でもプレーできてるし、これをオプションとして使うのか、それとも、ファーストチョイスになるのか。
ケイロスも贅沢な悩みが増えそう。
ウェボの高さから1失点を喫したが、これは集中力の低下から奪われたもので、これはテストマッチだから奪われたもの。
こういう悪い部分も出せたわけで、ポルトガルにとって、このカメルーン戦は、いいテストになった。
日本と同グループのカメルーンだが、チーム内のごたごたで、まだまだ完成形からはほど遠い感じ。
この出来のまま本大会を迎えるかどうかわからないが、このカメルーンになら日本も勝機はある。
まずは、DFラインの未熟さ。
ラインコントロールができておらず、GKとこのDFラインの間にボールを放り込めば、多くのチャンスを生み出せる。
ボールウォッチャーになる選手が多く、2列目からの飛び出しには、まるで対応できてない。
左右からの低いアーリークロスが、カメルーンから点を取るための必須条件。
ここを多様しながら、ポルトガルが点を取ったように、マイナスのクロスに2列目、3列目の選手がうまく入り込めば、これまたフリーで打つことができる。
カメルーンは、自分たちのペースで試合を運べると、力を発揮しそうだが、押し込まれる展開になると、集中力が続かないみたい。
だから、日本は、絶対に受けに廻らないこと。
全員での攻撃を念頭に、うまく2列目、3列目が前線を追い越すようなサッカーができれば、好機は生まれる。
エトーが前半の30分過ぎに退場になり、攻撃では、何が売りなのか見極められなかったが、間違いなくエトーのチーム。
王様のように振舞ってたが、この男が下がってボールを受けたときには、そう怖さはない。
それになんだかモチベーションも下がってるみたいだし。
怖いのはウェボをトップで起用したとき。
あのフィジカルに対応できる日本のDF陣は見当たらないから、ここをどう抑えるか。
まだチュポ・モティングを使ってくれたほうが、なんとか対応できそう。
ただ、この男、まだカメルーンの代表としてFIFAは認めてないみたい。
この時期にこんな悩みを抱えてるカメルーンは果たして大丈夫なのか?

スコア 3-1

<得点者> 
ポルトガル   R・メイレレス×2、ナニ
カメルーン   ウェボ    
~愛丸's MVP~
R・メイレレス(ポルトでのプレーよりより高い位置でプレーできてる。このダイナミズムな動きはポルトガルの新しい武器に。得点力も高いし、本大会でも期待できる選手)