愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

イタリア-パラグアイ(W杯 グループF)

2010-06-15 10:04:57 | 各国代表戦
観戦日 6/15(火)       

愛丸’s チェック
前回大会のチャンピオンの登場。
イタリアは、直前の合宿でピルロが負傷。
このレジスタを欠いて、イタリアはどう戦っていくのか。
圧倒的な強さを見せつけるわけではないだろうが、ピルロがいない状況でより強固なディフェンスを武器に戦うことになるかも。
リッピがどんなメンバー構成でくるか楽しみ。
アズーリにとって、開幕直前のアクシデントは幸運の証かも。
パラグアイは、まずこの初戦で勝ち点1を奪うことが最大の目標か。
このチームの守備レベルをもってしたら、残りの2チーム相手にそう多くは失点しないはず。
なら、ここをいい形で終えれれば、あとはなんとか勝ち点の計算ができる。
無理して攻めることもないだろうし、1点を先に取られたりしろ、そう前がかりになることもなさそう。

イタリアは、なんとか追いつくことができて、最悪の黒星発進にはならなかった。
ピルロがいない穴はしっかりモントリーボが埋めてたし、デ・ロッシもその分、いつも以上に気迫が感じられた。
ただ、ここに入るもう一枚、この試合はマルキージオが入ったが、ユーベでのプレーっぷりをこの試合では見られなかった。
後半、カモが、中盤の一角を占めたが、現状だと、カモの方が仕事はできてるし、チームへのフィットしてそう。
やっぱりこういう大きい大会では、経験がものを言うのか。
気になってた前の3人は、トップにジラ、右にペペ、左にヤクインタという布陣。
コンディションの問題なのかどうかわからないが、セリエの得点王、ディ・ナターレはベンチスタート。
シーズンでの働きっぷりと、コンディションを考えると、ヤクインタよりは、この得点王の方が期待は持てそうなんだが・・・。
後半、ジラに代えてディ・ナターレを投入したところを見ると、リッピは、トップの選手として起用したのか?
ウディでは、サイドからあれだけ得点できてるし、クラブチームと同じ使い方をすれば、結果はついてくるはず。
この試合、セットプレーから先制を許したアズーリだったが、流れの中からはピンチというピンチはなかった。
パラグアイの2トップが強力ではないというわけではないが、ここに供給する選手の質が低いため、ここを分断できれば、これぐらいピンチを迎えなくて済む。
その分、セットプレーには注意が必要だった。
あのアルカラスのヘッドは、しっかりふたりがついてはいたが、勢いをつけて飛び込まれた分、うまくヘディングされてしまった。
ほんとにピンチを呼べるのは、このシーンぐらいで、守備の安定感はさすがといったところ。
ピルロが負傷離脱中で、この試合、ブッフォンが前半で交代。
なんだか呪われたアズーリになりそうだが、前回大会も直前にカルチョスキャンダルで揺れに揺れてたことを考えると、これぐらいのアクシデントはあった方がいいのかも。
負けずにこの初戦を終えたわけで、後の試合で気を付けるのは、スロバキアのハムシクぐらいか。
この試合で低調なプレーを見せなければ、このグループは難なく突破することができるだろう。
パラグアイは、この勝ち点1で万々歳なはず。
先制したことを考えると、そのリードを守りきれればベストだったんだろうが、後の2チームを考えたら、強豪イタリアからの勝ち点1で十分。
ただ、このパラグアイのサッカー、そう見るべき部分がない。
守備の安定感ってことはイタリアにも匹敵すうrものがあるが、レベル的には、イタリアより劣ってしまう。
ただ、守備だけに重点を置いてるようだと、勝つために必要な得点というのは期待できない。
イタリアが相手のシステムだったかもしれんから、これは次の試合で、パラグアイがどう戦うか見てみたい。
前半は、レバークーゼンのコンビ、バルデスとバリオスの2トップだったが、よく動いてはいたが、決定的な仕事はできず。
後半途中からは、サンタクルス、カルドーソのコンビに代わったが、このコンビも仕事はできなかった。
これは中盤以降から、ここに効果的なボールが供給されなかったためで、もっと試合をコントロールできる選手がいたら2トップも輝くのかもしれん。
この試合を見る限りでは、そのタスクを振るえるような中盤の選手は見当たらず、ベラの運動量は買えるが、ここが起点にはならなそう。
この問題が解決できれば、パラグアイはもっと上を目指せるチームになるはず。

スコア 1-1

<得点者> 
イタリア   デ・ロッシ
パラグアイ  アルカラス    
~愛丸's MVP~
モントリーボ(ショートカウンターの起点になれてたし、積極的なミドルも打ててた。ピルロの代役はこの男しかいなし、大会期間中にさらなる成長を望む)

日本-カメルーン(W杯 グループE)

2010-06-15 01:03:34 | 各国代表戦
観戦日 6/14(月)       

愛丸’s チェック
我らが日本の登場。
ここまでの準備期間、不安がいっぱい。
点は取れないし、点は取られるし、全くいいところが出てこない。
これがW杯に出場するチームかと思われるぐらいだったが、ここはもう気持ちを切り替えて、悪いとことは全部出したと、割り切って戦ってもらいたい。
本大会は、日本人として精一杯、わが国の代表を応援したい。
カメルーンも、日本同様、いい準備ができてない。
不協和音が伝わってきてるし、ポルトガルとのテストマッチを見ても、こちらも、あのメンバーでこのサッカーかと目を覆いたくなる出来。
エトーがエトーでないし、ここを活かすサッカーもできてない。
ここにきて、A・ソング、カメニと守備でのキーマンも出場しないみたいで、これは日本にとって追い風か。

我らが日本がやってくれた。
今のカメルーンになら、ある程度はやってくれるではないかと思ってたが、ここで勝利を挙げるとまでは想像できなかった。
なかなか先発で使われない松井を右サイドに、トップでの起用になれてないであろう本田をトップに、岡田は、策をめぐらせてきた。
これが功を奏した。
しっかりカメルーンを研究できてた証拠。
こういう点の取り方を望んでた。
カメルーンが、サイドからのアーリークロスに弱いのは周知の事実だったし、それをやるための松井の起用。
本来は、これまでダメだった日本で唯一見せ場を多く作ってた左サイドでの攻撃を充実させたかったんだろうが、こっちサイドにはエトーがいた。
そうなると、永友はエトーのケアに回るし、いつもの攻撃参加は期待できない。
その分大久保ひとりでの仕掛けになるんだが、その大久保も個人での打開を見せてくれた。
岡田の起用に、選手たちがしっかり応えてくれた。
これは守備にも言えること。
前半、川島のプレーが不安定で、ちょっと心配な部分もあったが、ここで失点はしなかった。
アンカーの阿部の気の効いたプレーが、チームを救ってくれたし、中盤の選手たちの出足がすばらしくよかった。
ここでのボール奪取も多かったし、こんなシーンは、これまでなかなか見れなかった。
それを本番でやってくれるんだから、我が代表には誇りを持ってもいいかも。
DFラインも、終盤のカメルーンのパワープレーをミスすることなく、全てはじき返し、セカンドボールにもしっかり対応できてた。
この集中力をこのW杯の全ての試合で出してもらいたい。
川島の後半は安定したプレーを見せてくれたし、ファールだったプレーだが、右からのクロスをウェボが合わせたシーンは見事な反応でストップした。
このメンバーでこれだけのサッカーができたわけで、もうオランダ戦も深く考えず、これでいった方がいい。
敵はオランダではなく、デンマークだし、そういう割り切りも必要。
オランダに全てを注いで戦うより、このグループを突破するためには、デンマークと勝負することが大事なはず。
今のデンマークは、ヨーロッパ予選を戦ってた頃よりも状態は落ちてるし、ケガ人も多い。
闘莉王もイエローを一枚もらってるし、その辺も考えないと。
オランダ戦はあわよくば勝ち点1って戦い方でいいはず。
この戦いができたことは自信になるだろうし、目標に向かって、しっかり今後を戦ってもらいたい。
問題はカメルーン。
全くチームになってないし、W杯本大会本番だというのに、集中もしきれてない。
エトーを左、ウェボを右と、こんな布陣でやってるうちは、点は取れないだろう。
ふたりの2トップにして、トップ下にエマナみたいな布陣の方が、破壊力は増すような気がするんだが・・・。
ただ、ここで布陣をどうのといったところで、チームの状態がよくなることはないだろうし、チーム内のごたごたを解決しないことには。
後半、あのパワープレーは見応えはあったが、実際、点は取れてないだけで、これを続けても意味はない。
この敗戦で変わってくる可能性もあるが、それも考えづらいし、カメルーンはインパクトのないままこの大会から姿を消すだろう。
エトーが何もできないのは不満だが、気持ちが入ってないと、いくらのエトーでのチームのためには働けないはず。
気持ちは、ラファの元でどうプレーするかを考えてるかもしれん。
注目してた左SBのアス・エコトもスパーズでの出来とは程遠いものだった。
あんな簡単にやられるシーンはないし、たしかに松井はよかったが、プレミアにももっとレベルの高い選手とやってるはずなのに・・・。
このカメルーンにはがっかりだったが、日本にとってはいいことだった。

スコア 1-0

<得点者> 
日本   本田    
~愛丸's MVP~
阿部(松井、本田の出来もよかったが、アンカーの位置であれだけ気の効いたプレーを披露したこの男が一番チームに貢献してた。最後まで阿部は使い続けるべき)