愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

南アW杯 決勝トーナメント1回戦 ベスト11

2010-06-30 10:41:54 | 各国代表戦
今節もわたくしの独断と偏見で、ベスト11を選んでみました。

システムはやっぱり前回と変わって4-4-2。

GK    川島(日本)

CB    フアン(ブラジル)
      プジョル(スペイン)
右SB   チェランドロ(アメリカ)
左SB   エインセ(アルゼンチン)

右MF   ロッベン(オランダ)
ボランチ  D・ペレス(ウルグアイ)
      ペペ(ポルトガル)
左MF   テベス(アルゼンチン) 

CF    スアレス(ウルグアイ)
      ビジャ(スペイン) 


今回はこんな感じになりましたが、みなさんはどう思いますか?

これで世界のベスト8が出揃ました。

日本は、惜しくもこのラウンドで散ってしまいましたが、まだまだW杯は続きます。
世界のスーパープレーがここからもっと出てくれることを祈って、観戦していきましょう。

ブラジル-オランダ、ドイツ-アルゼンチン、この2つのカードが最大の注目。
QFのどのカードにも南米勢がいるってのもこれは見応えがあるかも。

そろそろメッシにゴールが生まれる予感・・・。

スペイン-ポルトガル(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-30 09:46:23 | 各国代表戦
観戦日 6/30(水)       

愛丸’s チェック
決勝トーナメント1回戦の最後の試合。
イベリア半島対決。
これでベスト8が出揃うことに。
スペインは、ここまでまだEUROを制したときのようなハイレベルなポゼッションサッカーを展開できてない。
苦しんだ試合が多いが、ここから本領発揮といくだろう。
デルボスケも1トップがいいのか、2トップがいいのか、まだ悩んでる感じ。
この問題が解決すれば、強いスペインが戻ってくるはず。
ポルトガルは死のグループをブラジルについでの2位で通過。
ただ、グループリーグでは北朝鮮相手にしか点は奪えてない。
ここでの7得点が大きかった。
守備では未だ無失点と、こちらの方で結果が出せてる。
守備のいいチームがここまで結果を出してるし、この点ではポルトガルにとっては追い風か。

スペインは、前半から後半の途中までかなり苦しんだ。
ペースを握ってたのはポルトガル。
スペインは、全くスペインのサッカーができてなかった。
カシージャスの活躍でなんとか失点せずに踏ん張れたことが、この後の結果に繋がった。
カシージャスが目立つ展開ってことが、どれだけスペインが自分たちのサッカーができてなかったかっていう証拠。
この局面を打開したのが選手交代。
デルボスケはこの試合もF・トーレス、ビジャの2トップで挑んだが、この2トップ、EUROほどの破壊力がない。
ビジャに関しては全く問題なんいんだが、F・トーレスはやっぱり手術明けってことで、コンディションが上がりきってない。
これを見かねて、F・トーレスに代えて、F・ジョレンテを投入。
このハイタワーを投入したことにより、スペインのサッカーが激変。
投入直後、S・ラモスのクロスをF・ジョレンテがダイビングヘッド。
これはエドゥアルドの正面で得点にはならなかったが、一気に流れがスペインに傾いた。
ここからチャビ、イニエスタの距離がよくなり、こ気味いいパスサッカーを展開。
ふとりの距離がよくなったのと、高い位置で、攻撃ができるようになり、そこで点が生まれた。
この得点がスペインらしさ満点の得点。
F・ジョレンテがポストになって落としたボールをイニエスタが受けてスルー。
DFラインの間でチャビがこれを受けてダイレクトのヒールパス。
これを左から入ってきたビジャがシュート。
一度はエドゥアルドに止められたが、このこぼれを落ち着いてビジャが決めてみせた。
この得点シーンを見て、ため息が出なかった人はいないんじゃないかってぐらい惚れ惚れする得点だった。
ここから得点を重ねることができなかったが、ペースを絶えず握り続け、このまま終了のホイッスル。
ポルトガルに押し込まれてもここからはカシージャスではなく、プジョルが対応できてたし、ここが目立つうちは失点の心配はない。
いい流れのまま、QFに進出。
F・ジョレンテの投入で流れをつかんだスペインだが、これを基本軸にすることはないはずで、あくまでもこれは点を取るためのオプション。
今後、スペインがどんな先発でくるかはわかないが、パラグアイとの戦いを考えると、中盤を制したいだろうし、ビジャの1トップでD・シルバ、イニエスタ、チャビで中盤を構成して戦う方が得策のような・・・。
ポルトガルは、自分たちにペースで試合を運び、惜しいシーンも何度か作ったが、これを活かせず、スペインの選手交代にうまく対応できないまま破れてしまった。
この試合も無得点だったわけで、取れたのは北朝鮮戦だけってことに。
期待のC・ロナウドも1得点と、やっぱり代表では輝くことはできなかった。
どうも、この世界的なスーパースターはチームに溶け込んでない。
ボールを持つ時間が長いし、ポルトガルのチャンスは、この男を介さないときの方が多くできてる。
この試合も、C・ロナウドを活かすのではなく、シマオン、R・メイレレスがもっとフィニッシュに絡むような展開になれば点は取れたかも。
ペペがアンカーで安定した守備を見せてたし、もっとR・メイレレスあたりは上がっていってもよかった。
テストマッチ、グループリーグを見てると、シマオンからの展開が一番可能性があったし、そうなると、C・ロナウドを左サイドあたりで囮で使えれば、まだ点は取れたはず。
ケイロスにはその決断ができなかった。
コエントランとC・ロナウドが左でコンビを組んでたら、破壊力満点だったし、どうもこの戦力を活かしきれてなかった。
ポルトガルはスペインみたいに、選手交代で流れを掴めず、逆に流れが悪くなった。
何度も言うが、シマオンには最後までやってもらいたかったし、R・メイレレスにももっと積極的にフィニッシュに絡んでもらいたかった。
結果、1失点で、このW杯を終えたポルトガルだが、C・ロナウドがいなかったら、もっと上まで行けたかも。

スコア 1-0

<得点者> 
スペイン   ビジャ     
~愛丸's MVP~
ビジャ(この男のポテンシャルの高さをこの試合でまざまざと見せつけてくれた。この男の決定力の高さと、周りとの連携。仕掛けるタイミング、どれも世界一流のプレー)

パラグアイ-日本(W杯 決勝トーナメント1回戦)

2010-06-30 07:59:37 | 各国代表戦
観戦日 6/29(火)       

愛丸’s チェック
パラグアイにとっても、日本にとっても、この試合が歴史を作る。
どちらも、過去のW杯で、ベスト16が最高の順位。
これに勝った方は、これまでで最高の成績を上げることに。
パラグアイは、自慢の守備で、ここまで勝ち上がってきたが、この試合は、守備に重点を置いて戦うってことはないだろう。
堅守ってのは変わらないが、ポゼッションしながら日本と戦うことに。
攻撃的に出るパラグアイをあまり見たことがないが、果たしてどんな戦いをするのか。
日本は、これまで通り戦えばそれでいい。
ただ、引き分けでいい試合ではなく、ここは勝たないといけないし、勝利への選手起用ってのが大事になる。
ここまで、守りに入る交代劇はうまくいってるが、点を取る交代がしっかりできるか。

パラグアイは、日本を最後まで崩すことができなかった。
バリオスがうまく反転して前を向いて、決定的なシーンを作ったが、これは川島のビッグセーブに阻まれる。
ほんと、パラグアイが日本を崩したってシーンはこれぐらいだった。
同じようなタイプの相手とは、やっぱりこんな戦い方になるんだろう。
攻撃ではそう見るべきシーンがなかったが、ただ、守備で崩壊するシーンも見られなかった。
ここにパラグアイの強さがある。
日本は、このパラグアイの守備にやられた。
っていうか、日本はやられたわけではない。
この南米の強豪相手に、スコアレスドロー。
それも120分、相手に点を与えなかった。
日本はPK戦の末敗れることになるんだが、もうこの日本代表にはよくやってくれたと言うほかないだろう。
W杯前のテストマッチでは、このまま実際本番で戦えるのか不安というか、出場資格がないんじゃないか思うぐらい酷い出来だった。
それが結果よかったんだろう、本田の1トップ、阿部のアンカー起用というシステムを手に入れ、ここまでの快進撃に繋がった。
この試合、ほんとによく戦った。
崩れそうになったシーンでも川島が踏ん張ったし、DFラインもミスらしいミスはなかった。
パラグアイをゼロに押さえたことは自信になるはず。
攻撃でも、前半に決定的なシーンを2度作った。
松井のシュートは、しっかりGKの位置を見てのループ気味のシュート。
これが惜しくもクロスバーで、後ちょっとしただったら・・・。
右から崩して中への折り返しを、本田が左足のアウトにかけて狙いすましたシュートはわずかに枠を外れた。
ここで運のなさが・・・。
これが最後に響く形に。
この試合で、あえて提言するなら、やっぱり選手交代がうまくいかなかった。
憲剛の投入は、流れを変えるいいものだったが、それ以外はやっぱりはてなマークがつくものに。
あのパラグアイの守備を考えると、違った攻撃を仕掛けるのが正解だった。
そうなると、ここまで起用されてないが、森本をトップに置いて、本田をひとつ下げる。
これだと、本田が中盤の位置でしっかりプレスもかけることができるし、森本が前線で身体を張ってキープもできる。
本田のキープ力が今の日本の生命線なのはわかってるが、逆に本田の攻撃性を考えると、キープだけに集中させず、もっと前を向いてプレーさせるようなシステムもやるべきだった。
前半からプレスもかけれず、甘い対応で、パラグアイに簡単に突破されてた遠藤を早めに見切りをつけるべきだったし、ここでのプレスがきかないから周りの選手の運動量が増える。
岡田はこれがわかってたのか、遠藤を前線に上げてるシーンが目立ったが、これでは全くこの男を使う意味がない。
全体でも守備から素早いポジティブ・トランジションでここで活路を見出してきたが、その速さがこの試合では感じられなかった。
もっと早くカウンターにつなげられたら、前半にあった2つの決定的なシーンみたいに、後半もチャンスは作れたはず。
パラグアイのポゼッションを考えれば、中盤でもっとプレスをかけたかったし、それなら、あんな甘いプレーの遠藤はいらなかった。
ほんとにここまで岡田もなんとか自分の持ってる何かで勝ち上がってきたが、最後にギャンブル的な交代ができなかった。
最後に冒険して勝負にいく日本がみたかった。
PK戦に関しては、ここではあえて触れない。
PK戦は運だし、日本には運がなかったってこと。
ここまで熱い思いを思い出させてくれた岡田ジャパンには感謝だが、もっと思いっきりのいいサッカーをやってもらいたかったのも事実。
森本と本田の縦のコンビってのは、これからの代表に期待しよう。

とりあえず、ありがとうとお疲れ様ってのを代表のメンバーに言いたい。

スコア 0-0(PK5-3)

<得点者> 
 なし     
~愛丸's MVP~
川島(ポカの目立つ選手でもあるが、この男の前に出る勇気とタイミングはなかなかいいものがある。PK戦で勝利できれば、もっともっと輝いただろう)