愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バレンシア-ブルサスポル

2010-11-25 22:30:45 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
現在勝ち点7で2位のバレンシア。
突破のライバル、レンジャースとの連戦を1勝1分けで乗り切ったのはでかい。
この第5節は、開幕節にアウエーの地で0-4と圧勝したブルサとの戦い。
相性はいいだろうし、力の差も歴然。
ここも圧勝して、ユナイテッドがレンジャースとドロー以上の成績なら、この2チームがグループを突破することに。
この段階で突破が決まれば、12月はリーガに集中することができるんだが・・・。
ブルサは、ここまで1点も奪うことができず全敗。
CL初出場で、なんとかして点を取りたいところ。
全敗で勝ち点が0でも、ここから2連勝するkとができれば、ひょっとしたら3位まで上がれる。
今の目標はこの3位ってことになるだろう。

バレンシアが、ここまで点が奪えるチームだとは思わなかった。
いつもどこかダラダラしてしまって、相手が弱いにもかかわらず、ポカをやることが多いんだが、開幕節でのいいイメージが残ってたんだろう。
取りも取ったり6得点。
こんなに点を取った試合はいつぶりなんだろう。
見ててスカッとする試合だった。
これだけ点が取れた要因は、ブルサのレベルが低いってこともあるが、マタの状態がすこぶるよかったのが一番の要因。
4-4-2の左サイドが基本形なんだろうが、左で縦に抜け出してチャンスメイクするシーンはそう多くなかった。
トップ下的に振舞って、決定的なラストパスを送るシーンが目立った。
このプレーの精度が高く、見事なラストパスをいくつも通して見せた。
ここまでこのポジションで輝けるマタを見たのは初めてかも。
ビジャ、D・シルバが抜けて、この男にかかる期待はかなりのもので、シーズンの初めはどこかから回りしてる試合が多かったが、ここにきて、このプレーができるのはバレンシアにとってでかい。
4-2-3-1のトップ下でもいいし、2トップならこの左から中に入ってのプレーでもいい。
やらないとは思うが、中盤をロンボにして、その頂点でプレーすることも可能。
マタがこの調子をキープできれば、バレンシアの未来が開けてくる。
これに2トップがうまく反応し、ソルダードは2得点。
アドゥリスも先制点となるPKを獲得し、その後に得点も決めた。
2トップが点を取ってると、チームの状態もよくなる。
ホアキンも縦への突破を見せるだけでなく、パスでチャンスを作ったり、自分が裏に抜け出す動きをしたり、こちらもここにきてプレーの幅が広がってきた。
P・エルナンデスの調子が上がってこないし、右はこの男に頼るしかないか。
途中出場で、ドミンゲスが今シーズンの初ゴールをゲットできたし、欲を言えば、イスコにも点を取ってもらいたかった。
さすがにそこまで贅沢なことも言ってられないし、素直にこの大勝を喜ぶべきか。
この攻撃をこれからももっと見せてもらいたいし、デルビーでやったような3バックは、もう封印してもらいたいんだが・・・。
守備ではほとんどピンチらしいピンチはなかったが、なんとブルサにCL初得点を献上。
これだけはいただけなかった。
いいグラウンダーのクロスにオフサイドぎりぎりで飛び出されて合わせられたものだが、あそこはしっかりゴールしたバタージャを誰かがケアしてないと。
油断があったのは間違いない。
この1失点で何か局面が変わるわけではないが、後味はよくない。
この試合で、モヤが試合中にケガしてGKがグアイタに代わったんだが、セサルもケガだし、このポジションで今後悩まされるかも。
DF陣も万全の状態じゃないし、守備が崩壊しないことを願う。
レンジャースの結果がどうかわからないが、ここはなんとかしてユナイテッドにがんばってもらって、この大勝をもってグループ突破を決めててもらいたい。
ブルサは、1点取れたことだけが収穫の試合。
力の差は歴然だった。
とにかく、チームとしてのまとまりがない。
ボカから加入したインスーアが身振り手振りで怒ってるシーンが多かったし、ここがうまくスムーズに攻撃できるようじゃないと、勝ち点は奪えない。
残り1試合だが、なんとかして歴史的な勝ち点1でも奪いたいだろう。
中盤のサイドはなんとかこのレベルでもやれる気がするし、DF陣が踏ん張って失点を抑えることができれば、もしかしたら最後に勝ち点は奪えるかも。
多くは望めない気もするが、ブルサにとって、今シーズンのCLがい経験になればそれでいいはず。
 

スコア
6-1

<得点者> 
バレンシア   マタ、ソルダード×2、アドゥリス、ホアキン、ドミンゲス
ブルサスポル  バダージャ         

~愛丸's MVP~
マタ(この試合のマタは光輝いた。チャンスメイクさせればバレンシアでナンバー1の選手に。この調子が続けばバレンシアの攻撃は破壊力を増していく)

トットナム-ブレーメン

2010-11-25 20:44:21 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
スパーズは前節、ここホワイト・ハートレーンでインテルを完膚なきまでに叩きのめした。
これで勝ち点が7Pでなんと首位。
昨シーズンのチャンピオンを抑えての首位だし、これは価値がある。
ただ、まだ突破を決めたわけではないく、ここでブレーメンに勝つことができれば、最終節を前に突破を決めれる。
プレミアは12月はかなりのハードスケジュールだし、ここで突破を決めたいだろう。
ブレーメンは、グループ最下位の勝ち点2P。
ドローがふたつあるだけで、未だ勝ち星はない。
ブンデスでも調子が上がっておらず、エジルの移籍をまだ引きずってる感じ。
これを解消できす、なおかつケガ人も多数。
シャーフはケガ人でチームを作れるなんて言ってるが、それはチームのフィジカル担当に問題があるのでは?

スパーズが、ここでも強さを発揮して、この第5節でグループの突破を決めた。
CL初出場で、ここまであっさり決めてもいいものか。
インテルとのアウエー戦で、4-3というスコアでの負けってのが、自信に繋がったんだろう。
それでいて、前節はそのインテルに圧勝だし、この強さは本物かも。
この試合でもブレーメンを全く寄せ付けなかった。
いい時間に先制し、そこから自分たちの時間を続け、前半の終了直前に追加点。
この2点目が大きかった。
後半もブレーメンに主導権を渡すことなく、ダメ押し点までゲットして、終わってみたら3-0。
ここまで力の差がでるかとは、開幕節では思いもしなかった。
この試合、ラフィを欠いた試合になったが、4-4-2のシステムで自分たちのサッカーを展開。
2トップはクラウチとパブリュチェンコ。
左にG・ベイルで、右にレノン。
レノンの状態がだいぶ上向きになってきたし、こうなると、両サイドからスピードで仕掛けることができる。
まだレノンは全盛期の動きではないが、それでもいいプレーは何度か披露できた。
この試合ではG・ベイルよりもレノンのサイドからのアシストで得点できてるし、これは収穫。
G・ベイルもだいぶ研究されてくるだろうから、逆のサイドで同じような仕掛けができれば武器になる。
それと、この試合で感じたのは、モドリッチの攻撃参加の重要性。
貴重な追加点は、この男が上げたものだが、やっぱり高い位置でプレーすると、何かやってくれる選手。
ジーナスが前半の20分にケガで離脱し、パラシオスが代わりに投入されたが、守備的なパートナーが入ったことで、モドリッチが攻撃的に振舞えることに。
ただ、パスを出すだけでなく、フィニッシュに絡むことで厚みが出る。
それができる選手だし、ここってシーンでの、この男の攻撃参加はかなり重要になってくる。
守備に関しては、この試合は楽な90分だっただろう。
ゴメスが慌てるシーンは皆無だったし、ここまで戦いながら休めた試合もそうないはず。
ギャラスはマリンとのスピード勝負に負けてなかったし、カブールは、守備より攻撃で見せることができた。
この段階で突破を決めれたし、決勝トーナメントはどこと当たっても、相手を苦しめる存在になりそう。
うまく厳しい冬場を乗り越えて、疲労のないまま2月を迎えたいだろう。
ブレーメンは、エジルがいないと何もできないチーム。
攻撃での見せ場がひとつもなかった。
じゃあ、守備で見せれたかと言えば、それも3失点もしたわけで、サイドで仕掛けられると、左右で混乱に陥ってた。
もうシャーフはこのチームを立て直すことはできないだろう。
マリンもエジルと同じくらい騒がれてた選手だが、完全に置いて行かれた感が。
スピードだけ見ても、スパーズのふたりに劣ってるし、テクニックもそう高いものがあるわけではない。
フントのトップ下にも限界があるし、ここはもうトップ下を置かないシステムを構築した方がいい。
F・クロースもT・クロース同様、今節のCLでは輝くことができなかった。
この敗戦でグループ敗退が決まったわけだが、まだ3位に上がることが閉ざされたわけではない。
最終節は、勝ち抜けが決まったインテル戦だし、なんとかここで勝ってトウェンテの結果を待ちたいはず。
ヨーロッパの舞台でやれるチームだし、このままずるずるいくチームではない。
果たしてシャーフは、このチームを変えることができるか。
 

スコア
3-0

<得点者> 
インテル   カブール、モドリッチ、クラウチ         

~愛丸's MVP~
モドリッチ(中盤センターで守備に翻弄することなく、攻撃に重点を置いてプレーできれば、いい働きをしてくれる。この得点シーンみたいにもっとフィニッシュに絡んでもいい)

インテル-トウェンテ

2010-11-25 17:41:35 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
このグループ、スパーズ、インテルが勝ち点7で1位と2位。
トウェンテは、勝ち点5で現在3位。
インテルはセリエで連敗中で、ここ7試合で勝ち試合がひとつしかない状況。
CLでも前節はスパーズに3-1と破れ、今、一番流れが悪くなってる。
この流れを断ち切るには勝利しかないし、ここで勝つことができれば、流れも取り戻せるし、グループの突破も決めることができる
トウェンテは、なんとかドロー以上の成績を残して最終節まで望みを繋ぎたい。
スパーズが負けることがあれば、まだ今節で終わることはないが、他力本願は望まず、なんとか自力で突破の夢を手繰り寄せたいところ。
それができるチームだと思うし、今のインテルになら臆することなく向かっていけるはず。

インテルがひやひやした展開ながら、なんとかここで突破を決めることができた。
ラファは自分のサッカーに限界を感じたのか、エトーを左のサイドで起用。
それでいて、この男に守備もしっかりするように指示してたみたい。
この試合でのエトーはモウリーニョ時代のエトーだったし、このプレーをやってくれれば、選手たちからの信頼も取り戻せるだろう。
確かに点は奪えてたが、チームで孤立してるケースが多く、これを打開するのは、こうするしかなかったのか。
ゴールから遠い位置でのプレーで、チャンスメイクはできるが、得点に絡むようなプレーが少なく、この最小得点ってことに繋がったのかも。
パンデフがトップに入り、右にはビアビアニーだったが、どうもこれでは小粒感は否めない。
D・ミリートでもいてくれれば別だが、エール・ディビジのチームにここまで守られるようなレベルだと・・・。
いち早くケガ人が戻ってこないと、昨シーズンのような戦いはできない。
スネイデルもFKでは惜しいシーンがあったが、どうもコンディションがイマイチだし、疲れがピークなんだろう。
この後インテルはクラブW杯もあるし、まだまだ休むわけにはいかない。
気持ちがこもったいいプレーを披露したのがボランチのふたり。
カンビアッソが戻ってきてれたのは大きい。
守備でも相変らずチームに貢献できてたし、得点もこの男。
FKで壁に当たってこぼれたボールにすばやく反応して、左を振りぬいた。
あのゴールがなかったら、インテルはえらいことになってた。
それと、スタンコビッチ。
気持ちをこめて戦うと宣言してたように、この男から一番魂が感じられた。
シュートのミスはあったが、それをカバーするぐらいの運動量で攻撃にも守備にも全力でプレー。
途中で足が動かなくなって走るのを止めてたビアビアニーには、こういうベテランの魂溢れるプレーを見習ってもらいたい。
チームが苦しいときにそれを気持ちで支えてくれるベテランがいてくれるのは、チームにとっての宝。
この男がチームを救うシーンは今後も増えてきそう。
DF陣もちょっと汚いプレーは目立ったが、それがインテルの守備だし、失点をしなかったから、これはこれでいいだろう。
コルドバも足をつりながら最後までからだを張ったプレーができてたし、ここが崩壊しない限りまだインテルはやれるはず。
トウェンテは、前半の立ち上がりの猛攻をしっかり凌いで、自分たちの時間も作ることができたんだが、ここで得点できなかったのが響いたか。
前半の終わり頃は、トウェンテに得点のチャンスが多く訪れたし、決定機もいくつかあった。
これをインテルが最後の最後に阻んで得点できず。
トウェンテは最後まで自分たちのプラン通り試合を運ぶことができ、流れの中からは失点しなかった。
それを考えたら、あのFKをうまく対応できてれば・・・。
運がなかったとしか言いようがない。
ヤンコ、シャドゥリ、B・ルイス、デヨンクの攻撃に転じたときに連動性はインテルにも負けてなかったし、ほんと最後の詰めだけ。
ヤンセンの左足も相変らず冴えてたし、中盤の底ではブラマがしっかりカバーできてた。
よくまとまったチームだし、なんとかしてこの3位はキープしてもらいたい。
スパーズの結果がどうかわからないが、なんとか最終節まで戦えることを願う。
それがダメでもELがあるし、まだヨーロッパの舞台で試合を重ねて、経験を積んでもらいたいチーム。
デヨンク、B・ルイスあたりは、来シーズンもここでプレーしてるかどうかわからないが、なんとかして、このチームを強化してまだ暴れれるはず。
 

スコア
1-0

<得点者> 
インテル   カンビアッソ         

~愛丸's MVP~
スタンコビッチ(熱い魂で、攻守に活躍。倒れた相手選手に激しく言葉をぶつけたシーンで、この男のこの試合賭ける意気込みを感じた。この魂がインテルを救ってくれるはず)

アヤックス-R・マドリー

2010-11-25 15:54:37 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
アヤックスは勝ち点4でミランについで3位。
ミランとは1P差だし、このホーム戦をうまく戦うことができれば、グループの突破も見えてくる。
マドリーが開幕節よりもはるかに強くなってるし、簡単にはいかない試合にはなるが、ここは熱い魂で望んでもらいたい。
アヤックスの伝統をここで復活させるつもりで。
マドリーは、すでにこのグループの突破を決めた。
ここまで簡単にグループの突破を決めたのはいつ振りだろう。
もう2試合を消化試合にしてもいいんだが、モウリーニョはまだチームができあがってないって宣言してる。
ターンオーバーをしないらしいが、ここはどうしてもリーガでのクラシコが念頭にあるのは確か。
さすが、ベストメンバーで挑むことはないだろう。

アヤックスは、マドリーの前になす術なしだった。
攻撃してもきっちり守られるし、守備面でもマドリーの攻撃にうまく対応できなかった。
激しいプレーで、なんとかマドリーの面々をイライラさせようと必死だったが、それも功を奏することはなかった。
今のリーグの差もあるだろうが、完全に力負け。
開幕節から、ここまでにかなり差が開いてしまった。
ミスからの失点もあったし、完全にやられての失点も。
ここまで完璧にやられたら逆にこれを引きずることはないだろう。
ミランがオセールに勝ったことにより、アヤックスはこの敗戦で、グループの突破は夢と消えてしまった。
失点をする前まではなんとかからだを張ったディフェンスで耐えることができたんだが、これが長く続くことはなかった。
エジルのファンタジーには手も足もでなかったし、C・ロナウドが本気で仕掛けると、ファールでしか止められない。
ワン・ツーでの突破も簡単に決められるし、これをケアするあまり人に激しくいけなくなり、そうなると、マドリーの個人技にやられるだけ。
いいところがまるでなかったアヤックスだった。
ひとつだけ、スアレスだけは終了のホイッスルがなるまでなんとか得点してやろうと戦う姿勢を貫いた。
この気持ちがチーム全体にあればよかったんだが・・・。
全体とまではいかず、エル・ハムダウィ、スレイマニにだけでも伝われば、2人も少なくなったマドリーからは点が取れたかも。
この前の3人の連携がひとつもなかったから、惜しいシーンも作れず、エル・ハムダウィは完全に押さえ込まれた。
ここでボールをキープする術をなにか見出せば、まだチャンスはあったかもしれんが、そのレベルにないってこと。
アヤックスは、最終節に3位の座を賭けてミランに挑む。
オセールもこの3位という順位を狙ってくるから、まだ、ここでアヤックスのCLは終わってない。
マドリーはCBをこの試合はS・ラモス、アルビオルのコンビで組んできた。
これは初めてのこと。
さすがにモウリーニョもこの試合よりもクラシコを重要視してるってこと。
ディ・マリア、ケディラもベンチで代わりにP・レオンとL・ディアラが先発。
P・レオンはミラン戦ほどの活躍はできなかったが、L・ディアラは、この試合で高いレベルで中盤の守備を披露。
X・アロンソととの互換性も高いし、これから守備的に試合をやりたいときは、ケディラよりもL・ディアラでいった方が安定しそう。
また一枚マドリーのオプションは増えた。
守備でいいところを披露したのはマルセロも同じ。
アヤックスのサイドアタックを完璧に封じてみせた。
モウリーニョの指導の賜物か、この短期間でかなり守備が向上。
この指導力、かなり高いものがある。
あれだけざるで、このサイドが穴だったのが、今は全くその感じは受けられない。
アヤックスの生命線のサイドアタックをここまで止めたことが、無失点ってことに繋がった。
ただ、マルセロはセレソンの召集をケガを理由で断ったのに、マドリーの練習に参加してるのがバレて、このままカナリア色のユニフォームは着れないかも。
今なら、セレソンに必要なパーツなんだが・・・。
いい感じでこの試合を終えれたし、X・アロンソ、S・ラモスは、この試合で2枚のイエローをちょうだいして退場。
これは次節にサスペンションで累積を解消させるものだろう。
これもモウリーニョの指示も元だろう。
無駄な遅延行為でのカードだったし、果たしてこれが正当なものかそれは疑問。
クラシコにはいい形で挑めそうだし、来週の月曜が楽しみに。
 

スコア
0-4

<得点者> 
R・マドリー   ベンゼマ、アルベロア、C・ロナウド×2         

~愛丸's MVP~
L・ディアラ(久しぶりの先発だったが、守備的な振る舞いをさせれば、このチームになくてはならものに。ここでの守備でかなりピンチの芽を摘んだ)

オセール-ACミラン

2010-11-25 12:05:12 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
このグループ、マドリーが勝ち点10で突破を決めてる。
ミランは5P、アヤックス4P、オセール3Pで、どのチームにもまだ突破の可能性が残ってる。
この試合で、オセールが勝つようなことになれば、ミランを勝ち点で上回り、最終節に全てを賭けることに。
組織だった守備でミランを封じ込め、カウンターから得点ができるようなら、目があるんだが・・・。
ミランは、最近のスタイルである、1点を取って守りきる戦いで、このアウエーの地で勝ち点3を狙ってくるはず。
攻撃陣にケガ人が多く、ズラタンに頼るサッカーになるだろうが、こちらも、守備は鉄壁になりつつあるし、そうそう失点しないだろう。
ロースコアの展開は必至だし、それをどちらが制することができるか。

オセールはプラン通りの試合運びができたはず。
前半は、ミランに決定機を作らせなかった。
守ることに関しては自信があるのが伝わってくる試合だったが、ただ、守るだけでは勝ち点3は奪えない。
攻撃の面ではやっぱりイェレンの不在が響いたか。
この男がトップにいてくれれば、なんとかキープしてくれるし、ここに周りの選手が絡んで、少ない手数で得点が狙える。
その前線の基点が存在しなかったから、どうも攻撃がちぐはぐに。
ちぐはぐと言うか、オセールの得意とする少ないタッチ数でのフィニッシュってのが実現しなかった。
選手ひとりひとりのボールを持つ時間が多かったしし、こうなると、ミランにきっちり守られてしまう。
ビルサ、オリエッチとテクニックとスピードを併せ持った選手がサイドで仕掛けても、どうしてもミランの厚い壁を打ち破れない。
コントゥ、サマリターノと縦関係の2トップもイェレンが担うような仕事はやれてなかったし、ここにこの敗戦の要因があったかも。
ペドレッティの高精度のロングフィードも武器にはなるんだが、いい展開ができるまで。
この先が繋がらず、最後までミランのゴールをこじ開けれなかった。
やりたいサッカーってのはよくわかるんだが、まだこのレベルで通用するチームではなかったってことか。
ただ、守備では、このグループでもそれなりの結果が残せたし、やられた2失点も完全に崩壊してやられたものではない。
最初の失点はセードルフのスルーパスをクリバリはよくカットできてたし、このこぼれが不運なところに飛んだだけ。
ズラタンへのいいパスになってしまい、豪快に叩き込まれてしまった。
ATの失点は、前がかりになったところで、ブラジル人ふたりの個人技にやられてしまった。
ホビーニョ、ホナウジーニョと、あのレベル選手たちが、気持ちよく仕掛けると、なかなか止めることはできない。
この敗戦でオセールのグループ突破の夢は叶わなくなってしまった。
アヤックスがマドリーに負けてることを祈りつつ、3位になってELを目指して最終節を戦ってもらいたい。
ミランは、ほぼいつも通りの試合運びできっちり勝ち点3を奪うことができた。
ここ最近アッレグリがよく用いる4-3-1-2を採用。
メンバーも中盤の3人はアグレッシブに守備をやってくれる3人。
相手がオセールでもまずは守備からって入り方をした。
前半は、ほとんどチャンスらしいチャンスも作れず、ラッキーな形で得点できたからよかった。
ピルロを後半から使うのも最近よくやることで、失点をしないサッカーをやるのが今のミラン。
これで結果を残せてるから、なんとも言えないが、もうちょっと攻撃的にやってもらった方が見てる人間的にはいいんだが・・・。
ただ、オセールの守備がよかったのも事実だし、これはオセールを誉めるべきか。
ネスタ、T・シウバのコンビは鉄壁だし、両SBの守備も問題ない。
この4バックがこのパフォーマンスだったら、なかなかミランから点は奪えないだろう。
ズラタンの得点力、ホビーニョ、ホナウジーニョの個人技で2得点を上げ、これで、ほぼグループ突破が見えてきた。
アヤックスの結果次第だが、マドリーとの戦いだし、モウリーニョは消化試合でも負けを好まない。
となると、ここで勝ち点差が開いてる可能性が大きいし、今節でミランの突破は決まるかも。
ミランは守備面では問題ないし、これから攻撃の形がチームとして確立されれば、もっともっと強くなるはず。
 

スコア
0-2

<得点者> 
ACミラン   イブラヒモビッチ、ホナウジーニョ         

~愛丸's MVP~
ネスタ(今のコンディションは最高なんだろう。最終ラインでオセールの攻撃を完璧にストップ。T・シウバとのコンビも完成されてきたし、ミランの好調を支えてる)

ローマ-バイエルン

2010-11-25 10:25:26 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
勝ち点6で2位のローマ。
一方、バイエルンは4連勝でこのグループの突破を早々に決めた。
ローマは、この試合に勝って、クルージュとバーゼルがドローだったら、この段階で突破が決まる。
とにかく、このバイエルン戦を勝たないことには始まらないわけで、なんとかバイエルンに勝利したい。
バイエルンはブンデスでは未だ浮上できないでいるが、このCLでは絶好調。
このグループのレベルがブンデスよりも低いってことなのか、モチベーションの違いなのか。
もう残り2試合は消化試合だし、相手がローマと言えども、そう気持ち的に高ぶってもないだろう。
逆に、これだけ力が抜けた方が、いい結果が出たりすることも・・・。

ローマは前半の2失点を喫し、ここでもバイエルンに歯が立たないで終わってしまうかと思われた。
もし、負けてれば、最終節まで突破は持ち越されるし、厳しい戦いになることは間違いなかった。
それが、後半の早い時間に1点を返せたのが全て。
メネーズの突破から、ボリエッロがこれぞストライカーといった執念のゴールを奪い、一気に流れをローマに引き寄せた。
とにかく、メネーズの切れがチームを乗せることになったし、今は、この男の状態に全てがかかってる。
カンピオナートでトッティの代役を務めれると思ったグレーコだったが、このCLではそれができず。
トッティがベンチスタートだったし、パスの供給ってことをこの男にラニエリも託したはず。
セリエでできてたのに、バイエルンが相手となると、ちょっと気負う部分もあったのか。
この男がゲームをコントロールしてくれれば、前の3人はうまく機能したはず。
前半に自分たちのペースをつかめず、2失点し、よく立て直せたものだ。
それもやっぱりメネーズが果敢に仕掛けてくれたおかげだろう。
1点を返し、ここから押せ押せムードになり、チーム全体の攻撃がリズムがよくなれば、得点はきっちり生まれるもの。
次は左からリーセが抜け出し、グラウンダーの折り返しを、ニアでボリエッロがつぶれて、ファーでデ・ロッシが合わせる。
ここまでデ・ロッシが上がってきたのも、これが最初のプレーだった。
3列目の選手が得点するってのはいいときのローマだし、後半、やっといいローマが戻ってきた。
追いついてしまえば、あとは逆転するために、満を持してトッティを投入。
このプリンシペできっちり仕事をやってのけた。
ボリエッロへの見事なパスを出し、ここで抜け出したボリエッロがクラフトに倒されPKを獲得。
このPKをトッティが決めて見事に逆転。
前半だけ見てれば、まさかここで勝ち点3を取れるとは思わなかったが、それをやってのけたローマ。
これで、もうひとつの試合の結果がドローならローマの突破が決まる。
どちらかが勝利してても、最終節はかなり楽に戦えるし、この逆転勝利は、かなりでかい。
バイエルンは、ブンデスと、このCLで違ったチームになってしまうのか。
ブンデスでは得点力不足が問題になってるみたいだが、CLでは全くそんなことを感じさせない。
ゴメスが2得点し、このFWが今は絶好調。
どんな体勢からでも点が奪えるし、やっとシュツットガルト時代を思い出してきたか。
リベリ、T・ミュラーの両サイドもそれなりの動きで、点に絡むプレーもできてたし、これだけやれれば十分だろう。
まだ持ってるものは大きいかもしれんが、それはもっと大事な試合で発揮してもらえれば。
問題はトップ下のT・クロース。
まだ、バイエルンで輝くことができてない。
この試合も決定的な仕事はひとつもできてないし、ここがうまく機能しないと、得点のチャンスが減ってしまう。
ケガ人が戻ってくれば、この男はベンチをあたためる機会が多くなりそう。
まだまだやれる選手だとは思うが、バイエルンって名前に押しつぶされてるのかも。
3失点はしてしまったが、CLデビューをなったGKのクラフトはなかなかの動きを披露。
ビッグセーブも見せたし、トッティのPKもあと一歩でセーブできてた。
ブットの年齢を考えれば、ここらでクラフトの託して見るのもいいかも。
このCLで、かなり自信を付けただろうし、もっともっと見てみたいGK。
試合を重ねていかないと、DF陣との連携も取れないだろうし、この連携って部分ではまだブットに劣ってる。
 

スコア
3-2

<得点者> 
ローマ    ボリエッロ、デ・ロッシ、トッティ
バイエルン  ゴメス×2         

~愛丸's MVP~
メネーズ(この男が右サイドを何度も突破してくれたことで、チームに勢いが出てきた。あの後半の早い時間に点が取れたことがこの逆転勝利に繋がった)