愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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R・マドリー-A・マドリー

2010-11-09 11:13:33 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/9(火)       

愛丸’s チェック
デルビー・マドリー。
このサンチャゴ・ベルナベウでのデルビーは圧倒的にマドリーが有利。
現状の好調さを考えても、ここでマドリーが勝ち点を取れないってことは考えずらい。
今までのデータ通り、まず、マドリーは負けないだろう。
苦しかったミランとのCLでもしっかりドローで終われたし、今のマドリーを止めるのは至難の技。
アトレチコは、なんとかしてマドリーに先制点を許さないこと。
勢いに乗せれば、今のアトレチコでのどうにもできないだろうから、なんとか先に点が欲しい。
アグエロも戻ってきたし、フォルランとの2トップが爆発するような状況が作り出せれば。
押し込まれる時間が多いのはわかってるだろうから、カウンターからマドリーの隙をつきたい。

マドリーが、このデルビーでも強さを存分に発揮した。
これまでのリーガの試合のように、ゴールラッシュではなかったが、終始、アトレチコを圧倒。
攻撃でも、守備でも穴は見当たらなかった。
C・ロナウドが点を取れなくても、しっかり勝つことができる。
この試合、一番目立ったのが、R・カルバーリョ。
先制点もこの男だったし、守備での局面での活躍っぷりったら、チェルシー時代よりもよかった感が。
マルセロのスペースのカバーリングが見事だし、フィジカルコンタクトでもアトレチコの攻撃陣に負けてなかった。
とにかく、気の利いたプレーが多かった。
この男がいることにより、ペペも落ち着いてプレーできてるし、守備において、この男の加入はかなり大きい。
後半、D・コスタとの競り合いで、左目の下を出血するアクシデントでピッチを後にしたが、これが骨折なんかの大ケガでなかったらいいんだが・・・。
クラシコも控えてるし、このビッグマッチには、R・カルバーリョは必要不可欠な存在。
この男と同じようにチームに貢献できてたのが、ドブレ・ピボーテ。
このふたりのコンビは試合を重ねるごとによくなってる。
X・アロンソが守備的に振舞うときは、積極的にケディラは攻撃に参加できてるし、X・アロンソが、ボールをキープし攻撃の起点になるときは、ケディラは守備に重点を。
この関係がよくなれば、中盤での落ち着きが出てくるし、前は攻撃に専念できる。
攻撃陣は、とにかく、多くのポジションチェンジで、アトレチコのDF陣に的を絞らせなかった。
あれだけ流動的にやられると、どのチームのDF陣も混乱してしまうだろう。
とにかく、今のマドリーは、どのポジションも充実してるし、これがリズムを壊すことがない。
X・アロンソ、C・ロナウドの2枚が欠けると、どうなるかちょっと不安だが、そうなるとエジルがもっと輝くだろうし、また違った戦い方で相手を苦しめるはず。
この選手層が、この強さの源なんだが、それをうまくコントロールしてるモウリーニョの力が一番だろう。
マドリーはまだまだ強くなる感じが。
アトレチコは、マドリーみたいにチームで攻撃が展開できなかった。
耐える時間が多くなるから、2トップとその他って形になるのは仕方ないんだが、もっと中盤のサイドのふたりが前と絡まないと。
レジェスは単独での仕掛けで局面を打開する選手だし、そうなると、シマオンが、うまく2トップとのコンビを見せてくれないと・・・。
消えてる時間が多かったし、攻守ともで、貢献できてなかった。
マドリーと違ってドブレ・ピボーテのできが悪かったし、チアゴ、M・スアレスでは、このデルビーはちょっと荷が重すぎたか。
チアゴはもっと攻撃に顔出さないとダメだし、M・スアレスも守備でも不安が拭いきれなかった。
ふたりとも早い段階でアマリージャをもらったし、これで、ここでの守備が期待できない。
もっと早くP・アスンソンを投入し、ここの安定感がほしかった。
それと、2-0の状況で、選手交代の時間が遅すぎた。
シマオンに代えてD・コスタを投入したのは間違いではないんだが、ここでフォルランをトップ下に置く変則的な3トップが正解だったはず。
キケ・フローレスは、そのままD・コスタを左のサイドに。
ゴールに近いところで力を発揮するし、フォルランは、トップ下で決定的な仕事もできる。
うまく選手を使いこなせてない印象が。
点を取りにいかなければならない状況だし、ここでバランスを考えてるようじゃ、マドリーから点は奪えない。
またしてもこのデルビーで勝ち点を奪えなかったアトレチコだが、このままずるずるいってもらいたくない。
 

スコア
2-0

<得点者> 
R・マドリー   R・カルバーリョ、エジル        

~愛丸's MVP~
R・カルバーリョ(先制点も見事だったが、それよりも守備での貢献がぴか一だった。この男を獲得したことが、一番の当たりかも。チームの守備の安定はこの男が支えてる)

ラツィオ-ローマ

2010-11-09 09:49:42 | セリエA
観戦日 11/9(火)       

愛丸’s チェック
ラツィオが首位で向かえたローマデルビー。
まさか、こんな展開になるとは、開幕前に誰が予想しただろうか。
ローマが首位ってことならわからなくもないが、現在、カンピオナートで、2位インテルに4P差をつけてラツィオが首位。
ここ5試合、全て勝利しており、敗戦も開幕戦でサンプに敗れただけ。
まだ上位との対戦がなく、このデルビーで真価が問われる。
ここもあっさりいくようだと、この強さは本物。
ローマはあの泥沼からは這い出した感じ。
勝ち点も積み上げれてきたし、順位も一桁台に乗せてきた。
前節のレッチェ戦で不可解なロッソでトッティがサスペンションなのは痛いが、デルビーだし、チームの魂でこれをカバーするだろう。

ラツィオは、ここ最近のデルビーで見せたままのラツィオだった。
首位で向かえたっていうプレッシャーなのか、とても首位を走ってるチームの戦いではなかった。
イライラする場面は多かったし、ローマにリズムをつかまれてからは、自分たちのサッカーを展開できず。
エルナネスのプレーに注目して見てたんだが、フィニッシュに絡むシーンでは見せ場もあったが、サイドに開いてボールを持ったときに、違いを生み出せず。
これはエルナネスがどうのってことより、チームメイトの動きだしに問題が。
もっと周りがエルナネスを信頼して動いてれば、もっと決定的なパスが出たかもしれんが・・・。
ラツィオは2トップがパワータイプで、うまくここにボールを当てて、そのこぼれを狙うのが、効果的な攻撃になると思うんだが、ふたりだけでなんとかしようってプレーが目立った。
ローマは、このパワープレーにしっかり対応できてたし、もっと早い段階で、この攻撃を見切りをつけてれば。
実際、サラテがロッキに代わって投入され、そのサラテの個人技にローマDF陣がうまく対応できてなかったことを考えれば、このサラテの先発でもよかったかも。
エルナネスとのコンビも見てみたかったし、これは今後に期待しよう。
ラツィオとローマは同じフォーメーションでのミラーマッチになったんだが、ローマとの違いは3列目の攻撃での動き。
ラツィオは先にも述べたが、前の選手だけでなんとかしようとしすぎ。
サイドからのクロスで活路を見出すことは悪くないんだが、中を押さえ込まれると、狙うはそのこぼれ。
ただ、SBの攻撃参加からのクロスだし、中盤の選手はそのカバーリングを優先。
こういうデルビーみたいなビッグマッチになると、どこかでリスクを犯さないと、得点は生まれない。
それをラツィオはできてなかった。
これも首位ってことのプレッシャーなのかも。
この順位を守るために、ドローでもって考えはないんだろうが、負けなければって思いはどこかにあったはず。
積極的なサッカーを展開できれば、流れも変わっただろう。
ローマは、このデルビーでの勝利で、ぐっとチーム状態もよくなるはず。
サッカーの質も、ここまで不甲斐無かったあの内容とはまるで違うものだった。
ボリエッロ、ヴチニッチの2トップはラツィオのそれと比べて、パワーだけでなく、テクニックもある。
キープできる時間が、ラツィオとは違ったし、それに、ここに絡んでくる中盤の選手の数が違った。
メネズを加えた3トップ気味での崩しもよかったし、シンプリシオがここに加わることで、さらに攻撃に厚みを持たせた。
リーセのオーバーラップも脅威だったし、流れに乗った攻撃は首位のチームをはるかに上回った。
こんなサッカーをシーズンの当初からできてれば、今頃は、ラツィオと順位が入れ替わっててもなんらおかしくない。
トッティがいなくても、しっかりチームで戦うことができてた。
ローマはやっぱりチームで戦うことで、流れが生まれるし、一度流れに乗れれば、この勢いは止まらない。
うれしい誤算だったのが、メネズのケガ。
前半のうちにふくらはぎの違和感で交代したんだが、代わって入ったグレーコが、トレクァルティスタとしてなかなかの活躍。
純粋なトレクァルティスタで、うまく2トップをコントロール。
これからトッティの代役を務めていける逸材かも。
ローマはラツィオのミスを見逃さないしたたかさも見せつけたし、強いローマが帰ってきた感じ。
流れの中での得点ではなく、2つともリゴーレだったが、取り方は問題ない。
ここから今シーズンのローマは始動していく。
 

スコア
0-2

<得点者> 
ローマ   ボリエッロ、ヴチニッチ        

~愛丸's MVP~
シンプリシオ(ここまで出場機会が少なかったんだが、このデルビーで存在感を大きくアピールした。ピサロよりも前へ出てのプレーが目立つし、これから必要な選手に)