愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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イングランド-フランス(国際親善)

2010-11-18 15:06:01 | 各国代表戦
観戦日 11/18(木)       

愛丸’s チェック
ウェンブリーでの親善試合。
この週の代表戦は、このミッドウイークに1試合だけ。
各国リーグ戦の間に組まれた、このインターナショナルマッチデーに果たしてどんな意味があるのか。
これからEUROの予選も組まれておらず、再開するのは春。
リーグ戦が大変な中、ここに集中して戦う選手がどれだけいることだろう。
イングランドはホームだし、ケガ人が多い状況とは言え、若手でなんとか結果を出したいはず。
カペッロへの批判が大きくなってきてるし、ここは結果を残したい。
フランスはブランがやっとフランスらしさをよみがえらせてくれた。
完全にドメネクの毒は吐き出した感じ。
この調子で戦うことができれば、EUROの本選出場は簡単に決めれるだろう。

イングランドが、またしてもウェンブリーでやらかしてしまった。
EUROのモンテネグロ戦でも、この地でスコアレスドローを演じ、大ブーイングだったが、この試合はフランスに敗戦。
代表戦だったらいつでもウェンブリーは満員になる印象だったが、この試合もバックスタンドには空席が目立ったし、サポーターの代表離れが・・・。
この試合で、フランスを寄せ付けず、完勝を収めることができれば、また流れは変わったんだろうが、その悪い流れをますます悪くしただけ。
この試合、カペッロはキャロルをトップに、その下にジェラード、右にウォルコット、左にミルナー、ボランチ2枚はG・バリーとヘンダーソンを並べてきた。
右のSBはジャギエルカで、CBはリオとレスコット、左SBはギブス。
GKはフォスターだったが、クラブで、レギュラーじゃない選手がこの代表ではレギュラーというおかしな布陣が。
キャロルの活躍を考えたら、この1トップも問題ないんだが、ジェラードがトップ下というよりも、キャロルのパートナーとして振舞ってた。
果たしてこれが何を意味するのか。
ジェラードをトップとして起用する監督なんてカペッロしかいないだろう。
これがいい結果に繋がればさすがってことになるんだが、全く機能してなかった。
ジェラードが高い位置を取るから中盤からのパスが出てこないし、やることといえば、最終ラインからキャロルめがけてロングボールを放り込むことぐらい。
ここにきてイングランドの伝統的なサッカーを蘇らせようというのか。
愚の骨頂。
カペッロは無能な監督に成り下がってしまった。
ウォルコットをサイドに置いても、このスピードを生かすような展開にも持ち込めず、この男のコンディションにも問題が。
アーセナルで出場機会が少ないし、試合勘ってのも問題だった。
ミルナーもミルナーらしさがなかったし、代表デビューのヘンダーソンもサンダーランドでやれてるようなプレーは見せれなかった。
不慣れな右のSBをやらされたジャギエルカも良さが出せず、かなり苦労してたし、このシステムに選手の起用方は間違いだらけ。
ルーニー、ランパード、テリーとセンターラインの核になる選手が使えない状況ではあったが、それでも、これだけの選手がいる。
後半、やっと適材適所で選手を使うことができてたが、これでもチャンスは生まれなかった。
キャロルとA・ヤングを縦関係の2トップにした方がおもしろいし、ジェラードはレジスタ的に使った方が活きてくる。
カペッロが目指すサッカーってのがますます見えてこなくなった。
カーディフのFWボスロイドを召集し、キャロルに代えてピッチに送り込んだが、プレミアでプレーしてるいいFWは他にも多くいるはずなんだが・・・。
イングランドはこのカオスからいつ抜け出すことができるか。
一方、フランスは最高の形で今年の代表戦を終えることができた。
W杯であれだけ汚点を残したレ・ブルーも、終わりよければ全てよしって感じ。
ブランが短期間でチームをいい方に導いてくれた。
ベンゼマ、バルビュエナ、マルダの3トップはクラブでもやってるポジションでそのままこれを活かそうとしてるし、ナスリ、グルキュフの中盤での共存も可能。
守備ブロックもイングランドのバカのひとつ覚えみたいな攻撃を苦にすることなく、押さえ込めたし、強さだけが目立った。
ナスリがあれだけボールを引き出せると、ここからいいパスが出るし、前の選手はナスリとの呼吸を合わせれば、いいパスを受けることができる。
パスが流れるように繋がってたし、フランスのシャンパンサッカーがここに復活。
ただ、グルキュフは本調子になかった感じだし、この男が自分の力を発揮できるようになると、どこまでこのチームは進化するのか。
フランスの問題はベンゼマの代役。
この試合、レミ、オアロと後半の途中からテストされたが、まだ周りとのコンビも不完全だし、ベンゼマほどのポテンシャルも秘めてない。
ベンゼマを欠いても、同じレベルで戦えるFWの出現が待たれる。
 

スコア
1-2

<得点者> 
イングランド   クラウチ
フランス     ベンゼマ、バルビュエナ         

~愛丸's MVP~
ナスリ(広範囲に動いてよくボールを引き出せてた。グルキュフの調子がいまいちだったが、この男がこれだけやってくれれば質を落とさず、シャンパンサッカーを展開できる)

ストーク・シティ-リバプール

2010-11-18 13:10:54 | プレミアリーグ
観戦日 11/18(木)       

愛丸’s チェック
連敗を4でストップしたストーク。
ここブリタニア・スタジアムでは、その連敗をしてた頃のようなサッカーは展開しないはず。
熱いサポーターの声援に後押しされ、選手たちも気持ちのこもったプレーができてる。
ビッグ4と呼ばれるチームには相性はよくないが、ここは、なんとか魂で復調気味のリバプールにぶつかってもらいたい。
リバプールは前々節チェルシーに勝利し、勢いに乗るかと思われたが、前節は痛恨のドロー。
あの熱い魂は連続で発揮できないってことか。
ただ、F・トーレスは状態をかなり上げてきてるし、このエースが仕事をしてくれれば、勝ち点3を積み上げることができるはず・・・。

ストークが最高の戦いをやってのけた。
いつも通りの戦い方で、リバプールにいいところを出せず、2-0の完封勝利。
もうブリタニアの雰囲気は最高潮。
優勝が決まったかのようなお祭り騒ぎで、これだけ熱いサポーターがいてくれると、選手たちも手を抜いたプレーはできないだろう。
とにかく、ストークはデラップのロングスローにつきる。
リバプールも対策は練ってきてるんだろうが、それをも打ち破って、そのロングスローから先制点をゲット。
直接、誰かが叩き込んだわけではなく、この競り合いからのこぼれを粘ってつなぎ、最後はフラーが泥臭く押し込んだ。
ストークらしい点の奪い方で、この得点でチームが勢いに乗った。
リバプールがリードされたにも関わらず、効果的な攻めに転じれず、ここからもストークがペースを握ることに。
2トップがフィジカル重視でDF陣にプレッシャーを掛け、ここで苦し紛れに出したパスをカットする。
これがどれだけはまったことか。
こうなると、サイドのスピード豊かなふたりに預け、スピードの対応にいまいちなリバプールDF陣をまたまた混乱させた。
やることが何か特別なわけでもないんだが、それを徹底してやることにより、結果につなげることができる。
スローインさえ取れれば、それがFK以上の武器になるし、中には強靭な男たちが待ち構えてる。
リバプールだけでなく、そのチームもこれには恐れをなすだろう。
全く近代的なサッカーではないが、これがストークの魅力。
このフィジカルは攻撃だけでなく、守備でも発揮され、エンゴグなんか、この男たちの餌食になった。
好調のF・トーレスも力で抑え込み、リバプールに決定機を多く作らせなかった。
きわどいシュートを放たれるシーンもあったが、これはベゴビッチがしっかりセーブしてくれる。
これだけやれるチームが4連敗してたのが不思議なぐらい、最高のパフォーマンスを見せてくれた。
この戦いができる限り、ストークがFLCに落ちることはないだろう。
問題はリバプール。
あのチェルシー戦での勝利はいったい何だったのか。
イスタンブールで見せたような魂がやっと戻ってきたかと思われたが、戻ってきたのはあの1試合だけ。
前節も勝ちきれず、この試合は、明らかに格下のチームになす術なく敗退。
あの勝ち点3も、この敗戦で全く意味をなさないものに。
F・トーレスとカイトの2トップも2トップとして機能してないし、右にR・メイレレス、左にM・ロドリゲスと、せっかくチーム状況がよくなってきたところで、またホジソンはいじってきた。
このシステム変更がチーム状況をよくするとはとても思えない。
コンディションを上げてきたF・トーレスは1トップで活きてくるし、これを操れるのはジェラード。
なら、このふたりをもっと近くでプレーさせれば、得点が生まれるチャンスが増えるはず。
カイトはサイドでの守備も効果的にやってくれるし、R・メイレレスがサイドで輝くわけがない。
監督が自分のチームを崩壊に向かわせてる。
チェルシー戦でここからやれると選手たちも思っただろうが、どうしてそれをいじる必要があったのか。
このメンバーでオーソドックスな4-4-2は向いてない。
決定的な2点目はジェラードのロングフィードをカットされてからのカウンターだったし、ここにこのダメなリバプールの全てが凝縮されてる。
リバプールがこのままずるずるいくのを見たくないが、監督を代えない限り、この現状は続くはず。
F・トーレスの状態がいいうちに4-2-3-1に戻して戦わないと、ほんとに大変なことになってしまう。
 

スコア
2-0

<得点者> 
ストーク・シティ  フラー、K・ジョーンズ         

~愛丸's MVP~
フラー(最後はちょっと熱くなってイエローをもらう展開だったが、この男の前線からのプレッシングがかなり効いてた。泥臭い得点もこのチームらしかった)

アストンビラ-マンチェスターU

2010-11-18 11:04:48 | プレミアリーグ
観戦日 11/18(木)       

愛丸’s チェック
現在10位と期待を大きく裏切ってる感のあるビラ。
それでも、勝ち点の差は5位とは1試合でひっくり返る状況だし、一気にジャンプアップしてもおかしくない状況。
前線の核になる選手をケガで欠き、中盤の選手も若手に頼るしかない現状を考えれば、よくやれてるのかも。
この苦手ユナイテッド相手に結果を残すことができれば、大きな自信になるはず。
ユナイテッドはここまで未だ無敗。
12節を終えた段階で無敗だったのは、プレミアになってユナイテッドの新記録らしい。
それでも、どこか不安な点が多いのはどうしてだろう。
勝利よりもドローの方が目立ってしまってるからか。
こちらもケガ人が多く、ベストの布陣で戦うことができないが、この負けない戦いを続ければ、いつかこれが結果に結びつく。

ビラは若手中心のメンバー構成ながらよく戦った。
アグボンラホールとA・ヤングの2トップに、右オルブライトン、左ダウニング。
ここまでは予想ができる布陣なんだが、中盤のセンターにはバナンとホッグという若手のコンビ。
ホッグにいたってはこれがプレミアデビュー。
そんな若手を起用しないといけなぐらい、チーム事情が苦しいってことか。
この中盤のふたりが経験のなさを露呈してた立ち上がりこそ、危なっかしい場面が多かったが、時間の経過とともに、これも改善されていった。
ユナイテッドのミスも多かったし、それに助けられた感も。
それでも、難しい試合ではあったが、よく最後まで戦うことができた。
このふたりは、この試合でかなり自信がついただろう。
自信がついたのは、オルブライトンも同じだろう。
右サイドで、あのエブラ相手に、主導権を握ることができた。
カウンターから貴重な2点目もゲットできたし、この男の仕掛けが、チームの活力になったのは間違いない。
まだまだ成長していきそうで、これから、この男のプレーを見るのが楽しみに。
ビラは、サイドで主導権を握り、左右からクロスを入れる展開に持ち込むケースが多かったが、中が、アグボとA・ヤングではちょっと高さ勝負には弱かった。
あれだけいいクロスを供給できたことを考えれば、ヘスキーかカリューがいてくれたらと、残念に思う。
それでも、スピードを活かしたカウンターから2点を奪えたし、これは、アグボとA・ヤングの力を十分に発揮できたってこと。
2-0となったことを考えれば、この試合で勝ち点3が欲しかったが、ユナイテッドの意地に屈してしまった。
守れると踏んだんだろうが、あの鬼気迫るユナイテッドの攻撃はさすがというしかない。
試合終了時に、ビラパークから大きな拍手が送られてたことを考えれば、誰もが満足した結果だったんだろう。
気持ちの伝わってきた試合だったし、ヤングビラにとって自信もついた試合になったはず。
ユナイテッドは、大人のサッカーを展開し、ここでも負けることはなかった。
2-0を追いついてのドローだし、これは大きなドローになったはず。
それにしても、サー・アレックスは、追いかける状況になって2トップを外し、マケイダ、オベルタンを投入。
最近、攻撃的な選手をむやみに投入し、バランスを崩すだけで、点が取れないって采配を振るうビッグクラブの監督をよく目にするが、サー・アレックスは違った。
相手の守備陣を考え、それで中盤を厚くして点を奪いにいく。
この選手交代で結果を出すんだから、監督も、それに応えた選手たちも立派。
この選手交代前のユナイテッドを見てると、点なんか取れないだろうと思われてたが、それがどうして残り15分で2点をゲット。
1つ目はマケイダが豪快に叩き込み、同点弾はヴィディッチのダイビングヘッド。
久しぶりにヴィディッチの魂のこもったヘッドが見れた。
こちらもビラ同様若手をメインにした布陣しか組めない状況だが、それでもユナイテッドの魂はチーム全体に行き届いてる。
この選手交代をしなくても、ベルバトフが仕事をしてくれれば、問題なかったんだろうが、この男が未だブレーキに。
点に絡む動きが少ないし、ルーニーの代役どころか、チチャリートよりもインパクトがない状態。
サー・アレックスもどこまで我慢して使うのかわからないが、2トップにこだわるならマケイダとチチャリートのコンビが生きがいいし、可能性もやる気も上。
実際、CLのバレンシア戦では結果を残せてるし、ここらで、ベルバトフに見切りをつけてもいいかも。
 

スコア
2-2

<得点者> 
アストンビラ   A・ヤング、オルブライトン
マンチェスターU マケイダ、ヴィディッチ         

~愛丸's MVP~
A・ヤング(オルブライトンの活躍も捨てがたいが、2点に絡んだことと、守備への貢献でこちらが上かと。試合終了間際まで守備に戻って走り回る姿に感動した)