愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バルセロナ-ビジャレアル

2010-11-14 19:47:35 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/14(日)       

愛丸’s チェック
やっとバルサらしい戦いができるようになってきたバルサ。
なんだかんだでマドリーとは勝ち点で1P差の2位。
メッシもしっかり得点ができてるし、ビジャもやっと前節久しぶりの得点を挙げれた。
このシステムが完成型だとは思えないが、今は、これがベストだろう。
ピケがサスペンシオンでこの試合に出れず、ガビーもケガでプジョルのパートナー選びに困りそうだが、バルサは戦力は整ってる。
ビジャレアルはこの2位バルサと勝ち点差2Pの3位。
この3位まではちょっと抜けてる感じ。
2トップが絶好調だし、中盤以降の選手たちも好調をキープ。
カンプノウでのフエラ戦で難しいのは重々承知してるだろうが、この勢いでなんとかバルサに一泡吹かせたい。

バルサが、この難しいビジャレアル戦でバルサらしい戦いで、しっかり勝ち点3をゲット。
次の日に試合があるマドリーにプレッシャーをかけることができた。
クラシコを前に、バルサがここまで調子を上げてくると、マドリーもうかうかしてられない。
この試合を見て、バルサがバルサであるが所以ってのがわかったような・・・。
メッシの個人技、それを活かすチャビ、イニエスタのパスってのも重要なんだが、バルサがいいときは高い位置でのプレッシングがかなり有効的。
バルサも相手にはしっかり研究されてるわけで、いつもの攻撃が完璧に遂行できるわけではない。
ただ、相手が攻撃に出れないように、高い位置でボールを奪うと、その攻撃も数が多くなる。
そうなると、あの戦力だし、チャンスの数が増えてくる。
で、決めるべき選手が点を取ってくれる。
まさに、この試合はその典型になった。
バルサの攻撃が、ビジャレアルの組織だった守備に食い止められても、高い位置から守備を仕掛け、ここでボールが奪えれば、ビジャレアルはまた守備に廻ることになる。
これを続ければ、いくら統率の取れたビジャレアルの守備にもほころび出る。
そこをうまくつけるのが好調なバルサ。
まずはビジャが縦のパスを受け、そのトラップ時にマルチェナを抜き去り、先制点をゲット。
昨シーズンまでのチームメイトをビジャはいとも簡単に振り切った。
バレンシア時代の練習でもこんな風景は見られたんだろう。
2点目が圧巻。
すばやいリスタートからペドロとメッシのワン・ツーが見事に決まり、メッシが抜け出しての右足でのループ。
ふたりの関係は見事だったし、メッシのシュートも見事だった。
こんな感じでやられると、ビジャレアルのDF陣はかなり落胆するだろう。
3点目はペドロのシュートをメッシがD・ロペスの前でコースを変え、これで勝負あり。
2-1のまま推移してれば、ビジャレアルの攻撃もまだ諦めずに戦ったんだろうが、この3点目で勝負はついた。
メッシの活躍で得点は重ねられたが、この得点よりも中盤の選手たちの気の効いたプレーが目立ち、バルサがバルサらしくなってきた。
チャビのパス出しにも切れがあるし、イニエスタのボールキープも全盛の頃と遜色ない。
ビジャにも得点が生まれ、ペドロも切れを取り戻してるし、大事なクラシコを前にバルサが調子を取り戻してきた。
ビジャレアルはここまで2強に対抗できるチームだと思ってたが、ここまでひとつ上のチームにやられるとは・・・。
中盤の選手を含めた守備はかなりバルサを苦しめてる印象だったが、それでも3失点を喫してしまった。
いい守備ができても、そこからのビルドアップ時にすかさずボールを奪われては、守備陣も負担が大きくなるだけ。
これはビジャレアルに問題があると言うか、バルサにしてやられただけ。
S・カソルラ、ボルハ、カニと、中盤で攻撃のタメを作れる選手も、バルサのプレッシングの前に自分たちのよさを出せなかった。
ここが封じられると自慢の2トップも仕事をする機会がなく、ニウマールが個人技からの突破で1点を返すのが精一杯。
カプテビラのオーバーラップもなく、とにかく、8人が守備に追われる展開に。
こんなビジャレアルは今シーズン初めてかも。
開幕戦は、自分たちのペースで試合をしながら点が奪えなかっただけで、こんなに押さえ込まれたわけではなかった。
これでビジャレアルはどう変わってくるか。
地元のライバルバレンシアはバルサにやられてからずるずるといってしまったが、ビジャレアルにはこうなってもらいたくない。
2強でリーガの覇権を争わせないためにも、ここはしっかりこの試合を反省して踏ん張ってもらわないと。
 

スコア
3-1

<得点者> 
バルセロナ   ビジャ、メッシ×2
ビジャレアル  ニウマール         

~愛丸's MVP~
メッシ(2点とも見事なものだった。とくに2点目はペドロとのコンビがばつぐん。なかなかあんなワン・ツーで抜け出せない。その後のループも見事だった)

ユベントス-ローマ

2010-11-14 17:17:56 | セリエA
観戦日 11/14(日)       

愛丸’s チェック
前節、ブレシアとドローの終わって勝ち点を伸ばせなかったユーベ。
順位も5位に転落。
まだ、スクデットを狙える順位だし、そう勝ち点もミランと離れてないから、こういうビッグマッチをしっかり取らないと。
ケガ人の多さは気になるが、悪いサッカーではない。
デル・ネーリの4-4-2も板についてきた。
ローマは3連勝と、好調さをキープ。
あの頃の泥沼からは完全に這い出した。
デルビー、ヴィオラ戦、ユーベ戦と厳しい3連戦だが、ここまでのサッカーが展開できれば、勝ち点を奪うことはできそう。
流れるようなパスを多くつなぐことができれば、トリノオリンピコでもローマのペースで試合を運べるはず。

好調ローマを迎え撃つユーベは、アレを先発から外し、クアリアレッラとヤクインタの2トップ。
アレはいいプレーを見せたてたし、ここも先発でくると思ったんだが・・・。
ただ、このアレを外した2トップが結果を出した。
絶えずローマのDFの裏を取るプレーを心がけ、中盤の選手も、ここを狙ってのパスが目に付いた。
2トップを追い越してのプレーよりも、いかにして、点が期待できる2トップにいいパスを通すか。
徹底してそのプレーができており、チャンスはかなりあった。
ただ、点に結びついたのは1度きり。
ペペからのアーリークロスをヤクインタがエリア付近でのダイレクトボレー。
見事なレテだった。
このプレーで結果を出せたように、ペペが右サイドでいい働き。
ここまでこのビッグクラブへの移籍が間違いだった思わせるような活躍しかできてなかったが、ローマ相手にかなり好機を演出。
リーセのオーバーラップも抑えることになるし、ペペの踏ん張りが、守備での助けにもなった。
完全に抜き去る突破もあれば、アーリーのクロスもある。
ローマはこの男の対応にかなり苦労してた。
ここまでインパクトを残せずにいたもうひとり、F・メロもこの試合では積極的なプレーが目立った。
守備だけでなく、果敢に前線に顔を出してたし、迫力のあるプレーはこの男の持ち味。
ユーベに移籍してその自分のよさを見失っていた感があったが、このローマ戦でなにかを思い出したか。
アクイラーニとのコンビもいいし、このセンターのふたりが今後のユーベを支えていくことに。
左のマルキージオも右からのクロスには必ず飛び込んでたし、中盤から前の攻撃には可能性が感じられた。
ただ、ポゼッションして相手を追い込む展開ではなく、どうしてもリアクションサッカーになってしまうが、これが今シーズンのユーベの特徴だろう。
守備では、流れの中ではローマの攻撃に耐えることができたんだが、トッティのFK時に、ペペがエリア内でハンド。
このリゴーレで追いつかれ、痛い失点を。
あのシーンさえなければ、かつて栄光を極めたときのような勝利を手に入れれたのに・・・。
ローマはリゴーレだけの得点さけだったが、試合の主導権は握ることができた。
ユーベ相手のアウエー戦でも、このパフォーマンスができれば、もうあそこまで落ちることはないだろう。
前節までの3連勝で、順位も6位まで上げてきたし、この勢いのまま、トリノに乗り込んできた。
この試合は、ヴチニッチとトッティのコンビ。
その下にメネズは配し、中盤の3人は前節と同じ。
この試合ではグレーコが要所でいいパスを供給。
前節は、その前の試合ほど輝いてなかった感じだったが、この試合ではかなり可能性を感じさせた。
この男が中盤で決定的なパスを出してくれるからトッティが高い位置をキープできる。
トッティのパスの負担を減らすし、そうなると、ローマのバンディエラは、得点を取ることに専念できる。
この試合では、その得点って部分ではリゴーレでしか取れなかったが、決定機なラストの仕事もできてたし、コンディションに問題はなさそう。
前線の動き、連動性、やっとチームになってきたし、今後のローマは期待大。
気になったのが、ペペにやられすぎた左サイドの守備。
リーセだけに問題があるとは思えないし、ここは中盤での守備の貢献が、問題なのかも。
攻撃で前に出すぎるあまり、カウンターになると、ここをつかれてしまってたみたいだから、今のローマの課題はネガティブ・トランジションってことに。
このレベルのチームと対戦すると、相手の穴をついてくるし、うまく対応できないと、失点をしてしまう。
ここはラニエリがどう立て直してくるか。
 

スコア
1-1

<得点者> 
ユベントス   ヤクインタ
ローマ     トッティ         

~愛丸's MVP~
ペペ(このユーベへの移籍が間違いだったかと思われていたが、このビッグマッチでしっかり結果を出した。これだけサイドでやってくれればクラシッチの穴も埋めれる)