愛丸のサッカー観戦記

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ビジャレアル-バレンシア

2010-11-22 21:13:02 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/22(月)       

愛丸’s チェック
デルビー・バレンシア。
昨シーズンは、バレンシアが好成績を収めた。
今シーズンは3位と4位の戦いで、かなりハイレベルな試合が展開されるだろう。
ビジャレアルは2トップが絶好調。
どのチームの、この2トップには手を焼くだろう。
それに中盤の選手たちも好調をキープしてるし、ペジェグリーニ時代のいいパスサッカーが蘇ってきた。
バレンシアは、強豪相手に勝てない試合が多いが、ここはデルビーだし、その悪い流れは魂で乗り切ってもらいたい。
大事なCLも控えてるし、ここは無理をしたくないところだが、デルビーだし、そうも言ってられない。
全力で、このフエラ戦に望んでもらいたい。
気持ちの入ったプレーができれば、昨シーズンのように結果は残せるはず。

ビジャレアルはバレンシアの奇襲にかなり戸惑った。
まさか、3バックでくるとは誰も予想しなかったことだろう。
この守備的な布陣に前半は自慢の2トップが不発に。
ほとんどチャンスに顔を出すことができず、中盤のキーマンたちもいつものプレーができてなかった。
リーガで、3バックを採用するチームが少ないし、この打開策を見出すのは至難の技。
ただ、活路はしっかり見つけることができてた。
左のラテラル、カプテビラが果敢にオーバーラップを仕掛けることで、守備と攻撃の数を同数に。
このカプテビラの突破からいくつかチャンスを作ることができた。
バレンシアのフアルタが多くなるにつれ、タルヘタ・アマリージャをもらう選手もそれに伴って多くなり、激しい守備ができなくなったところで、じょじょにペースを握れるようになった。
そんな自分たちの時間ができたところで、カプテビラのケガ。
左の足首を負傷したみたいだが、このケガが長引くものでなければいいが・・・。
このケガが幸いしたことは微塵もなかったが、なんとかG・ロッシのゴールでエンパテに追いつくことはできた。
逆転のチャンスもあったが、ここはバレンシアが最後までしのいだ。
数的優位な状況にもなったが、それでも、守備的に振舞ったバレンシアから2点目を奪えず。
気持ちのこもった激しい試合になったが、ビジャレアルはバレンシアよりは冷静に戦うことができてた。
だからこそ、なんとかして、このデルビーを取りたかったはず。
G・ロッシ、ニウマールと個人技ではバレンシアのDF陣を上回ってたし、うまくふたりが連携できれば、あっさり崩せたかもしれん。
ちょっと点を取るってことに焦りがあったのかも。
バレンシアは結果的にこの3-4-3が見事にはなった形に。
スタンケビチウス、D・ナバーロ、R・コスタを3枚並べ、ウイングバックは右にブルーノ・S、左にミゲウ。
守備的なのはこれだけでなく、マドゥーロをピボーテで起用。
ここまで守備的にいくかってぐらいエメリは守備的な布陣を敷いてきた。
これがビジャレアルの攻撃を封じる手段だと判断したから、これをやってきたんだろう。
ミッドウイークには代表戦もあったわけで、チーム練習をどれだけつんだかわからないが、これはオプションとして長く練習ではやてたのかもしれん。
ただ、D・ナバーロがハムストリングのケガで退場になり、デアルベールを代わりに入れてから、ビジャレアルに攻め込まれる時間が多くなった。
この布陣が、今後のバレンシアの基本形にはならないと思うが、ひょっとしたら、マドリー戦ではこれでいくかも。
そうなると、この試合の課題をしっかり修正してもらいたい。
攻撃面では、ほとんどチャンスが訪れなかったが、少ないチャンスをアドゥリスが決めて、この勝ち点1に。
ホアキン、P・エルナンデスが前の両翼だったが、この男たちも守備に廻る機会が多かった。
ただ、後半、カウンターからP・エルナンデスがドリブルで持って上がり、いい感じでホアキンが中に入ってきたシーンで、うまくホアキンに繋げれれば勝ち越しゴールが奪えたかも。
P・エルナンデスが自らシュートに持ち込んだが、これは元同僚のマルチェナに完璧に読まれてた。
こういうシーンを決めとかないと、勝ち点を失ってしまう。
現実的にフエラでのデルビーでエンパテってことはいい結果だったかもしれんが、この守備的んばサッカーはもうやってもらいたくない。
あれだけのサイドアタッカーを要してるし、2トップで戦うことも可能。
ピボーテにも気の利いた選手がいるし、それに見合った攻撃的なサッカーで勝ち点を積み上げていってもらいたい。
 

スコア
1-1

<得点者> 
ビジャレアル   G・ロッシ
バレンシア    アドゥリス         

~愛丸's MVP~
ブルーノ・S(始めは右のウイングバック。途中で左のウングバックで、退場者の関係で最後は左のラテラル。1試合で3つのポジションをしっかりこなした)

ACミラン-フィオレンティーナ

2010-11-22 19:51:32 | セリエA
観戦日 11/22(月)       

愛丸’s チェック
ミランをCLえお控えており、ここは力を温存して、ミッドウイークに備えたい。
カンピオナートでは首位だし、前節はデルビーを制して勢いはついてるはず。
その勢いで、この試合もものにしたいところ。
ただ、攻撃陣にケガ人が相次ぎ、ズラタン頼みの攻撃になるのは確実。
もすぃ、ここが押さえられたら・・・。
ヴィオラは、なんとか12位まで順位を上げ、ここでの勝ち点3でかなりジャンプアップできるところまできた。
ただ、やっぱりミランとの戦力を比較すると、かなり劣ってる。
こちらもケガ人が多く、ミハイロビッチのやりたいサッカーがまだできてない印象だが、現有戦力でうまく戦わないと。

ミランが、最近のミランらしい戦いで、ヴィオラを退けた。
大量点を奪うのではなく、1点をしっかり守るサッカー。
こういうサッカーを展開できるチームはほんとに強いチームなんだろうが、まだそこまでの強さを感じない。
ズラタンのスーパープレーで1点が取れたからよかったが、ボルツの壁に阻まれ、うまくヴィオラのDF陣を崩すシーンも少なかった。
今、一番このチームでしっくりきてる4-3-1-2での戦いだったが、中盤の3人の安定感がミランを救ってる。
ガットゥーゾ、フラミニ、アンブロジーニは守備での強さは立証済みなんだが、攻撃になると、誰かが出れば、誰かがしっかりカバーする。
この3人の連携はなかなかのもの。
これにセードルフがうまくトレクァルティスタのポジションで攻撃に専念できればいいんだが、この男も後ろを気にしてしまう。
守備での安定はこれで出るんだが、そうなると、攻撃がどうしても、前のふたりに頼ることに。
その2トップ、このふたりの連携はいまいち。
だが、個人能力がかなり高いから、ひとりで局面を打開できてた。
これを見ると、この夏の大型補強はうまくいったってことになるのか。
ただ、いつかはズラタンも止められるシーンが出てくるだろうし、そうなったときの改善策がアッレグリにあるのかどうか・・・。
ホナウジーニョをファーストチョイスにしてないし、連携の取れた攻撃ってのを期待してないのかも。
ホナウジーニョも個人のプレーに走ることが多いが、それでも、この男は周りをうまく活かすプレーも持ち合わせてる。
パトが戻ってくれば、また、ホナウジーニョを左で使う4-3-3を試してもらいたい。
こういう手堅いサッカーで勝ち点を積み上げていくのもいいが、ミランには攻撃で相手を圧倒して勝利を重ねてもらいたい。
守備面では、アッビアーティの好守が目立ち、ビッグセーブで失点を防いだ。
それと、CBのコンビもかなり安定してた。
ネスタの状態がいいのが、この要因のひとつだし、カバーリング能力の高さが伺えた試合だった。
ジラをふたりで押さえ込めたし、リャイッチの対応に苦しむ場面もあったが、これも試合中にしっかり修正してきた。
ズラタンがプリマプンタとして仕事し、CBコンビがケガなくやれれば、ミランはそう簡単に負けないだろう。
このパフォーマンスをCLでも発揮できれば、突破は間違いない。
ヴィオラは、ズラタンのスーパーティロにしてやられたが、これ以外ではそう多くのピンチを迎えなかった。
危ないシーンでもボルツがからだを張ってセーブ。
この男、飛び出してのプレーが少なく、ティロへ反応するだけだったら、世界での有数のGK。
とても頼りになるとは言いがたいDF陣の中、1失点で済んだのは、この男のおかげかも。
攻撃では、リャイッチがやっと騒がれてただけのプレーを披露してくれた。
ヨベティッチほどの決定的な仕事はできなかったが、ここってシーンではパス、ミドルで見せてくれた。
このパフォーマンスが続けば、セリエでも結果を残せそう。
これと、もうひとつ収穫が。
ここまでミハイロビッチはボランチで起用することが多かったサンターナがひとつ前でのプレーで輝いた。
途中交代だったが、この男がゴールに絡める位置でプレーしたことにより、攻撃は活性化した。
昨シーズンまでは、攻撃の起点というより、仕掛けてアシストしたり、レテを狙ったりしてたわけで、このポジションはが自分でもしっくりきたんだろう。
前線にケガ人が多い状況を考えれば、この男をジラの近くでプレーさせた方が得点は多くなるはず。
負けはしなが、それなりに収穫のあった試合に。
 

スコア
1-0

<得点者> 
ACミラン   イブラヒモビッチ         

~愛丸's MVP~
アッビアーティ(危ない場面を何度か防いでくれたことにより、得られた勝ち点3。ミランの正GKはこの男。これからもチームを救うセーブを多く見せてくれるはず)