愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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インテル-ブレシア

2010-11-10 20:09:19 | セリエA
観戦日 11/10(水)       

愛丸’s チェック
インテルはここジュゼッペ・メアッツァでのカピオナートでは2試合連続でのドロー。
アウエーでは結果が出せてるんだが、どうもホームでいまいち。
それにここ数試合、1点しか奪えてない。
ロンドンでも3-1とスパーズに完璧にやられてたし、不安な点が多すぎる。
ラファが率いるチームには必ずといっていいほどケガ人の多さが付いて回るが、これはフィジカルチームに問題があるのでは?
このどん底の状態からいつ這い出せるのか。
ブレシアは現在9Pで16位。
降格圏にいないことをよしとするか、もうちょっとで降格圏と危機感を感じるか。
未だドローのないチームで勝つか負けるかの気持ちのいいチームって言ってもいいかも。
インテルの状態が悪かろうが、そうそうここで勝ち点3ってのも考えずらいが・・・。

インテルは中盤の選手がいなさ過ぎ。
純粋に守備もこなせる中盤はサネッティしか存在してなかった。
そのサネッティにしても、本職は右のSBだし、よくもこれでスタメンを組んできたものだ。
3トップにトレクァルティスタのスネイデル。
それにこちらもどちらかと言えばトレクァルティスタが向いてそうなコウチーニョ。
これでどんなサッカーを展開してくれるのか逆に楽しみに。
それが、なんとカラッチョロの強靭なフィジカルにやられ先制点を献上。
ここから攻撃に転じたいところなんだが、その攻撃陣がほとんど機能してなかった。
見てて可能性を感じたのがエトーの個人技のみ。
長らくスタメンを外れてたD・ミリートは昨シーズンまでばつぐんのコンビネーションを発揮してたエトー、スネイデルともうまく合わない始末。
ケガで戦列を離れるってことは、1年のコンビも狂わせてしまうのか。
監督が代わったこともあるんだろうが、D・ミリートが昨シーズンの状態に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそう。
それと、失敗だったのは、スネイデルのポジショニング。
ボランチをやれる選手がいないからこの男を中盤の下がり目でレジスタ的に使いたかったんだろうが、これでは、この男のよさはひとつも出せてない。
もっと高い位置でゴールに直結するようなパスやらミドルで相手に脅威を与えるわけで、大きな展開だけでは、相手は怖くもなんともない。
実際、ブレシアの守備陣は、この男にそう激しくいくシーンはなかった。
コウチーニョも監督の指示だろうが、ポジションが定まらず、全くいいところなし。
ミスだけが目立ち、この男を最後まで使い続けなければならなかったインテルの苦しい台所事情が伺えた。
D・ミリート、パンデフがいなかったときに重宝した選手で、ここが戻ってきてからの使い方が難しい感じ。
4-4-2でのサイドでは守備が問題だし、3センターハーフでは、うまくプレーできてない。
まだまだ経験が必要。
CLで失意の帰国になったマイコンはハムストリングを痛め前半で退場したし、またまたケガ人を増やす結果に。
とにかく、インテルは今、手負いの状態。
エトーぐらいしか絶好調な選手はいないし、実際、この試合もあのエトーの切れがなかったら、ホームで黒星を喫するところだった。
こうなったら、エトーを活かすサッカーを展開して、ケガ人が戻ってくるのを待つしかない。
果たしてそういうサッカーをラファがやれるのかどうか・・・。
ブレシアは、この価値ある勝ち点1が、今シーズン初のドローに。
一発のロングボールをカラッチョロがフィジカルと運を活かして先制したときは、ぐっとチームの状態が上向いた。
この流れの中、なんとか耐えることができたんだが、どうしてもエトーだけには手を焼いてしまった。
後半、笠にかかって攻めてくるインテルを相手にカウンターを狙うこともできず、ひたすら耐えるだけ。
それでも、なんとかがんばったんだが、やっぱりエトーにやられてしまった。
あのゼビナを中心に、気持ちのこもった守備はできてたんだが、ウノ・ドゥエみたいなダイレクトプレーにはついていけず。
あのシーンさえ押さえ込めれば流れに中ではそう危険な場面はなかったから悔やまれる。
リゴーレじゃなくてもよかったプレーだが、こおkはジュゼッペ・メアッツァ。
あの1失点だけなら御の字だろう。
この試合、久しぶりにイタリアに戻ってきたディアマンティのプレーが光った。
プレミアで養われたフィジカルで、あたり負けしないボディコントロールがあのキープ力を生んでる。
左足も魅力だし、もっとカラッチョロに近い位置でプレーできればおもしろい存在に。
 

スコア
1-1

<得点者> 
インテル   エトー
ブレシア   カラッチョロ        

~愛丸's MVP~
エトー(インテルでしっかり自分のプレーができてるのはこの男ぐらい。ゴールで近い位置でプレーしなくても、チャンスを演出できるし、今、この男を欠いたらえらいことになる)

WBA-マンチェスターC

2010-11-10 17:17:49 | プレミアリーグ
観戦日 11/10(水)       

愛丸’s チェック
現在、勝ち点15Pで6位と大躍進を遂げてるWBA。
開幕戦のチェルシー戦を見て、誰が、このチームがここまでやれると思っただろうか。
アーセナルに勝利し、ユナイテッドとドロー。
これまでのプレミアでのシーズンを考えたらありえないこと。
この試合、もし勝つことになれば、シティを勝ち点で上回ることに。
シティは、プレミア3連敗中。
順位は4位に踏みとどまってるが、この状態が続くと、いつCL圏から落っこちてもおかしくない。
11月には自分の思い描いたチームが完成すると言ってたマンチーニだが、これがそうなのか?
テベスが戦列を離れたことが多少なりとも影響してるだろうが、優勝を狙うチームは3連敗は喫さない。
ここにまだビッグ4との差ってのが存在するかも。

WBAは、シティの迫力に押させるわけでも、鉄壁の守備に阻まれたわけでもなかった。
だらだら感満載だったシティのプレーにお付き合いした感じで、いつの間にかバロッテリに2得点を奪われ、それを返せずじまい。
強豪チームとも互角に渡り合ってた、あの激しいプレーが見られなかった。
レフェリーの不可解なカードってのが試合を壊した部分もあるが、今のシティになら、勝ち点3が奪えたかも。
シティと同様に、試合にゆったり入ってたし、もっと主導権を握るようなアグレッシブさが始めからあれば、簡単に崩せたはず。
時間が経過するにつれて、シャーナー、J・トーマスと自分たちのプレーを発揮できるようになってたが、そこまでに時間がかかった。
それに自分たちの時間になったときに押し込んでも点が奪えなかった。
決定機はあったが、運が味方してくれず。
ボアテンクのOGかと思われたプレーもシルバがなんとかライン上でクリアしてたし、あの辺で点が奪えてたら、流れは間違いなく変わった。
相手は格上だし、ここまではその格上相手に、つかんだ流れを離さなかったから結果を残せたわけで、この試合みたいに手放してしまったら結果はついてこない。
バロテッリを退場に追い込み、数的優位な状況を作り出したにもかかわらず、そのバロテッリを追い込んだ張本人も2枚目のイエローで退場。
これでは、ディ・マッテオもどうもできないだろう。
ムルンブは激しい守備でチームに貢献してたが、ちょっと不用意な2枚目だった。
9月に大爆発したオデムウインギーが、ここ最近ベンチスタートで、後半の途中にピッチに入ることが多いんだが、まだコンディションが整わないのか。
後半からでもやれるなら、先に使った方がよさそう。
フォルチュネには限界があるし、この試合でパートナーを組んだコックスもノーインパクト。
やっぱり、オデムウインギーの力は必要。
シティは、バロテッリがプレミアは初ゴールを挙げ、続けざまに2点目もゲットし、これで嫌な流れを断ち切れるかに思えた。
ただ、よかったのは3トップだけで、この3トップもいいパフォーマンスを続けたかと言われれば、そうとも限らない。
確かに、先制点時にはシルバのおしゃれなパスにテベスが抜け出し、体勢を崩しながらも中への折り返し。
これにダイヤゴナルに入ってきたバロテッリが泥臭く詰めるという、いい連携ではあった。
これをもっと多く見せてくれればよかったんだが、3人がうまく絡んだのは、このシーンだけ。
このシーンだけ点が取れたんだからいいとは思うが、もっともっとやってもらいたかった。
2点目はシルバのロングパスから。
これまた左から中に入ってきたバロテッリがうまく受けて個人技でDF陣をかわしてのシュート。
バロテッリは退場さえしなければ間違いなくこの試合のヒーローだったんだが・・・。
3連敗を止めたのはこの男だし、シティの新しい顔にもなれ、テベスの負担も軽減できる存在なんだが、次節はマンチェスターダービー。
その大事な試合に、使えないってことはどれだけチームに影響を与えることか。
もっと大人になってもらいたい。
この試合で気になったのが、これまで自慢だった中盤の3人。
ヤヤ・トゥレは果敢に前に出ようという姿勢で、まずまずだったが、残りのふたりが守備での激しさが全く感じられなかった。
デヨンクは、ベン・アルファへのあのタックルを引きずってるのか。
あれだけのケガを負わせたんだから、多少のメンタル面への影響はあるだろうが、この男はあの激しさが売りなはず。
それがなくなると、シティでやっていく価値がない。
これにつられるようにG・バリーもノーインパクトだったし、ダービーではいつもの激しいプレーで挑んでもらいたい。
ちょっとダービーに不安を残す試合になってしまった。
 

スコア
0-2

<得点者> 
マンチェスターC  バロテッリ×2        

~愛丸's MVP~
D・シルバ(すっかりプレミアにもこのチームにも慣れてきた。2得点に絡む活躍で、この男の力を発揮できてる。パスだけでなく、これから得点も狙ってもらいたい)

ユベントス-チェゼーナ

2010-11-10 15:34:54 | セリエA
観戦日 11/10(水)       

愛丸’s チェック
やっと定位置に戻ってきた印象のユーベ。
まだまだ首位を狙える勝ち点差だし、この4位という順位に落ち着くチームではない。
ただ、ケガ人の多さが気になる。
ここまで唯一輝いてたクラシッチが戦列を離れてるし、守備陣もレギュラーでスタメンな組めない状態。
プミアベーラを使わないといけない状況は、そう長く続けたくないだろう。
主力が戻れば、まだユーベは上を狙える。
チェゼーナは開幕から3戦目で首位にたったチームなんだが、現在は18位を降格圏まで落ちてしまった。
4節以降、勝利を挙げれてないし、アウエーではひとつも結果を残せてない。
終了間際の失点で勝ち点を逃すことも多いし、なんとか最後まで戦えるコンディションを整えないと。

ユーベは、チェゼーナに先制される思いもよらぬ展開になったが、うまく相手の隙をついて逆転に成功。
それに前半で数的優位な状況を作りだした。
2-1で前半を折り返し、あとはどれだけ点が入るか、どこで、この試合を終わらせるかが焦点だったが、それが、かなり苦しんだ。
降格圏に沈む不調の昇格チームが相手だし、デル・ネーリもリードした段階で試合は決まったと思ったんだろう、それが早々にアレをベンチに下げたのが間違いだった。
チャンスは作るが、全く点に繋がらない。
クアリアレッラなんか、どれだけ決定機が訪れただろうか。
もし、これが、アレにボールが渡ってたら、きっちりレテしてくれたはず。
相手は10人なのに、終了間際まで2-1の最小得点差で推移するとは。
ここがユーベの問題点だろう。
ケガ人が多いのは問題ではないし、気持ちの問題。
ミラン戦であれだけ気持ちのこもったプレーができたんだから、この試合でもしっかり集中して、早く試合を終わらせるべきだった。
そうすれば、コンディションに問題のある選手は休ませることができるし、自分たちで首を絞めてる。
1点差で試合が進むと、DF陣のメンタルにも響いてくるし、ここでボヌッチ、M・モッタなんかもケガしてしまったらどうしようもない。
このユーベでよかったのが、プリマベーラから引き上げられたCBのセーレンセン。
激しくいくプレーでチェゼーナの攻撃の芽を摘んでたし、フィジカル勝負には自信がありそう。
キエッリーニにはまだまだ届かないが、レグロッターリエに頼るなら、この若手をどんどん起用した方がいいかも。
この試合、終わってみたら、FW陣が全てレテを挙げたんだが、流れに中での貢献度ではやっぱりアレがナナンバー1。
レテはリゴーレでのものだったが、チェゼーナのDF陣が対応に一番苦労してたのは、このベテラン。
いつまでこの偉大なカピターノに頼るのか、もっと他のFW陣も奮起しないと。
点は取れてるからいいが、ほんとクアリアレッラなんかはドッピエッタ、トリプレッタをやってのけてもおかしくなかった試合。
チェゼーナは、ユーベの抜けてる時間をついてうまく先制したのはよかったんだが、どうもアレを捕まえきれず、守備が後手後手に。
ここに気を取られ、2列目からの攻撃参加にうまく対応できてなかった。
それと前がかりになった後、ネガティブ・トランジションがうまくいってない。
強豪相手に、この切り替えが一番重要になってくるんだが、開幕当初はできたのに、それが今は・・・。
遅れて守備に廻ることが多く、これでペジェグリーノは前半で2枚のジャッロ。
1枚目はリゴーレに繋がるファールで、2枚目はこの直後に失点。
戦犯扱いされてもおかしくない。
この前半をうまく乗り切れてたたら、ひょっとしたら勝ち点1は奪えたかもしれん。
後半は、数的不利な状況の中、ユーベの不甲斐無い攻撃のおかげで、なんとかぎりぎりまで希望は持てたはず。
ただ、ボグダニとその下の選手たちの距離は遠いし、サイドの仕掛けもジャッケリーニのみ。
CBが退場したからスケロットを外したから仕方ないんだろが、もっとこっちにヒメネスが流れてきてもよかった。
さすがに。この試合で右のSBに入った長友ひとりではどうにもできない。
その長友、クアリアレッラのカウンターからの抜け出しを、最後の最後にブロックしたのはファインプレー。
この男だけは90分フルに戦えるスタミナがあるし、左右両SBとしても質は落ちてない。
今、チェゼーナにはなくてはならない存在に。
そろそろ、長友からのクロスをボグダニが決めるなんてシーンが見たいものだ。
 

スコア
3-1

<得点者> 
ユベントス   デル・ピエロ、クアリアレッラ、ヤクインタ
チェゼーナ   ヒメネス        

~愛丸's MVP~
デル・ピエロ(プレーした時間は短かったが、この男がいるのといないとではチームのパフォーマンスが違ってくる。レテだけでなくチャンスメイクもまだまだ一流)

ビジャレアル-A・ビルバオ

2010-11-10 13:47:08 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/10(水)       

愛丸’s チェック
開幕戦でラ・レアルに負けて以来、ここまで負けがないビジャレアル。
上位2チームを追う、現在3位。
バレンシアを勝ち点で上回っての3位だし、ビジャレアルは好調をキープしてると言っていい。
2トップが得点を重ね、リーガの火を消さないためにも、ここは2強についていってもらいたい。
ビルバオは、バスクのライバルがビジャレアルに勝ってることを考えれば、自分たちも一泡吹かせたいだろう。
それができるだけの陣容だし、簡単にビジャレアルが勝てる展開にはならないはず。
とにかく、エースのF・ジョレンテにいいボールが入れば、独力でなんとかしてくれる。
サイドの若い選手たちが、臆することなく戦うことができれば、おもしろい試合に。

ビジャレアルの好調さがそのまま出た試合になった。
F・ジョレンテの高さにやられ先制を許したが、そこから慌てることなく、前半のうちに逆転。
立ち上がりは、ビルバオのサイドアタックにだいぶ苦しむ場面も見られたが、時間の経過とともに、それを解消。
そこに強さの一端を垣間見せた。
自分たちがペースを握れるようになってからは、自慢の2トップを活かすサッカーを展開。
中盤の選手たちも積極的だったし、ここまで流動的に攻撃ができれば、対戦相手は、なかなか押さえることができない。
2トップの動きと、中盤サイドのパサータイプの選手の絡みが絶妙。
カニ、S・カソルラと、右、左と固定して動くのではなく、相手の嫌なところを絶えず狙ってる。
DFラインとピボーテの間のスペースに誰かが入ってくると、ボルハからいいパスが供給され、そこからが速い。
前線は、仲間を信じて動きだしてるし、ここにボールが収まればビッグチャンスに。
G・ロッシが全ての好機を点に結び付けてれば、どれだけ点が入ったことか。
M・セナのコンディションがいまいちな中、ほんとピボーテのボルハが、このチームを支えてる。
守備での貢献も光るし、展開力も水準以上。
それにラストパスも出せるし、いい選手を補強した。
昨シーズンは、M・セナの不調とともに、チームも下降線を辿ったわけで、今シーズンはその代役を見つけたのが、この好調に繋がってるのかも。
G・ロッシ、ニウマールの2トップも得点を重ねており、2強の攻撃陣にも引けを取ってない。
守備面では、F・ジョレンテの高さにやられはしたが、それ以降は、きっちり守ることができた。
ここへパスを出させない守備ができてたし、G・ロドリゲスがサスペンシオンで出れなくても、1失点で切り抜けた。
こちらはマルチェナの加入が大きいし、ビジャレアルは、今夏の補強で、この順位をキープできてる。
この調子がいつまで続くかはわからないが、これから強豪との戦いが増え、そこで真価が問われるだろう。
ビルバオは、先制したまではよかったが、エンパテに追いつかれてからは、ずるずる下がってしまい、前半のつりに自らのミスで逆転を許してしまった。
DFラインでのボール回し時に、確かにビジャレアルのプレッシングもあったが、あのイライソスのパスはいただけない。
そこまで激しくイライソスには来てないわけで、きっちりパスを通すか、大きく蹴りだすべきだった。
中途半端なパスがS・カソルラに渡ってしまい、それをダイレクトでゴールへ蹴りこまれてしまった。
この失点で、チームの士気はガタ落ち。
後半も上がらないままビジャレアルに押されっぱなしで、挙句の果てには左のラテラル、若いアウルテネチェがドブレで退場。
F・ジョレンテへのいいクロスから先制点をゲットして乗ってただろうし、これも悔やまれる。
若さが逆の方に出てしまった。
カパロスはうまく若手を融合させたチームを作ってはいるんだが、それが結果に繋がらないと、このままずるずるいってしまう。
ムニアインも昨シーズンの開幕頃に見せた勢いがないし、アウルテネチェとの左サイドのコンビが元気よくプレーしてくれないと、ビルバオ自体に勢いが出てこない。
いいものを持ってるし、もっと光輝くプレーを見てみたい。
点を取れても、それを守りきれないようだと、勝ち点は伸ばせないし、ここはひとつしっかりした守備を構築しないと。
カパロスならそれができるはず。
ビルバオみたいなチームが元気ならもっとリーガも盛り上がるはず。
 

スコア
4-1

<得点者> 
ビジャレアル   ニウマール、S・カソルラ、G・ロッシ、エスクデロ
A・ビルバオ   F・ジョレンテ        

~愛丸's MVP~
ボルハ(今、X・アロンソに並ぶリーガでも指折りのピボーテかも。守備での貢献もあるし、攻撃ではそれ以上に輝いてる。ビジャレアルはいいピボーテを補強した)

ヘタフェ-バルセロナ

2010-11-10 12:05:52 | リーガエスパニョーラ
観戦日 11/10(水)       

愛丸’s チェック
リーガ、ELで連続3失点中のヘタフェ。
守備の安定感のない中のバルサ戦はちょっと厳しいか。
カーサでやれるとは言え、現状を考えると、とにかく、守備を固めて失点を減らすこと。
ビルバオから3失点のチームがバルサをセロに押さえ込むとは思えないんだが・・・。
マドリーを援護するためにも、ここはなんとか踏ん張りたいところ。
バルサは、調子が上がらないなか、マドリーに次ぐ2位。
とりあえず、クラシコまでは、このまましっかりマドリーについていきたいはず。
勝ち点差は1だし、そう悪い結果ではない。
ヘタフェは、バルサ相手には死に物狂いでくるから、そこをうまくいなしながら、いつものバルサのサッカーができれば。
完璧な強さをまだ発揮できずにいるが、そろそろエンジンが掛かる頃か。

ヘタフェは、やっぱり守備の崩壊で、バルサに好き放題やられてしまった。
パレホを使わず、守備的な布陣で挑むも、DFラインが不甲斐無くてはどうしようもない。
あれだけ簡単に裏をつかれるようだと、バルサの思う壺。
確かに、ビジャ、メッシと、ひとりではうまく対応できないFWを相手にするわけで、どこかに穴は生まれるんだが、それはやる前からわかってたこと。
サイドをないがしろにできないし、そうなると、必ず中がぽっかり空いてしまう。
そこを簡単にバルサにつかれてしまった。
中盤を守備的な布陣にしたのに、バルサのパスの出所を押さえることもできず、これまで失点を多く重ねてきたのがわかる試合になった。
マドリーのために、なんとかしてバルサを追い込みたかったはずだが、追い込むどころか、自信を付けさせる結果に。
マドリーのためにやれたことは、ピケを退場させたことぐらいだが、これがクラシコに繋がるってわけではない。
2失点までは仕方ないにしろ、3失点目が余計だった。
GKからのパスをカタ・ディアスがメッシが詰めてるにもかかわらず軽率なプレーで、ボールをカットされ、これがペドロにわたってのゴール。
この失点がなかったら、その後にPKで1点を返せたし、このPKで数的優位になれたから、あの失点がなかったら、もっと気持ちも高ぶったはず。
とにかく、プレー全体で流れが悪かった。
攻撃も1点を返してから、パレハ、アリスメンディと投入したが、パレホ投入直後に、ボアテンクが退場になったし、アリスメンディはチャンスを不意に。
前半に2失点してたわけで、ここは後半の頭からパレホを起用してもらいたかった。
攻撃で違いを出せるのはこの男ぐらいだし、バルサ相手に点を取るにはそれなりのリスクが必要。
守備的に振舞ったところで結果は残せてなかったし、焼くくそになって攻めに転じてもよかったはず。
A・コルンガがケガじゃなかったら、アリスメンディなんか使わなくてよかったのに・・・。
バルサは、ぬるいヘタフェDF陣相手に、自分たちのサッカーを存分に発揮できた。
チャビなんかはいつもの80%の力でやれてたはず。
こはイニエスタにも言えること。
中盤のプレスがきいてなかったし、気持ちよくパスを出すことができてた。
3トップも、自分たちのプレーに終始し、持ち味を存分に発揮。
メッシとビジャのコンビもこの試合は噛み合ってたし、これを機にうまくふたりのコンビが高まれば、破壊力はマドリー以上になるかも。
相手を引き付けて空いたパートナーをうまく使えば、これだけ簡単に点が決まることを証明してみせた。
ペドロにも今シーズン初ゴールがうまれたし、バルサにとって、このミニマドリー戦は、いい結果だけが残った。
ピケがドブレで退場になってしまったが、次節のサスペンションは、いい休養になることだろう。
CBの駒が足りないわけでもないし、うまくターンオーバーができるはず。
危ない場面をいくつか作られたが、気持ちの問題だろうし、これもバルサの出来が悪いってことではない。
数的不利な状況もしっかり抑えれたし、それでいて、相手からの退場者を引き出し、数的優位な状況になったら、またしっかり攻撃に転じることができてた。
CL後で、厳しいフィジカルコンディションでの試合だっただろうが、この結果なら、うまく体力を温存できた。
強いチームってのは、こうやって試合をこなしながらコントロールできるし、ここからクラシコに向けて、じょじょに上げていけばいい。
 

スコア
1-3

<得点者> 
ヘタフェ   マヌ
バルセロナ  メッシ、ビジャ、ペドロ        

~愛丸's MVP~
メッシ(この男の仕掛けにより、ヘタフェのDF陣は崩壊。ヘタフェだけでなく、この男がこのコンディションで仕掛ければどのチームも混乱してしまうだろう)

リバプール-チェルシー

2010-11-10 10:35:02 | プレミアリーグ
観戦日 11/10(水)       

愛丸’s チェック
やっと降格圏から脱し、プレミアで2連勝中のリバプール。
ミッドウイークのELでのナポリ戦でも逆転勝利と、勢いが出てきた印象。
ここからリバプールの再始動か。
ただ、首位のチェルシーとはすでに勝ち点差が13Pとここから優勝争いにってのはちょっと遠いかも。
それでも、ここでチェルシーを叩いて、更に勢いを増したいところ。
チェルシーはプレミアで磐石の態勢を築き、CLも4節にしてグループの突破を決めた。
ケガ人がいる状況だし、ここは、現有戦力でうまく戦いながら、そのケガ人の復帰を待つことに。
安定した戦いっぷりはプレミア1だし、勢いが出てきたといえども、今のリバプールに劣ってる部分は見当たらない。

リバプールのこういう戦いを見たかった。
あのイスタンブールでのCLファイナル以来、なかなか熱い魂を見れなかったが、このチェルシー戦で、それがようやく垣間見れた。
ジェラード、カラガーが、鬼の表情で、チェルシーに向かっていくさまは、なんとも言えなかった。
これだけ、気持ちを全面に押し出して戦うことができれば、プレミアで首位を走るチームをも打ち負かすことができる。
カラガーは久しぶりのCBでの起用だったが、この男は、ここでこそ活きてくるタイプ。
シュクテルもこのカラガーの気迫に乗せられたのか、いっさい穴を見せなかった。
DFラインの熱いものがレイナにも伝染し、ここでもビッグセーブを披露。
ここまでしっかりした守備網を敷いてくれれば、攻撃陣もそれに応えようと力を発揮してくれる。
あの熱い魂だけが復活したのではなく、この試合で、エースも復活を遂げた。
どことなく、精細を欠いたプレーが目立ってたF・トーレスが、移籍一年目を彷彿とさせる動きで、2得点をゲット。
先制点時は、左からの展開を見事なトラップから落ち着いて叩き込み、2点目は、左サイドでフリーでボールを受け、中に入ってきての巻いて狙ったゴール。
エースが欲しい状況でしっかり得点してくれると、チームも乗ってくる。
ちょっと前のリバプールを考えれば、とてもチェルシーに勝てるなんて想像もできなかった。
それが、これだけ攻守で見せてくれるなんて、ほんとサッカーってのはわからないもの。
オーナーが代わるってことがそれだけ大きなことだったのかも。
攻撃陣、守備陣だけの奮闘だけなく、中盤の選手たちの活躍も目立った。
ここまでマスケラーノの代役を何一つこなせてなかったルーカスが、中盤のディフェンスってことに関しては、いい働きを見せた。
ここまで、軽いプレーが目立って、効果的なプレッシングができてなかったが、この試合では、チェルシーの中盤、ファーストアタックにうまくプレスをかけれることに成功。
カウンターから攻撃に対する気持ちも誰よりも早かったし、どこで、これだけ自信をつけてきたのか。
ジェラードが下がり目で守備に重点を置いてたし、カイトも積極的に守備に顔を出してくれたのも、ルーカスの気持ちを楽にしたのかもしれん。
ひとりで守備を担うわけではなく、チームとして、ここをカバーできれば、リバプールはしっかり機能することを証明してみせた。
後半は、押されっぱなしだったが、それを無失点で切り抜けたし、この勝利は、全てにおいてリバプールを押し上げることになりそう。
チェルシーは、前半、全く覇気が感じられなかった。
どこかゆったりした展開で、リバプールに持たれても大丈夫だろうって思いでもあったか。
そんな中、F・トーレスにやられ、後半、やっとエンジンがかかったが、45分だけでは、気持ちのこもったリバプールのゴールを打ち破れず。
ベンチスタートだったドログバを後半ピッチに投入したが、これでもダメ。
まだドログバらしさが少ないし、コンディションが上がってきてないんだろう。
ラミレスもランパードの代役は務まってないし、もう一枚、この試合では何か足りなかった。
ここまでは、なんとかこの戦力でやれてきたんだが、こういったチーム力がある相手に先制されると、苦しむのが今のチェルシー。
シティ、リバプールと先制されて、逆転できてないし、追いつくことすらできてない。
ローバーズあたりのチームだったら、慌てず騒がずで逆転できるが、ここがチェルシーの問題点だろう。
うまく試合に入れないと、ずるずるいく傾向に。
相手によって強さを脆さが出てしまう。
このままチェルシーがプレミアを制するってのは、今のところ考えづらい。
 

スコア
2-0

<得点者> 
リバプール   F・トーレス        

~愛丸's MVP~
F・トーレス(このビッグマッチでエースが復活。2点ともF・トーレスらしい見事なゴールだった。これでこの男も勢いに乗るだろうし、得点量産の匂いが)