愛丸のサッカー観戦記

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オセール-ACミラン

2010-11-25 12:05:12 | チャンピオンズリーグ
観戦日 11/25(木)       

愛丸’s チェック
このグループ、マドリーが勝ち点10で突破を決めてる。
ミランは5P、アヤックス4P、オセール3Pで、どのチームにもまだ突破の可能性が残ってる。
この試合で、オセールが勝つようなことになれば、ミランを勝ち点で上回り、最終節に全てを賭けることに。
組織だった守備でミランを封じ込め、カウンターから得点ができるようなら、目があるんだが・・・。
ミランは、最近のスタイルである、1点を取って守りきる戦いで、このアウエーの地で勝ち点3を狙ってくるはず。
攻撃陣にケガ人が多く、ズラタンに頼るサッカーになるだろうが、こちらも、守備は鉄壁になりつつあるし、そうそう失点しないだろう。
ロースコアの展開は必至だし、それをどちらが制することができるか。

オセールはプラン通りの試合運びができたはず。
前半は、ミランに決定機を作らせなかった。
守ることに関しては自信があるのが伝わってくる試合だったが、ただ、守るだけでは勝ち点3は奪えない。
攻撃の面ではやっぱりイェレンの不在が響いたか。
この男がトップにいてくれれば、なんとかキープしてくれるし、ここに周りの選手が絡んで、少ない手数で得点が狙える。
その前線の基点が存在しなかったから、どうも攻撃がちぐはぐに。
ちぐはぐと言うか、オセールの得意とする少ないタッチ数でのフィニッシュってのが実現しなかった。
選手ひとりひとりのボールを持つ時間が多かったしし、こうなると、ミランにきっちり守られてしまう。
ビルサ、オリエッチとテクニックとスピードを併せ持った選手がサイドで仕掛けても、どうしてもミランの厚い壁を打ち破れない。
コントゥ、サマリターノと縦関係の2トップもイェレンが担うような仕事はやれてなかったし、ここにこの敗戦の要因があったかも。
ペドレッティの高精度のロングフィードも武器にはなるんだが、いい展開ができるまで。
この先が繋がらず、最後までミランのゴールをこじ開けれなかった。
やりたいサッカーってのはよくわかるんだが、まだこのレベルで通用するチームではなかったってことか。
ただ、守備では、このグループでもそれなりの結果が残せたし、やられた2失点も完全に崩壊してやられたものではない。
最初の失点はセードルフのスルーパスをクリバリはよくカットできてたし、このこぼれが不運なところに飛んだだけ。
ズラタンへのいいパスになってしまい、豪快に叩き込まれてしまった。
ATの失点は、前がかりになったところで、ブラジル人ふたりの個人技にやられてしまった。
ホビーニョ、ホナウジーニョと、あのレベル選手たちが、気持ちよく仕掛けると、なかなか止めることはできない。
この敗戦でオセールのグループ突破の夢は叶わなくなってしまった。
アヤックスがマドリーに負けてることを祈りつつ、3位になってELを目指して最終節を戦ってもらいたい。
ミランは、ほぼいつも通りの試合運びできっちり勝ち点3を奪うことができた。
ここ最近アッレグリがよく用いる4-3-1-2を採用。
メンバーも中盤の3人はアグレッシブに守備をやってくれる3人。
相手がオセールでもまずは守備からって入り方をした。
前半は、ほとんどチャンスらしいチャンスも作れず、ラッキーな形で得点できたからよかった。
ピルロを後半から使うのも最近よくやることで、失点をしないサッカーをやるのが今のミラン。
これで結果を残せてるから、なんとも言えないが、もうちょっと攻撃的にやってもらった方が見てる人間的にはいいんだが・・・。
ただ、オセールの守備がよかったのも事実だし、これはオセールを誉めるべきか。
ネスタ、T・シウバのコンビは鉄壁だし、両SBの守備も問題ない。
この4バックがこのパフォーマンスだったら、なかなかミランから点は奪えないだろう。
ズラタンの得点力、ホビーニョ、ホナウジーニョの個人技で2得点を上げ、これで、ほぼグループ突破が見えてきた。
アヤックスの結果次第だが、マドリーとの戦いだし、モウリーニョは消化試合でも負けを好まない。
となると、ここで勝ち点差が開いてる可能性が大きいし、今節でミランの突破は決まるかも。
ミランは守備面では問題ないし、これから攻撃の形がチームとして確立されれば、もっともっと強くなるはず。
 

スコア
0-2

<得点者> 
ACミラン   イブラヒモビッチ、ホナウジーニョ         

~愛丸's MVP~
ネスタ(今のコンディションは最高なんだろう。最終ラインでオセールの攻撃を完璧にストップ。T・シウバとのコンビも完成されてきたし、ミランの好調を支えてる)