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紅葉真っ盛りの安達太良山 日本百名山(13/100)

2009年10月12日 | 登山・ウォーキング

 すっかり味をしめてしまった車中泊。今回も「昴山荘」は大活躍であった。三連休の初日は午後に自宅を出発し、目指すは福島県の道の駅つちゆ。ここで夜明かしして、翌朝安達太良山へ登る計画である。東北自動車道を北上し、途中の佐野SAでいつもの登山仲間、T氏と合流。今回はT氏も自分の車で登場だ。2台で車中泊、なんかワクワクしちゃいますヨ。

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 二本松ICで降りたらファミレスで食事をし、コンビニで食料と寝酒を調達して一路、道の駅へ。9時前には到着したのだが、7割方駐車場が埋まっている。しかも大概の車が車中泊っぽい。中には立派なキャンピングカーがあってちょっと羨ましい。差し詰めキャンピングカーが走るホテルだとすれば、我が家は走る非難小屋ってところだろうか、それでも快適に過ごせる工夫は怠らない。特に初車中泊のT氏、厚さ20cmはあろうかというエアマットをこの日の為に用意していた。写真はT氏の愛車だ。マクラが普通っぽくてポイント高い。

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 今回も快適な「昴山荘」であった。昨夜は満点の星空の下、少々走り屋さん達の爆音に悩まされたが、そんなことあったっけ?ってな位に熟睡し、日の出と共に起床、身支度、朝食を済ませて登山口のある岳温泉は安達太良高原スキー場の駐車場へ移動した。朝6時過ぎだというのにここも4割方埋まっていたのではないだろうか。しかも続々と車が到着している。さすが紅葉の名所だけある。そそくさとボクらは駐車場を後にした。今回のコースは、

奥岳登山口 → 薬師岳見晴台 → 表登山口分岐 → 乳首(山頂) → 馬の背分岐 → 峰の辻 → くろがね小屋(昼食) → 勢至平 → 奥岳登山口

と回る、高低差約700m、約10キロ弱のコースを休憩込みで6時間半で歩いたことになる。

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 歩き出しは林道で車も通る道だが、やがて薬師岳方面に向うには、写真のようなぬかるんだ泥濘地をしばらく登る。ここはスキーのゲレンデだ。もうあと2ヶ月程度で一面の銀世界になるんだろう。

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 天気予報は日本全国で晴天だと言うが、どうもここ安達太良山付近は怪しい。特に風が強くてボーボー吹いている。それでも時折見せる青空に、ご覧のような紅葉が美しい。お?あれはゴンドラではないか。予定ではゴンドラが動き出す前に登頂して、紅葉目当ての混雑を回避するつもりだった。ゴンドラの運転開始は8時は過ぎるだろうし、この風じゃ運休じゃね~かぁ~、なんてたかをくくっていたがどうやらアテが外れたらしい。ボクらがアヘアヘ1時間半かけて登っているところを、ゴンドラはほんの数分で行ってしまうのだ。ちょっとショックだわ。

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 ゴンドラ駅から薬師岳までは木道とか整備されていて歩きやすい。その先は狭い山道で急勾配もそこそこある。かなりご年配のご夫婦がえっちらおっちら登っておられてなんか微笑ましい。ボクらもあの歳まで登ることができるだろうか。天気は晴れることをすっかり裏切り、ますます霧深くなっていく。山頂直下まで来たときはご覧の有様だ。後ろに薄っすら写っているのが安達太良山頂、通称「乳首」、 わかる人にはわかるカタチなのである。

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 山頂までのルートはちょっと危険な箇所がある。しかも大勢の人の往来があるので、大渋滞だ。更に狭い山頂は人でごった返して押すな押すなの大盛況。眺望はまったく恵まれず、とりあえず安達太良神社の祠に手を合わせて、そそくさと降りることにした。時折吹く突風が冷たく、凍えそうになる。ここからくろがね小屋までの間に雨まで落ちてきた。どうにも耐え切れなくなりレインウェアを取り出すが、カミさんとT氏は撥水系のアウターを羽織っていたので、そのまま強行突破するようだ。それでも時折ガスが晴れると色付いた木々が顔を出す。山全部が赤や黄色になるのではなく、常緑樹も適度に混ざっているので、それがもの凄く綺麗なのだ。

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 眼下にくろがね小屋が見えてきた付近から、天気が一気に回復してきた。だんだんと視界に広がる紅葉が本当に美しい。たまたま居合わせた登山者達と声を上げて堪能した。みるみるうちに視界が晴れていくのは、ここまで歩いてきたボクらへのご褒美のようだった。

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 紅葉も美しいのだが、それに負けじと登山者達のレインウェアや、ザックカバーの色が鮮やかで美しい。空も青空が覗いてきて、差し込む日差しと雲の影が山にコントラストを与えて、紅葉が更に立体的に浮かび上がってきたのだ。いやぁ~、綺麗だ。しばらくこの場でたたずんでしまった。

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 ちょっとバックにガスがかかっていた方が、手前の木々の紅葉がよく見える。やがて散って行き、冬を迎えるのだろうが、自然というのは本当に不思議なものだ。そしてこの一時の鮮やかさに目を奪われるボクら。心の底から癒される。「来て良かった」、と思う瞬間でもある。くろがね小屋で昼食を済ませて、山岳バッチも購入して下山を開始した。小屋からは1時間ちょっとで駐車場まで戻ることができる。そしたら案の定、すごい車の量、渋滞の列。大型の観光バスも入り乱れてすごいことになっていた。ガスって山頂での眺望は良くなかったけど、早めの行動は正解だったに違いない。

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 この日は郡山まで戻っての宿泊である。その移動中に見る安達太良山の峰々、本当に美しかった。詩人高村光太郎の夫人、智恵子がこよなく愛した安達太良山。詩集「智恵子抄」には「阿多多羅山」と表記されている。愛する人の故郷の山、ロマンチックだ。ってなことを考えながら、いつものように反省会だ。この日のホテルは大浴場付き。ひとっ風呂浴びてから近くの店で飲んだ地ビール(猪苗代地ビール)は格別であった。二次会は部屋に戻って、先日仙台出張でゲットした、樽仕込み「蔵王」という地酒で更に反省を深めて、次の山行を遅くまで語り合ったのであった。


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4 コメント

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☆のび太さん☆ (Cozy)
2009-10-13 08:50:43
☆のび太さん☆

コメントありがとうございます。
安達太良もいろんなルートありますね。カミさんは北側の野地温泉から入って南北縦走したい、と言うんですけど、足の手段が難しくて・・・^^; オーソドックスなコースとなりました。

もしのび太さんも愛車で車中泊するとしたら、「涙目ヒュッテ」でしょうか^^; テント張った方が楽ですかね!
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こんばんは。 (のび太)
2009-10-12 23:33:14
こんばんは。
安達太良山はちょうど2年前、登りました。
そのときは沼尻スキー場の駐車場にテン泊しての登山、翌日は吾妻山でした。
紅葉、きれいなところですよね。

それにしても、昴山荘、うらやましい。
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☆ANSPAさん☆ (Cozy)
2009-10-12 22:08:50
☆ANSPAさん☆

コメントありがとうございます。
山四会、これからも宜しくお願いします。

車中泊、案外快適だったので、ちょっとオススメしますよ。ただし勘違いしちゃいけないのは、あくまでも車中泊であって、オートキャンプじゃない!ってことです。快適性を求め始めるとキリないっす^^;

またコメントして下さいネ。
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こんばんは。 (ANSPA)
2009-10-12 21:56:37
こんばんは。

mixiの山四会コミュで拝見してお邪魔しました。
車中泊もなかなかよさそうですね!
私も今度試してみたくなりました。

紅葉が美しいです。
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