冬のオキナワ

　先日、T氏、N氏らとカラオケで盛り上がった時、「涙そうそう」とか「島唄」とか歌った際に「沖縄行きてぇなぁ～」と盛り上がってしまった。ってな訳でこのオフシーズンとも言える時期に格安ツアーにて、ワタクシことCozy、カミサンのまぁ坊、そして登山仲間？のT氏3人の珍道中が始まったのであった。往復の航空券とホテル代で28000円のツアー、実は落とし穴があったのだ。羽田発6時55分、お、これなら始発で行けば羽田6時半着だから何とか間に合うと踏んでツアー申し込み。ところが集合は5時55分…え？無理ジャン。車で行くにしてもちょっとしんどい。ということで我が家のみ羽田手前のホテルにて前泊することにした。翌朝、T氏と待ち合わせて一路那覇空港へ。偏西風が強くて3時間程かかってしまったが、無事沖縄へ到着したのであった。手配したレンタカーにて、一気に北上だ。目指すは「沖縄美ら海水族館」。途中、昼食を前田食堂で済ませると、南国雰囲気満載の水族館へ到着だ。写真は正面入り口から沖合いの伊江島を望む絵である。

　 この水族館は、言わば巨大な熱帯魚の水槽である。沖縄特有の魚たちや、珊瑚、ヒトデなどが飼育されている。特にヒトデとかは直接触ることができるので、貴重な体験が出来る。毒のあるような危険な生物なども、模型を使って丁寧に説明されてある。写真は映画「ニモ」で一躍有名になったクマノミである。ゆらゆらしているイソギンチャクと共存していた。この他にも深海魚や、発光する魚、巨大なうなぎや海老なども飼育されていて、じっくり見て周るには丸1日必要かもしれない。

　圧巻なのは、マンタやジンベエ鮫を飼育している世界最大の水槽である。もうここは海そのものって感じでいろんな魚が回遊している。マグロなんてぴっかぴかに光り、美味しそうに見える。そして巨大なジンベエ鮫が3匹も泳いでいるのだ。マンタも3匹だったかな、とにかくいろんなエイも泳いでいるので良くわからないのだ。ラッキーなことにちょうど餌付けの時間だと言う事で、水槽の上部からオキアミなどの餌をひしゃくを使って撒き始めた。すると、巨大なジンベエ君は、大きな口を開けて「ゴボゴボ～」っと海水ごと飲み込みはじめた。すんごい迫力である。そしてなんと縦位置へと体が移って行く。なんと直立不動でオキアミを捕食しているのだ。ド迫力ではあるが、何処となくカワユイ姿勢。マンタも負けじと口を開けながら泳ぎ回って、ジンベエ君が食べ損なったオキアミを飲み込んでいた。

　この日は那覇まで戻って国際通りの居酒屋でオリオンビールで乾杯だ。チャンプルなどの郷土料理を堪能し、もう1件泡盛バーをはしごして大人しく就寝。翌朝は、中部にある「東南植物楽園」を訪れた。広大な敷地には、様々な熱帯植物が植えてあり、南国の気分を存分に味わうことができる。天気も良く、気温がぐんぐん上がって行く。東京を旅立つ際に着る物はどうしようか？とか悩んだのだが、若干無理すれば半袖でも過ごせる陽気である。冬のオキナワって暖かくて良いモンですよ！

　さて、1泊2日の行程はあっという間に過ぎていく。もう帰らなければならない。特に夕方の那覇周辺の交通渋滞を考えると、ゆっくりもしていられないのだ。途中、北谷（ちゃたん）のアメリカンビレッジに寄り、ブルーシールアイスクリームを堪能した。折しも12月、クリスマスの飾りでとっても賑やかだ。写真は北谷で出合ったサンタクロース。ちょっと目つきが怪しい。

　どうにか空港まで到着したが、搭乗口が大渋滞。やっとのことでチェックインを済ませると、もう搭乗であった。余裕もなしに飛行機は一気に東京へ。行きと反対に偏西風に乗り、2時間程度で到着であった。気温差は恐らく10度はあろうか、という寒さ。ついつい高速バスを利用して楽しながら帰宅したのであった。

　閑散期かと思ったけど、冬のオキナワって案外観光客が多かった。ツアーが安いせいもあるのかもしれない。話のノリで行ったワケだが、結構充実した良い旅になった。美ら海水族館はとっても楽しめるところだ。また訪れてみたいと本気モードになっている。