CozyConer

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ターボエンジン

2005年05月18日 | うんちく・小ネタ
我が家の車は1500ccの排気量でターボチャージャーが付いている。このおかげでコンパクトカーにも関わらず割とびゅーんと加速してくれる。高速道路では100キロキープするのが返って苦手なくらい運動神経が良い。

元々ターボエンジンは航空機のために開発されたもの、と聞いたことがある。このエンジンの仕組は、吸気側と排気側に羽根車(タービン)があり、それ同志が同一軸で結ばれている。エンジンが始動すると、当然排気ガスが出る。このガスが排気側の羽根車を回し、その同軸上の吸気側の羽根車も回る。すると吸気側は通常以上に空気を吸い込むことになる。するとエンジン回転数が上がる。更に排気圧が高くなり、両方の羽根車は勢い良く回りだし、どんどん圧縮空気が送り込まれてパワーが出る、という具合だ。今の飛行機はジェットエンジンが多いが、気圧の低い上空を飛ぶ場合、プロペラエンジンはこのターボによって圧縮空気を作ってパワーを出している、ということだ。

乗用車にターボエンジンが搭載された頃、このタービン音がひゅーんひゅん鳴っていた。特に日産の車が良く鳴っていた。でも昨今はそんなに目立った音はしなくなった。もう珍しいことではないのだろう。昔はターボだぞ!という商品イメージみたいなものでワザと音を出していたのかもしれない。

実は良く利用するバスが、ターボエンジンらしいのだ。割と気持ちよく加速する。バスは後部エンジンなので、後ろの席に座るとほのかにひゅーんと聞こえてくる。ボクはこのバスが来るとちょっとわくわくしてしまう。
ただし運転の仕方にもよるのだろうが、立って乗っている場合、この気持ちの良い加速がアダになることがある。うまくつり革や手すりを掴めない体制の場合、ちょっと重心バランスがおかしいときってあると思う。その時、なんとか加速のGに耐えていて、次のシフトチェンジのタイミングでどうにか体制を元に戻そう、と本能的に頑張っているとする。そんなときにタービンが勢い良く回って、伸びの良い加速が始まるのだ。ギリギリで耐えていた体制は限界を超えて隣の人に全体重を預けることなる。最悪のケースはそのままコケてしまうのだ。これはオートマッチックのバスにも言える。一瞬で変速するので、加速に耐えてるのが更に過酷な条件になってそのままコケる。

そんな経験を思い出しながら、我が家のターボ君も元気に回ってくれているんだな、と感謝する今日この頃であった。