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CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

冬支度

2009年12月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 ここのところの冷え込みは身にしみる。富士山では元F1レーサーの片山右京氏が遭難し、スタッフ2名が命を落とすという痛ましい山岳事故が発生した。寒気が日本列島を覆っていた為、思わぬ強風にあおられたとニュースでは伝えられているが、亡くなった方々のご冥福を心からお祈りする。ご遺族のコメントも拝見したが、グッと胸に来る様な内容であった。警察の発表によると、登山届けは出てなかったものの、装備については十分であったという。右京氏を誹謗中傷する方も見受けられるが、ここは冷静に見て行きたい。まずは右京氏の気持ちが落ち着くことをお祈りする。

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 そんな折に、そろそろ車のタイヤを冬用に換えたいなぁ~、と思っていたのだが、腰に負担をかけるのもあってズルズルと躊躇してしまっていた。でもディーラーが28日から年末年始休暇に入るというチラシを見て、じゃ今日やっちゃうか!と重い腰を上げたのだ。我が家のマンションは、3階に居住しており、エレベータは止まらない階だ。ベランダで保管してあったタイヤをえっちらおっちら1階まで下ろして車に積み込んだ。カミさんのバックアップもあって割りとスムーズに積み終えた。いつもお世話になっているディーラーへ運び、馴染みの営業君にタイヤの履き替えを依頼してしばしの待ちである。午前中からディーラーは盛況だ。点検やオイル交換などのお客でごった返している。年末らしくカレンダーなどを頂戴したりして、時間を過ごした。

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 いやぁ~、1時間半は待ったかな。どうにか作業終了。空気圧もチェックしてもらい帰路についた。2シーズン目のミシュランX-ICEはドライ路面でもそれほど違和感のないハンドリングだ。このタイヤはどちらかというとドライ重視、スキー場のアプローチで雪道へ入るような想定で開発された、と聞く。ボクはすっかりゲレンデスキーは引退してしまって、もっぱらスノーシューなどの雪山トレッキングの足として車を利用するつもりだ。とは言ってもまだ何処に行こうかと思案している最中で、計画はたっていない。さて、そんなことを考えながら自宅に戻り、今度は逆のアプローチで我が家のベランダまで運び入れなければならないのだ。

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 エレベータは4階に止まるので、そこから1階下って我が家へ運ぶ。管理事務所から大き目の台車を借りてきて、一気に4階まで運び上げた。ここでもカミさんのサポートを受けてスムーズに終了した。去年は自分一人でやってその晩は腰痛に悩まされたのを思い出した。最後にベランダのタイヤラックへ乗せて終了。夏タイヤはまだ溝もあって当分持ちそうだ。ちょっと一冬ここで休んでいてくれタイヤ君、という気分。

 これでなんか安心したな。この冬は首都圏での雪はどうであろうか?ちょっと雪道を走ってみたくなっちゃった。


ボジョレー解禁とアマチュア無線

2009年11月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 今年のボジョレーは今までにない出来だよ、すごく美味しいらしい…、これ毎年聞くセリフである。「何年来の」、或いは「ここン十年で1、2を争う」という形容詞、装飾詞が年を変える毎についてまわるのだが、そんな殺し文句にいつもまんまとひっかかるアホがここにも居る。

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 ハイ、ご覧のように食卓にセットされました。で、お味の前にこのボトル、なんとペットボトルなのだ。何でもそれによって軽量化されて運搬費が安くなり、安価で提供できるらしい。ペットボトルのワインなんて安っぽくてイカンと思った貴方、ボジョレーらしくて美味しかったですヨ。フルーティでさっぱりとした味わいでボクは好きな味だ。でね、この軽量化されたワイン、山に担ぎ上げるのに最適だと思ったでしょ?思わず箱買いしようかと思ってしまった。

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 さて、話題はがらりと変わってアマチュア無線の話。ボジョレーとは何の関係もないのであしからず。昔々取った4級アマチュア無線を最近になって引っ張り出し、車に載せてモービル運用を楽しんでいる。でもまたいつ飽きてしまうか、という心配もあったのだが、ここにきてもうちょっと続けてみたいという意欲が湧いてきた。もう何年も前に車載用に買ったアンテナケーブルを無理しながら車に這わせていたのだが、ちょっと寸足らず、かつ配線も適当だったので新調することにしたのだ。愛車にさりげなくアンテナを設置したいが為に、リアハッチの下部にアンテナ基台を取り付けると、配線は案外長くなる。ちょっと損失が気になるが、取り回しの楽な2Dという細めの同軸ケーブル5mをネットで購入し、本日無事配線完了した。実はそれでもあとちょっと足りなくて少々突っ張り気味なのだが、ま、良しとしましょう。

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 レガシィという車は、実は室内はあまり余裕がない。運転席周りは手狭なので無線機は運転席と助手席の間、つまり肘掛ボックスの上に取り付けてある。操作パネルが取り外せるタイプならもう少しスマートになるのだろうが、ボクのは一体型なので、操作面が前を向いている。なので運転中に周波数を変える、なんてことは無理だが、とりあえずはこれで我慢しよう。これ、取り付けの金具とか一切使わず、百円ショップで買ってきたスベらないシートと、マジックテープのベルトで固定しただけである。そして上にはティシュボックスを置いてあるのであまり違和感がない(と思い込んでいる)。

 最近はアマチュア無線人口も減ってきているようだ。昔は空きチャンネル探すのも一苦労であったが、今はスカスカでちょっと寂しい。この記事を読んで興味をもった貴方、免許取って一緒に楽しみませんか?


メガネ男子の腰痛対策

2009年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム

 メガネを新調してから2週間が経過した。これまで裸眼で特に問題も無く、健康診断でも常に1.0の視力を保ってきたのだが、先日の健康診断でなんと0.6…。このままじゃ免許の更新も出来ないではないか。実はメガネを作ったのは初めてではない。確か中学2年生の頃に、黒板の字が見えにくくて眼科に相談したところ、かなりの乱視であることが判明。早速メガネを新調したのだが、どうにもわずらわしくて、いつの間にか裸眼で通すようになっていた。視力自体はそこそこ保っていたので、あまり気にならなかったのだ。そして数年前、サングラスが欲しくてメガネ屋を訪れたときに、ついでに検眼してもらったら、やはり強度の乱視。しかも近くが見えにくくなるという老化現象付き…。で、車の運転用にその時メガネを作ったのだが、それもいつの間にかかけることもなくなり、今日に至っていた。それと、最近やけに偏頭痛と肩こりが続いていたので、先の健康診断の折にドクターに聞いてみると、視力の低下が原因ではないか、とのアドバイス。それじゃちょっとメガネ生活でもしてみるかと思って、韓国のスターが宣伝する店舗を訪れたのであった。

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 どんなレンズにしても一律料金だと言うので、遠くも近くも見れるハイブリッド型(流行の言い方でしょ?)で新調してみた。いやぁ~、よく見えるぞ!というのが正直な感想。なんとなくイメチェンの装いもあって、ドキドキしながら会社へ行ってみても、特になんの反応もないし…。いろいろ言い訳考えてきたのになぁ~。ということでメガネ男子としてデビューした訳です。で、偏頭痛と肩こりは、今日まで出ておりません。こりゃ視力のせいだった訳ですわな。

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 そして最近、右足先にシビレを感じていて、ちょっとヤバイなぁ~と思って先日整形外科に行ってみた。原因を特定するにはMRIにかけて調べる必要があるらしいのだが、とりあえずレントゲンで足と腰をチェック。特に足には問題なさげで、いろいろ体位を変えて痛みのチェックを診てもらったところ、どうやら軽いヘルニアらしいことが判明。もはや山歩きはドクターストップか!?と覚悟を決めたのだが、重い物を持たないような山行は是非続けて下さい、との有難いお言葉が。ところが、足先のシビレの方が気になっていたので、どうしたら良いかというと我慢しかない、との寂しいお言葉が返ってきた。神経の炎症を抑える薬をもらってしばらく様子見となりました。で、肝心の腰なのだが、ここ最近痛みが増してきた。同じ姿勢でしばらくいると激痛が走るのだ。そんなボクを見かねて、カミさんがワコールから出ているCW-Xシリーズのウエストバンドを買ってくれた。CW-Xというとマリナーズのイチローと同じではないか。すっかりイチロー気分となって装着してみたのだが、これがすこぶる快調。誰かがそっと腰を支えてくれるかのように痛みが無くなった。単なるコルセットとはちょっと違うこのウエストバンド、腰痛に悩まれてる方、一度試してみたらどうだろう?

 まぁ、目といい、腰といい、寄る年波には敵わないということなんだろうか。それでも中年メガネ男子、腰にCW-Xを巻いてこれからもガンガンと山を登り続けることをここに宣言させていただくのであった。


ポスター

2009年10月07日 | 日記・エッセイ・コラム

 先日登った赤城山、下山したのは午前10時過ぎ、大沼(おの)の湖畔付近を歩くことになるのだが、調度お土産店が店を開いたばかりの時間帯だ。お客もほとんど皆無で、なんとなくお店に入るのも躊躇気味だったが、一旦入ってしまえば、貸切も同然、店内のモノを端から物色していった。そして地元の名物でもなんでもないものが目に止まってしまいました!

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 土産物屋の壁に張ってあった1枚のポスター。なんと日本百名山ではないか。しかも自分が登った山の記録を書き入れることができる。あまり百名山にこだわって登っているつもりはないのだが、やはり気になってしまう。そして買っちゃいました。

 で、ポスターになにやらURLが書いてありますわ。www.100meisan.com、百名山ドットコムですよ…。思わずアクセスしてみたら、なんと退職後にキャンピングカーを繰り出し、百名山を制覇したご夫婦が作られたポスターだったのだ。これにはちょっと驚き。もっと商魂たくましい企業かと思っていたのだが、よく見るとそんなコマーシャルな部分は何処にもなかった。で、このポスターは大変よく出来ている。まずその山が日本の何処にあるのかが日本列島上に記載してあり、当然ながら一目瞭然。そして各々の山の登頂記録を書き入れることができる。そして右側のグラフは、まるで目標売り上げのノルマ達成グラフのようだが、ひとつ登る毎にコマを塗っていくと、その時の進捗具合が確認できるって寸法だ。これ見てるとついついチャレンジ魂が湧いてくるが、利尻岳とか宮之浦岳の位置を見ると、ちょっと難しいかもなぁ~。百名山ピークハンターの皆さん、お宅の壁にでも如何ですか?


2009年5月3日茅ヶ岳での出来事

2009年05月04日 | 日記・エッセイ・コラム

P1000478  まずは次のNHK甲府放送局のニュースを読んで欲しい。

----ここから引用----

登山途中で男性死亡
甲斐市と北杜市などにまたがる茅ヶ岳に登山に出かけた50歳の男性が登山途中に倒れ、まもなく死亡しました。
警察は男性に高血圧などの持病があることから登山途中に病気で倒れたものと見て調べています。

3日の午後1時前、「茅ヶ岳の登山道に男性が倒れている」と別の登山者から消防に通報がありました。

男性は標高およそ1700メートルの茅ヶ岳の山頂まで200メートルほどの場所で倒れていたということです。

消防によりますと、発見当時、男性は意識がもうろうとした状態で、別の登山者が心臓マッサージなどを施したほか、駆けつけたヘリコプターが男性を救助をして、甲府市の病院に運びました。

しかし、発見から、およそ1時間後に病院で死亡が確認されました。

死亡したのは、宇都宮市に住む50歳の会社員の男性です。

警察の調べによりますと、男性は20歳の長男と2人で、登山に出かけましたが、倒れた時は別々に行動していたということです。

男性には高血圧などの持病があったということで、警察は、登山途中に病気で倒れたものと見て調べています。

情報ソース:NHK甲府放送局 2009年5月4日の記事より

----ここまで引用----

 ボクらは毎年ゴールデンウィークに山梨の茅ヶ岳へ登っている。今年も連続4回目の登頂を行った際の下山途中の出来事だった。ボクらは一人の男性が倒れているのを見付けてしまったのである。当時の状況から上記NHKのニュースの男性とほぼ間違いないだろう。ボクはこのことをブログに書くまいと思っていた。興味本位とか野次馬根性のように思われると、ご親族やお知り合いの方々に失礼だと思ったし、この突然の出来事に対して自分でも整理できないからだ。でも、もしこの男性のご親族が最期の状況を知りたいと思った時、それを知っているのはボクらしかいない。もしネットで検索してこの記事か引っかかったら知ることができるのではないか、という思いと、これを決して他人事と思わず、これからの警鐘にすべくこととして自分のブログに書くことを決めたのである。もしこの記事で不愉快な思いをされた場合は、コメント欄にその旨お願いします。即刻削除致します。

 ボクら夫婦と登山仲間のT氏は茅ヶ岳の山頂で昼食を終え、360度の絶景を楽しんでいた。天気は下り坂であったが、まずまずの眺望で日差しも時折射していた。じゃぁそろそろ降りようか、と深田公園口へ目指して下山を開始し、行きにも通過した深田久弥の墓標へ挨拶をして更に先を急ぐ。途中白いシャツを着た青年とすれ違った。さすが若さからかガイドブック片手に軽快に登っていくな、という印象であった。「こんにちは」とお互いに声を掛けたが、後に再開するとはこの時夢にも思わなかった。

 尾根から外れると、水場のある女岩までは急坂となる。茅ヶ岳で一番慎重になるところだ。視界の先には岩に腰掛けて休んでいる人が見えたが、特に変なことでもないので自分の足元に集中していた。そしてその休憩している方の近くまで来た時、前のめりに倒れているのに気が付いた。もう直感的にヤバイんじゃないか、とあわてて駆け寄ったのだが、いびきを掻いているではないか。これは良くない兆候と判断し、すぐさまカミさんに警察か消防へ連絡するように伝えて、その男性の元へ急行した。カミさんの携帯電話はauだが、電波の調子が悪く切れてしまったので、T氏のdocomoで掛け直してもらい、消防への一報を行いつつ、男性に声をかけると「大丈夫です」と一瞬だが普通の状況のようになっていた。あれ、連絡を早まったかな、と思うくらい普通だったのだが、すぐにまた気を失っていびきを掻きかじめる。その後もT氏には消防との連絡を行ってもらい、場所の特定や患者の状況等を伝えてもらった。急斜面なものだから変な姿勢になると落ちてしまいそうになるので、少しでも楽な姿勢と思って「大丈夫ですか?」と声を掛けながらポジションをずらしていった。時々意識を戻して「大丈夫です」を繰り返すが、どうみても大丈夫ではない。「今消防に連絡しましたからね」と励ますも、二度と返事をしてくれなくなっていた。消防からの指示で、心臓マッサージと人工呼吸を施すように言われるも、ボクらには経験がなかったのだが、たまたま通りかかった女性が実施経験があるらしく、消防からの指示を仰ぎながらボクら周囲の人達に的確に指示を出す。胸に両手を当てて30回繰り返して、人口呼吸を行う。いつの間にか周りには10人位の人が集まって、励ましたり心臓マッサージを交代したりを繰り返した。こんな1分1秒が長く感じることはない。救助ヘリが向かっているようだが、遠くに聞こえるバイクの音をヘリの音に感じたり、と気持ちは焦る。そんな時に爆音をとどろかせてヘリが近付いて来た時の頼もしさは言い難いものがある。ボクはカミさんが着ていた黄色いフリースを持って、目立つように目一杯降り続けた。無意識に急斜面を上へ上へと登ってしまったらしく、降りるのが怖いようなところまで来てしまっていた。ヘリからはレスキュー隊員が木立の中をかいくぐってロープで下降してきた。ホバリングしているヘリの真下にいるので、もの凄い風とほこりでまともに見ることができない。会話もままならぬままただひたすら吹き飛ばされないよう姿勢を低くしていた。やがてヘリは一時場所を離れ、男性の救助が続く。心臓マッサージを続けながらも隊員へ状況を説明していると、先ほど山頂直下ですれ違った白いシャツの男性が血相を変えて降りてきた。知り合いか訪ねると「お父さん」と一言・・・。そうか、親子で登山に来ていたんだ。息子さんのショックは計り知れないものがある。隊員の指示で再度ヘリが降下してきた。またしても暴風になるので、適宜安全そうな場所へ避難する。まずは倒れた父さんにハーネスを通して、隊員と一緒にヘリへ搬入された。続いて息子さんもヘリへ搬入され、あっという間に飛び去って行った。

 下山しながらボクらは自分たちの無力さを語り合った。他にやりようがあったのではないか、もっと救護関係の講習会とか受けておけばよかったのではないかetc...。男性の無事を祈りつつも状態が決して良くないことは、恐らく誰しも感じ取っていたかもしれない。てきぱきとボクらに指示を出してくれたあの女性のようにもっと知識を付けておくべきだと痛感した。

 茅ヶ岳はご存知、日本百名山の著者、深田久弥氏が急絶したところでもある。調べてみると、去年の同じ日にも男性が亡くなっていた。ちょっと気楽に感じられる山なのだが、1700mの立派な山でもある。ボクらはどんな山に登ろうとも決して自然を甘くみてはいけないのだ。自分の体調もきちんと管理しないといけないのだ。今回の出来事は本当にいろいろと思うところがあった。この出来事は決して無駄にしてはいけない。息子さんももしかしたら自責の念に駆られておられるかもしれない。それを思うと本当に心が痛む。心よりご冥福をお祈り致します。

 茅ヶ岳は南アルプス、八ヶ岳、奥秩父、富士山など360度の眺望が楽しめる素晴らしい山である。だが正直今は茅ヶ岳へ登ろうとは思えない。だけど近いうちに気持ちの整理を付けて同じコースで登ってみようと思っている。もしこの場所がわかれば手を合わせてみたい。ヘリが去ったあと、その現場は何事もなかったように、いつもの茅ヶ岳の山肌へ戻っていた。ヘリのローターの風がすべての出来事を吹き飛ばしたかの如く…。下山途中も何組もの登山者とすれ違ったが、ほんの数分前にあった出来事は彼らには知る由もない。それが山なのであろう。